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「……ということも十分あり得る」
この「あり得る」という言葉、いろいろな場面で使われます。
自分でもよく使うという人も多いのではないでしょうか。
身近な言葉であるこの「あり得る」ですが、では何と読むのが正しいのでしょうか?
「ありうる」と読む人、「ありえる」と読む人がいると思います。
自分の使っている方の読み方であっているのか、気になりますよね。
ぜひ確認しておきましょう。
今回は、「あり得る」の読み方は「ありうる・ありえる」? 意味や使い方と言い換え表現についてご説明いたします!
「あり得る」の読み方は「ありうる・ありえる」?
結論から言うと、「あり得る」の正式な読み方は「ありうる」ですが、「ありえる」でも合っています。
辞書に載っている読み方としては、「ありうる」が主で、こちらが正統な読み方とされています。
「ありえる」は話し言葉的なので、会話では「ありえる」と読まれることも多いです。
「得」は古語としては「う」が終止形で、活用するときに未然形や連用形で「え」となります。
ですから、そこから現代語になった「得る」は本来は「うる」と読みます。
ただし、口語としては「あり得る」が使われることが多く、一般的に定着しています。
「ありうる」が文語的で古い感じもしますので、「うる」より「える」の方が理解しやすいということもあり、テレビなどでも「える」の方が使われていることもあります。
さらに、現代語では否定形の「ありえない」が若者にもよく使われますよね。
また、会話では「ありえますね」とか「ありえそうですね」など色々な形で使いますが、これも「ありうそう」などとは言いにくいし意味がわかりませんよね。
ですので、「ありえない」の方が馴染みがあると感じられるのではないでしょうか。
まとめると、「あり得る」は
- 辞書上の表記では「ありうる」
- 特に話し言葉では「ありえる」も許容されており、一般的である
ということで、状況によってどちらでも使える読み方であるということです。
「あり得る」の意味
「あり得る」は「起こる可能性がある。当然考えられる」と言う意味です。
読み方は「ありうる」または「ありえる」でしたね。
文語「ありう」の連体形「ありうる」が終止形としても用いられ、現代語としても使われているものです。
「得」(う)は、動詞の連用形について「~することができる」「可能である」という意味を表す言葉です。
「有る」+「得」という蓮吾表現で、意味がわかりやすいと思います。
「そうあることが、可能である」といった感じですね。
「その可能性がある」「そうなることが当然考えられる」「そうなることがあっても全然不思議ではない」というときに、「そうなることがあり得る」と表すわけです。
「あり得る」の使い方
「あり得る」は、あることが起こる可能性がある、あることが起きてもなんら不思議ではないといった意味で用います。
「ありうる」または「ありえる」として、ビジネスシーンやニュースなど、また日常の会話でも、色々な場面で一般的に使われる言葉です。
また、否定形の場合は「あり得ない(ありえない)」として、これもよく使われる言葉です。
「あり得ない」の場合は「そんなことが起こるはずがない」「そんなものがあるはずがない」といった意味になります。
【例文】
- あの選手なら、今大会初の金メダル獲得もあり得る。
- これは十分にあり得る話だ。
- 彼女なら過去最高の成績を出すこともあり得る。
- 彼が試験に落ちるなんてあり得ないことだ。
- あんな事件を起こしておいて平然としているなんてあり得ない。
「あり得る」の言い換え表現
「あり得る」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- 考えられる
- 可能性がある
- なくもない
- 不可能ではない
- 否定できない
- 蓋然性がある
- 夢ではない
- ないとは限らない
- おかしくはない
- うなずける
【例文】
- あの選手なら、今大会初の金メダル獲得の可能性がある。
- これは十分に考えられる話だ。
- 彼女なら過去最高の成績を出すことも夢ではない。
先ほどの例文を言い換えてみましたが、いろいろな言葉を当てはめることができますね。
まとめ
「あり得る」は「ありうる」ですが、現代では「ありえる」と読む人も多くなり、許容されているということです。
「ありうる」は文語的な古いイメージもありますので、「ありうる」が正式だとわかっている人でも、会話の時は「ありえる」という人も多いかもしれません。
言葉は時代により変わっていくものですので、将来的には「ありえる」が優勢になるかもしれませんね。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!