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言葉の意味と使い方

「礼賛」の意味や読み方は?「賞賛」との違いや使い方を解説!|類義語・対義語

「礼賛」の意味や読み方は?「賞賛」との違いや使い方を解説!|類義語・対義語

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「礼賛」という言葉があります。

なんと読むかわかりますか?

「礼賛」は、日常会話ではあまり使いませんが、文章中やニュース、ビジネスなどでは使われることがある言葉です。

かたい言葉ですが、それだけに間違って使ってしまったり、出て来たときに意味や読み方がわからないと困ってしまいます。

ぜひ確認しましょう。

今回は、「礼賛」の意味や読み方は?「賞賛」との違いや使い方を解説!|類義語・対義語についてご説明いたします!

「礼賛」の意味や読み方

「礼賛」は「素晴らしいものとして崇め讃えること」という意味です。

「らいさん」と読みます。

誤読が多い言葉で、普通に読むと「れいさん」などと読んでしまうと思います。

パソコンで「れいさん」と打っても「礼賛」は出てきませんので正しく「らいさん」という読みを覚えておきましょう。

「礼」には「レイ」のほか「ライ」という読みもあり、これは古い時代の言葉や仏教用語の読みに多く用いられています。

たとえば、「礼拝」は、キリスト教やイスラム教では「れいはい」と読みますが、仏教では「らいはい」と読みます。

「礼賛」は「礼」「賛」という漢字を書きますので、いかにも「礼拝」や「賛美」などといった言葉をイメージさせる、宗教的な感じがするかもしれませんね。

この「礼賛」はやはり、もともとは仏教用語です。

「三宝を礼拝し、その功徳を賛嘆する」ということです。

「三宝」は「仏・法・僧」、つまり仏とその教え、そして法を伝える僧のことで、これを拝んでその徳を深く感心して崇めるということですね。

そこから、一般的に「偉大さや偉業を褒めたたえ、ありがたく思う」という意味で広く使われるようになりました。

「礼賛」は素晴らしいものや立派な人だとしてほめたたえること、またありがたく思うことを表す言葉です。

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「礼賛」の使い方

礼賛

「礼賛」は素晴らしいもとして褒めたたえ、ありがたいと思うことを指して使います。

  • 礼賛する
  • 礼賛される

などの使い方が一般的です。

また、ニュースなどの記事や広告などの文章中では「五輪礼賛」「日本礼賛」という風に、「○○礼賛」という形もよく用いられます。

「○○を礼賛している」「○○を礼賛すること」ということですね。

「陰翳礼讃(谷崎潤一郎)」、「美味礼讃(ブリア=サヴァラン)」など、有名な本のタイトルにも使われています。

【例文】

  1. 博士の偉業を礼賛する。
  2. 彼の仕事ぶりは礼賛に値する。
  3. 自国の文化を礼賛する。
  4. 大きな功績を残した偉人に礼賛を捧げる。

「賞賛」との違いは?

「礼賛」に似た言葉に「賞賛」があります。

それぞれの意味は、

  • 「礼賛」は「素晴らしいものとして褒めたたえること」
  • 「賞賛」は「褒めたたえること」

となります。

「賞賛」は「称賛」「賞讃」とも書きます。

「礼賛」も「賞賛」も、褒めることには違いないのですが、そのニュアンスは違っています。

「礼賛」は仏教用語からきている言葉で、ただ褒めるだけではなくて相手を敬い尊ぶ場合に使います。

すごい偉業を成し遂げた人などを、非常に尊敬して褒めたたえるということを「礼賛」と言うのです。

一方「賞賛」は、これも「褒めたたえる」という意味ではありますが、「礼賛」ほど敬って褒めたたえるという意味はありません。

例えば「上司が部下を賞賛する」のように、上の立場から目下へであっても、普通に褒める場合に広く使えます。

  • 「礼賛」は心の底から相手を尊敬して褒める場合に使う
  • 「賞賛」は広く褒める時に使う

という違いであると言うことです。

「礼賛」の類義語

「礼賛」の類義語には次のようなものがあります。

  • 賛美(褒めたたえること)
  • 賞賛・称賛(褒めたたえること)
  • 敬慕(尊敬して人柄を慕うこと)
  • 心酔(心から慕うこと、夢中になること)
  • 崇める(尊いものとして敬う)
  • 褒めたたえる(立派さや素晴らしさを褒めること)
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「礼賛」の対義語

「礼賛」の対義語には次のようなものがあります。

  • 軽視(物事を軽んじて見下げること)
  • 軽侮(人を侮り蔑むこと)
  • 軽蔑(卑しい、劣っているなどとしてばかにすること)
  • 蔑視(見下げること、蔑むこと)
  • 痛罵(手酷く罵ること)
  • 悪罵(口汚く罵ること)
  • 見くびる(軽く見る。あなどる)
  • 無関心(そのことに関心を持たないこと)
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まとめ

「礼賛」は、素晴らしいもの、立派なものとして褒めたたえるという意味の言葉でしたね。

かなり対象を尊敬して、尊ぶというニュアンスの言葉になります。

「賞賛」などよりも使われる場面は限られてきますが、ニュースなどではよく用いられていますのでぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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