季語

「雨一番」の意味とは?いつの季語?雨に関する俳句も紹介

「雨一番」の意味とは?いつの季語?雨に関する俳句も紹介

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「雨一番」という季語をご存じでしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「雨一番」について解説していきます。

「雨一番」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「雨」に関連する俳句もご紹介いたします。

合わせて読みたい▽
>>「春一番」の意味や由来とは?関東と関西で違う?いつの季語?俳句も紹介

「雨一番」の意味と読み方

「雨一番」とは、暦の上で春となる「立春」を迎えた後、初めて「雨だけ」が降っている日を指す言葉です。

読み方は「あめいちばん」です。

気温が低いと雪混じりの雨などになってしまいますが、春を迎えた事で純粋に雨だけが降る日に春の到来を感じる言葉なんですね。

「雨一番」はいつの季語?

「雨一番」は「春」の季語となっています。

立春後を意味しているので春の中でも初め頃である「初春」の季語です。

冬と春の境目を表現する美しい季語であり、「春一番」と通じるところも多い言葉ですね。

「雨一番」と「春一番」の違い

同じ「一番」という言葉が入っていますが、その意味には大きな違いがあります。

「雨一番」が立春後に初めて雨だけが降る日、を指しているのに対し、「春一番」は冬から春へ季節が変わる時期に吹く「初めての南寄りの風」という意味です。

「春一番」に雨は含まれていませんが、この「春一番」が吹くと雨が降り出したり悪天候になってしまう事も多いんですよ。

なお春一番は北海道や沖縄では発表されていません。

これは北海道は春一番が吹いてもすぐに冬型の気圧配置となり、春の暖かさが訪れないという事が多くあるからだと言われています。

「雨」に関連する季語を使った俳句

松風の村雨を呼ぶ団扇かな
(まつかぜの むらさめをよぶ うちわかな)
正岡子規

行く雲や犬の駈け尿村時雨
(いくくもや いぬのかけばり むらしぐれ)
松尾芭蕉

業の鳥罠を巡るや村時雨
(ごうのとり わなをめぐるや むらしぐれ)
小林一茶

石楠花の紅ほのかなる微雨の中
(しゃくなげの べにほのかなる びうのなか)
飯田蛇笏

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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