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「時代の寵児」という言葉があります。
ニュースや新聞、ビジネス書など、色々なところで耳にしたり読んだりすると思います。
なんとなく、有名人のような人のことを「時代の寵児」と言っていることはわかると思います。
「寵児」って一体どういう意味なのでしょうか。
また「時代の寵児」は、本来はどういう人に対して使う表現なのでしょうか。
今回は、「時代の寵児」とは?「寵児」の意味や使い方と類語は?についてご説明いたします!
「寵児」の意味
まずは「寵児」の意味を調べてみましょう。
「寵児」とは、「1、特別に可愛がられる子供。2、世にもてはやされる人。人気者」という意味です。
「寵児」の「寵」の字は、「寵愛」の「寵」です。
「可愛がる、気に入る」などという意味です。
宀に龍で、家で龍の神を大切に祀るさまを表した漢字だそうです。
「児」は「幼児」や「児童」の「児」ですから、「子供」という意味ですよね。
「寵」と「児」で「子供を可愛がる」という意味になります。
そこから「人気者」という意味も派生しました。
「時代の寵児」とは
「寵児」は「可愛がられる子供、人気者」という意味ですから、そのまま使うことができます。
しかし、現代では「あの人は寵児だ」というような使われ方をすることはめったにありません。
ほとんどが「時代の寵児」という言葉として使われます。
「時代の寵児」とは、「その時代の風潮にあった才能を発揮して成功し、人々にもてはやされる人」という意味です。
「寵児」といっても「可愛がる」「子供」といった意味は特にありません。
その時代の才能ある人気者ということです。
「時代の寵児」は「じだいのちょうじ」と読みます。
たまに、間違えて「じだいのちょうじゅ」と言っている人がいますが、もちろん「長寿」ではないので、間違えないよう気を付けましょう。
「時代の寵児」の使い方
「時代の寵児」は、その時代の人気者、有名人に対して使う表現です。
しかし、例えば芸能人などでわりと有名な人を誰でも「時代の寵児」というわけではありません。
「その時代の風潮にあった才能を発揮して成功し」ということですから、才能があって人々に「すごい!」と尊敬されるような人、ということになります。
- 素晴らしい記録を多く出して活躍し、大人気のスポーツ選手
- 独自の経営方針で会社を世界的に有名にしたカリスマ経営者
- 大胆な政策で政治を改革し、時代を良くした政治家
- 芸能人の中でも、絶大な人気を誇る大スター
このような、その時代において世間の人々の注目を集め、尊敬され、連日ニュースやテレビ番組などを賑わすような人物のことを「時代の寵児」と言うわけです。
ですので、大事件の容疑者、国民の反感を買っている政治家など、悪い方の意味で連日話題になっている人を「時代の寵児」とは言いません。
なお、「寵児」という言葉はあまり女性的ではないかもしれませんが、男女を問わず使うことができます。
また、「寵児」は人に対して使う言葉ですが、会社名や新しい技術などに対して「時代の寵児」が使われることもあります。
【例文】
- 彼は日本水泳界に一大旋風を巻き起こし、時代の寵児となった。
- 彼女は芸能界に彗星の如く現れ、一躍時代の寵児となった。
- 90年代以降、「インターネット時代の寵児」と呼ばれる若者たちが現れた。
- この新技術はまさにこれからの時代の寵児となろうとしている。
- 彼はベストセラー作家として時代の寵児となった。
「時代の寵児」の類語は?
「時代の寵児」に似た表現はいろいろあります。
「その時代にとても注目されている人」
- 脚光をあびる
- もてはやされる
- 今を時めく
などがあります。
「その時代を騒がせる、変革を起こす人」
- 風雲児
- 旋風を巻き起こす
などがあります。
「新しく出てきて一気に有名になった人、これからの活躍が期待される人」
- 有望株
- 期待の新人
- ホープ
- 麒麟児
などなどの表し方もあります。
このように、色々な言葉を知っていると表現に幅が出ますよね。
まとめ
「時代の寵児」はビジネス関係ではもちろんのこと、芸能やスポーツ、文芸など、色々な分野で使われる表現です。
単に「有名」「人気者」というだけでなく、その時代に適した才能を持ち、人々から支持されるという感じが伝わる言葉ですね。
機会があればぜひ使ってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!