時候の挨拶

「万緑の候」の時期はいつからいつまで?結びや使い方と例文

「万緑の候」の時期はいつからいつまで?結びや使い方と例文

「万緑の候」は美しく広がる緑を想像させる時候の挨拶です。

素晴らしい景色が広がる季節に使いたくなりますが、緑が広がる季節というのはいつからいつまでを指すのでしょうか?

今回は「万緑の候」の時期はいつからいつまで?結びや使い方と例文について解説いたします。

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「万緑の候」の時期はいつからいつまで?

暦の上で夏となる5月5日前後の立夏か6月4日前後まで使う事が出来ます。

葉の緑が色濃くなってくる5月あたりから「万緑の候」を使う時期に最適です。

「万緑の候」の意味と読み方

「万緑の候」には「木々の葉が色濃くなる節となりましたねという意味があります。

読み方は「ばんりょくのこう」です。

初夏を迎え、木々や草木の緑がどんどん濃い色へと変化していく様子を捉えた、日本ならではの繊細さを感じることのできる時候の挨拶ですね。

「万緑の候」の使い方例文

ビジネス

【書き出し】

  1. 拝啓 万緑の候、貴社には一段とご清栄の趣と拝察いたします。
  2. 拝啓 万緑の候、貴社におかれましてはますますご清祥のこと、慶賀の至りに存じます。
  3. 拝啓 万緑の候、貴社にはいよいよご清勝の段、何よりと存じます。

【結び】

  1. 木々の緑眩しい時節、御社皆様のご多幸とご発展をお祈り申し上げます。
  2. 爽やかな初夏を感じる季節、貴社におかれましても更なるご発展をご祈念いたします。
  3. 風香る好季節、貴社いよいよのご多忙を心よりお祈り申し上げます。

目上の方

【書き出し】

  1. 拝啓 万緑の候、ご一同様におかれましてはいっそうのご活躍、大慶に存じます。
  2. 拝啓 万緑の候、皆様いよいよご活躍の段、何よりと存じます。
  3. 拝啓 万緑の候、ご一同様におかれましては一段とご活躍の趣と拝察いたします。

【結び】

  1. 梅雨入りも間近に控えております。どうぞくれぐれもご自愛ください。
  2. これから暑さも本格的になってまいります。体調には十分ご留意ください。
  3. 爽やかな風に夏の香りを感じる時節です。どうぞお健やかにお過ごしください。

カジュアルな挨拶文

【書き出し】

  1. 大型連休も終わり、落ち着いた日々をお過ごしのことと存じます。〇〇様におかれましてはお変わりありませんか。
  2. 心晴れ渡る空広がる季節です。お健やかにお過ごしでしょうか。
  3. 草葉の緑眩しい季節となりました。〇〇様におかれましても変わらずお過ごしのことと存じます。

【結び】

  1. 青々とした若葉美しい季節となりました。〇〇様におかれましてもどうぞ更なるご活躍をお祈りいたします。
  2. 日ごと暖かい日が増えてまいります。体調を崩さぬようお気を付けください。
  3. まさに五月晴れといった日が続いております。どうぞ爽やかな夏をお迎えください。

「万緑の候」以外の時候の挨拶

軽夏の候

「けいかのこう」と読み、5月中旬から5月下旬にかけて使う事が出来ます。

少し汗ばむような気温の日が増えてきましたね、という意味があり初夏に使う時候の挨拶となっています。

夏本番もすぐそこまで来ている事を共有できる美しい言葉ですね。

まとめ

夏の訪れをすぐそばに感じることが出来る美しい時候の挨拶です。

梅雨入りも間近に控える時期なので、相手の体調などを優しく気遣う言葉をプラスすることで、さらに好印象へと繋げることが出来るのでおすすめです。

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