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「談判する」「直談判」
この「談判」という言葉、ビジネスシーンでは時々使われる言葉ですね。
ちょっと堅苦しい感じもしますので、日常会話の中ではあまり使わないかもしれませんが、ニュースなどでは聞くと思います。
某国大統領が某国主席と談判する……などという文脈で使われますので、なんとなく話し合いみたいな意味かな?と見当はつくでしょう。
また「直談判」は比較的よく見聞きする言葉かと思いますが、よく似た言葉に「直訴」があり、使い分けも迷いがちです。
この機会に、「談判」の意味をきちんと知っておきましょう。
今回は、「談判」の意味と使い方!「直談判」と「直訴」の違いは?についてご説明いたします!
「談判」の意味
「談判」は「事件や揉め事に決着をつけるため相手方と話し合うこと」という意味です。
「だんぱん」と読みます。
「談」は「相談」「面談」「雑談」などなど、日常的によく使う漢字で、「はなす」「はなしあい」といった意味があります。
「判」は「わける」「わかる。はっきりさせる」「さばく」「はんこ」などなど色々な意味があります。
この場合は「はっきりさせる」でしょう。
話してはっきりと決着をつけるわけですね。
「談判」は、どちらの言い分を認めるかとか、どういう取り決めをするかとか、そういったことを決めて物事の始末をつけるために、相手方と論じ合って交渉することを表します。
「談判」の使い方
「談判」は「談判する」などの使い方をします。
もちろん「物事の決着をつけるため相手方と論議し渡り合う」という意味ですね。
また、名詞としても使います。
例えば「膝詰め談判」(要求を押し通すために相手と直接向かい合って話し合うこと)「直談判」(間に人を入れないで直接相手と交渉すること)といった言葉にもなっています。
「談判」はもめごとなどの決着をつけるため話し合うという意味なので、もめているような時に使います(笑)。
仲良く話し合うときとか、協力し合うために打ち合わせするときなどには「談判」は使いません。
【例文】
- 賃上げについて会社に談判する。
- 例の問題について、彼と会い談判した。
- 事故の相手と談判し、お互いに納得のいく結論が出た。
- 相手方の家に乗り込んで膝詰め談判をしてきた。
- 社長と直談判する。
「直談判」と「直訴」の違いは?
「直談判」は「間に人を入れないで直接相手と交渉すること」という意味でした。
よく似た言葉に「直訴」(じきそ)があります。
「直談判」と「直訴」のそれぞれの意味は、
- 「直談判」は「間に人を入れないで相手と直接にかけあうこと」
- 「直訴」は「定められた手続きをふまずに、直接上役に訴えること」
となります。
つまり、違いは
- 「直談判」は当事者同士が直接話し合うこと
- 「直訴」は上の立場の人に直接訴えること
という点です。
「直談判」は意見の違う二方が、間に代理人とか弁護士などの第三者を挟むことなく直接会って論議し話し合うということです。
それに対し、「直訴」は正式な手続きや根回しなどををすっ飛ばして、いきなり権力や問題解決の力を持つような第三者に訴えるということなんです。
「直訴」と言えば、時代劇で、たまに農民などがお殿様の行列の前に飛び出して、竹の棒に挟んだ書状を差し出そうとするシーンがありますよね(笑)。
イメージとしてはあれなんですが、もちろん現代では社長や為政者などの権力者に直接訴え出るということを言います。
例えば会社で、部署内の揉め事を担当部長や社長秘書などをすっ飛ばして直接社長に訴え出る、といったシーンが「直訴」に当てはまります。
「直談判」と「直訴」は混同されて使われることも多いのですが、当事者同士の直接対決は「直談判」、上の人に訴え出るのは「直訴」、と使い分けを確認しておいてくださいね。
【例文】
- 給与を上げてほしいと社長に直談判する。(この例では、社長が給与の額を決めているので直接交渉をする)
- 直属の上司からのパワハラを社長に直訴する。(上司を通すなどの通常の手続きはふまずに、最高権力者の社長に直接訴える)
「談判」の類義語
「談判」の類義語には次のようなものがあります。
- 交渉(特定の問題について相手と話し合うこと)
- 折衝(利害関係が一致しない相手と問題を解決するために駆け引きをすること)
- かけ合う(要求について先方と話し合う)
- 駆け引き(交渉や会議の席で自分が有利になるように話を進めること)
「交渉」「折衝」と似ていますが、「談判」は特にもめごとなどの決着をつけるための話し合いを指しますので、「交渉」や「折衝」よりも喧嘩、対立するような険悪なものになります。
まとめ
「談判」についておわかりいただけましたか?
もめごとなどで決着をはっきりつけるために話し合うということなので、問題があるような時に使う言葉でしたね。
ぜひ「談判」を適切な場面で使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!