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「役務」という言葉をご存知でしょうか。
若い人は、聞いたことがなかったり使ったことがなかったりするかもしれません。
また、読み方を間違えている人もいるかもしれません。
この「役務」はビジネスの場で主に使われる言葉です。
様々な業界で使われている言葉ですので、ぜひこの機会に意味や使い方を確認しておきましょう。
今回は、「役務」の読み方や意味は?「役務の提供」とは?わかりやすく解説!についてご説明いたします!
「役務」の読み方
「役務」は、「えきむ」と読みます。
やはり、知らないで普通に読もうとすると「やくむ」と読んでしまうことが多いのではないでしょうか。
「やくむ」をパソコンで変換しようとして「役務」が出てこなくて困ってしまった経験がある人もいるかもしれませんね。
「労役」「服役」など、「役」を「エキ」と読む熟語もしばしばあります。
この場合も「役務」と書いて「えきむ」ですので、正しく覚えておきましょう。
「役務」の意味
「役務」は「労働などによるつとめ」という意味です。
「えきむ」と読みます。
「役」は「つとめ」「労働」といった意味があります。
「務」は「つとめる」ですね。
「役務」は他人のために行う種々の労働や、公的な仕事のことを指す言葉です。
ビジネスにおける「役務」というのは、いわゆる「サービス」です。
商品を売買する取引ではなく、様々なサービス業で行う事業としての労働を「役務」と言います。
例えば銀行やレストラン、運送業、クリーニング、興行などなど、売買した後モノが残らない、サービス業で提供するサービスのことを「役務」と言うのです。
「役務の提供」とは?
法律用語で、「役務の提供」というものがあります。
税務関係でよく使われる言葉です。
一般的な意味では、「役務」は労働、サービスということを表しますね。
税務上使われる「役務の提供」とは、法人や個人が事業としてサービスを提供することを言います。
消費税法においては、
消費税の対象となる「役務の提供」について、「土木工事、修繕、運送、保管、印刷、広告、仲介、興行、宿泊、飲食、技術援助、情報の提供、便益、出演、著述その他のサービスを提供することをいい、弁護士、公認会計士、税理士、作家、スポーツ選手、映画監督、棋士等によるその専門的知識、技能等に基づく役務の提供もこれに含まれる」
と示されています。
こうしたサービスを提供する、形のないものをやりとりするという取引は非常に多いですから、いろいろな場面に使われる言葉です。
例えば、売り上げや費用の計上日の基準となるのは「役務の提供された日」、家賃や保険などは「継続的な役務の提供」を受けるために支払う費用ですし、不動産仲介などは「役務提供型契約」と言います。
「役務の提供」は、さまざまな実務において使う機会のある言葉です。
「役務」の例文
- 石油プラントの基本設計役務を受注する。
- 県が発注する、役務の提供に関する入札に参加する。
- 役務提供型契約の規定が見直されようとしている。
- 飲食に伴う通常の役務を超えたサービス行為を行う飲食店は「Go To Eatキャンペーン」の対象外となる。
- 相手方に与えた損害を、金銭によらず、技術・労務の提供で行う賠償のことを「役務賠償」と言う。
「役務」の類義語
「役務」の類義語には次のようなものがあります。
- サービス(運輸・通信・商業など、物質的財貨を生産する過程以外で機能する労役)
- 奉仕(利害を離れて国家や社会のために尽くすこと)
- 勤仕(職務をつとめること)
- 労務(報酬を受け取る目的で行う労働勤務)
- 労役(体を動かして課せられた役務をすること)
- 勤め(官公庁・会社などに雇われて働くこと)
- 務め(ある役割や任務を引き受けてその仕事をすること)
まとめ
「役務」は「労働などによるつとめ」という意味でした。
ビジネスシーンでは、商品を売買する取引とは違う、サービスのことを「役務」と言います。
銀行や運送業、不動産その他様々な業界で使われる言葉ですから、正しく意味を理解して使っていきたいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!