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言葉の意味と使い方

「勇退」の意味とは?「引退・退職」との違いと使い方を解説!|例文

「勇退」の意味とは?「引退・退職」との違いと使い方を解説!|例文

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「勇退」という言葉はニュースなどでもよく見聞きしますね。

ビジネスシーンでもよく用いられる言葉です。

退職するときに使われる言葉ですが、同じような使い方をする「引退」や「退職」との違いも確認しておきましょう。

今回は、「勇退」の意味とは?「引退・退職」との違いと使い方を解説!|例文についてご説明いたします!

「勇退」の意味

「勇退」は「思い切りよく退くこと」「後進に道を開くために自分から進んで職を辞すること」という意味です。

「ゆうたい」と読みます。

「勇」は、「勇ましい」「いさぎよい」といった意味のある漢字です。

「退」は「しりぞく」「身を引く」などの意味があります。

「勇退」は、いさぎよく退くという意味になりますね。

自分から潔くその職や地位を辞するということです。

ただ辞めます!と辞めるのではなくて、後進に道を譲るということを目的に、自分から進んで職を辞するということを指します。

「勇退」の使い方

「勇退」は、後進に道を開くために進んで職を辞することを指して使います。

「勇退する」などの使い方をします。

「後進に道を開くため」「自分から」辞めるということがポイントです。

単に辞めたくなったから辞めるということではありません。

自分が辞めることで、後の人にそのポストを譲って活躍してもらおう、というような理由で辞めるということです。

また、「自分から」辞めるということなので、周囲から辞めてくれと言われて辞めるというのは「勇退」とは言えません。

企業の経営者であっても従業員であっても、また自営業であっても「後進に道を開くため自分から進んで辞める」に当てはまれば「勇退」です。

ビジネスに関することだけでなく、人気番組の司会を長年務めた芸能人が「勇退」、野球チームの監督が「勇退」などの使い方もよくされています。

また、「後進に道を譲る」ということは、それだけの地位や功績があり、それを明け渡すということですので、「勇退」は高い功績を残した人について使います。

その人が引退する時に、高い功績を残した人だと周囲が認めていれば「勇退」という表現がされることが多いので、自分では「勇退します」とは言いません。

まとめると、「勇退」の使い方は

  • 後進に道を開くために自分から辞めること
  • 高い功績を残した人が引退すること
  • 自分のことを自分で「勇退する」とは言わない

ということです。

【例文】

  1. お世話になった上司に勇退記念の品を贈る。
  2. 長年会長を務めた○○氏が勇退することになった。
  3. 経営層の若返りを図るため、多数の役員が勇退した。
  4. 名監督と言われたA大学野球部の○○監督が勇退することを発表した。

「引退・退職」との違いは?

「勇退」と同じく、その職を辞めるときに使われる言葉に「引退」や「退職」があります。

それぞれの意味は、

  • 「勇退」は「後進に道を開くために自ら職を辞すること」
  • 「引退」は「役職や地位から身を引くこと」
  • 「退職」は「勤務していた会社を辞めること」

となります。

「勇退」はこれまで述べた通り、高い功績を残した人が、自ら進んで職を辞することを周囲が表す言葉ですね。

それに対し、「引退」は「役職や地位から身を引く」ということを表しますので、自分で「引退します」などと使うこともできます。

「引退」も、立派な人や有名な人が退く時にもよく使われますが、「勇退」の方がより高い功績を残した人に対して用いられることが多い、また「引退」は自分でも使えるというところが違いとなります。

さて、「退職」ですが、これは「勤めていた職場を辞める」という意味です。

ですので、自営業やスポーツ選手、芸能人などは「退職」とは言いません。

雇用されている人がその会社を辞めるということなので、経営者にも「退職」は用いません。

また、「職を辞める」ことですので、「勇退」のようにいい意味で辞めるわけではなく、解雇されたり自分の都合で辞めたりする場合、定年で辞める場合、などなど全て「退職」と言えます。

「勇退・引退・退職」の違いをまとめると

  • 「勇退」は「高い功績を残した人が自分から辞める」ことを表し、自分には使わない言葉
  • 「引退」は「役職や地位から退く」ことで、自分についても使える言葉
  • 「退職」は「勤めていた職場を辞める」ことで、いろいろな辞め方を含む言葉

ということです。

【「引退」の例文】

  1. ○○選手が現役引退を発表した。
  2. 私は芸能界を引退します。

【「退職」の例文】

  1. 上司に退職を伝えた。
  2. 定年退職後は田舎で暮らしたい。
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「勇退」の類義語

「勇退」の類義語には次のようなものがあります。

  • 引退(役職や地位から退くこと)
  • 退職(勤めていた職を辞めること)
  • 退任(今までの任務をやめること)
  • 退陣(今までついていた重要な地位から退くこと)
  • 辞職(勤めている職を自分からやめること)
  • 辞任(今までついていた任務を自分からやめること)
  • リタイア(引退、退職すること)

まとめ

「勇退」の意味はおわかりいただけたでしょうか。

今までの職や地位を自分から退くということですが、高い功績を残した人が後進のために辞めるということを表します。

「勇退」と表現されるということは、それだけ功績が認められ、尊敬されているということになりますね。

一般的な偉い人や有名人だけではなく、自分がお世話になった人や上司が退職するときにも「勇退」という言葉を使うと良いでしょう。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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