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言葉の意味と使い方

「案じております」の使い方!目上の人に使える?「心配しております」は?|例文つき

「案じております」の使い方!目上の人に使える?「心配しております」は?|例文つき

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「案じております」は、ビジネスシーンなどでよく見聞きする言葉です。

心配しているという意味で、使いやすい言葉ですが、改めて詳しい意味や正しい使い方を確認しておきましょう。

今回は、「案じております」の使い方!目上の人に使える?「心配しております」は?|例文つきについてご説明いたします!

「案じております」の意味

「案じております」は、「心配しています」という意味です。

「案じる」は心にかけて、心配することを言います。

それを「おります」と謙譲語を使って敬語表現にしたものが「案じております」ということです。

>>「案ずる・案じる」(身を案じる)の意味と使い方!「心配」との違いは?

「案じております」は目上の人に使える?

「案じております」は、目上の人に使える敬語表現です。

「案じる」に謙譲語+丁寧語の「おります」をつけていますので、相手への敬意を表します。

「心配しています」というよりも、もっと柔らかく心配の気持ちを伝えたいという時に使いやすい言葉です。

また、本当に心配しているというわけではなくても、社交辞令として使うこともよくあります。

いずれにしても、正しい敬語ですので目上の人やビジネスシーンなどにも使うことができます。

>>「大過なく」の意味と使い方の例文(台風や病気など安否・退職の挨拶など)

「案じております」は「気にかけていますよ」という程度の柔らかい心配の表現です。

そのため、本気で心配するような場面には向いていないとも言えます。

緊急事態などで本気で心配だという時は、「心配しています」などの直接的な表現の方が適切でしょう。

「案じております」の使い方

「案じております」は、相手のことを心配している、気にかけているということを表して使います。

例えば次のようなシーンが考えられます。

1、身を案じている

相手の体調などを気にかけて心配しているというときに「案じております」を使うことができます。

>>手術前の成功を祈るビジネスメール例文とマナー|取引先・上司

【例文】

  1. 連絡が取れなかったので、ずっと案じておりました。
  2. ○○様の身を案じております。

2、納期に間に合うかなど

ビジネスシーンでは、仕事上のことで例えば納期に間に合うかとか、この企画がうまくいくかなど心配することがいろいろあると思います。

「心配しています」とはっきりいうと「失敗するかもしれない」と言っているように受け取られてしまうかもしれません。

このような時は「案じております」の方が使いやすいです。

【例文】

  1. 納期がすでに一週間過ぎておりますが、いかがされたのかと案じております。
  2. 進捗はいかがかと案じております。

3、しばらく会ってないとき

しばらく会っていない人にメールや手紙で連絡する時にも「案じています」は便利な言葉です。

「どうしているの?」「お元気ですか?」のような挨拶として使うことができます。

【例文】

  1. しばらくお会いしていませんが、お元気でいらっしゃるかと案じております。
  2. 皆様お変わりなくお過ごしかと案じております。

もっと丁寧にした「ご案じ申し上げております」

「案じております」は目上の人にも使える表現ですが、もっと丁寧にしたい場合には「ご案じ申し上げております」とすることができます。

「申し上げる」と「おります」で二重敬語では、と思う人もいるようですが、

「申し上げる」は自分の行為につけて対象を敬う謙譲語Ⅰ、「おります」は自分の行為を丁寧に述べる謙譲語Ⅱなので二重敬語にはあたりません。

「ご案じ申し上げております」は「案じております」を特に丁寧に言いたい時に使える言葉です。

体調を案じている場合のメール形式での例文

相手の体調を気遣う内容のメールで、「案じております」を使うことができます。

例えば相手が入院や体調不良でしばらく休んでいると聞いた時のお見舞いメールを送る時などに使いやすいでしょう。

件名:お見舞い申し上げます

○○様

ご入院されたとのこと、とても驚いております。

短期の入院だとお聞きし、一安心いたしましたが、その後の体調はいかがかと案じております。

お仕事の方も気になさるかとは思いますが、まずは十分に静養なさってください。

○○様の全快を心よりお祈り申し上げます。

まずはメールにてお見舞い申し上げます。

(署名)

「心配しております」は目上の人に使える?

「案じております」に似た表現に「心配しております」があります。

「心配」は「案じる」よりも身近な言葉ですよね。

ですが、「心配しております」は目上の方には使わない方がいい言葉です。

「心配」は、「心を配る」と書きます。

  • 自分が相手のために心を配っているという意味があること
  • 「心配」は悪いことが起きるのではないかと気にするネガティブなニュアンスがある

これらのことから、目上の人に対して「心配する」という言葉を使うことが不適切だと言われています。

これは意見の分かれるところで、目上の人に「心配」を使っても構わないという人も多いでしょう。

「心配しております」は間違いではありませんが、違和感を持つ人もいますので、「案じております」などにした方が無難でしょう。

まとめ

「案じております」は「心配しています」という意味で、目上の人にも使える言葉です。

相手の体調を気遣う時や、仕事で心配なことがある時にメールなどでも使いやすい言葉です。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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