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「遠慮させていただく」は、ビジネスシーンなどで何かを断る際によく使われる言葉です。
この「遠慮させていただく」は、正しい使い方なのか、失礼ではないのかなど、使い方で迷ってしまうことも多い言葉ではないでしょうか。
今回は、「遠慮させていただく」のメール例文と言い換え表現は?【丁寧な断り方】についてご説明いたします!
目次
「遠慮させていただく」の意味
「遠慮させていただく」は、相手の誘いなどを断りたいということを表す言葉です。
「遠慮」に「させてもらう」の謙譲語「させていただく」がついた形です。
「遠慮」をすることを、相手に許してもらいたいという意味になります。
ですので、「遠慮します」とか「お断りします」というよりも、相手の許可をもらって遠慮をするという丁寧な断りの表現になります。
「させていただく」は過剰な敬語になったり、適切でない使い方をされたりすることが多いので、間違った敬語ではないかと警戒する人もいますが、この場合は「遠慮させていただく」で正しい表現です。
「ご遠慮させていただく」自分に「ご」をつけるのは変?
自分で「遠慮させていただく」と言う時に、さらに丁寧にして「ご遠慮させていただく」ということがあります。
ですが、自分の行為に「ご」をつけてよいものかどうか、と疑問を感じる人もいるようです。
結論から言うと、「ご遠慮させていただく」は正しい日本語です。
変な言葉遣い、間違った敬語ではないので、使っても問題ありません。
なぜ自分が遠慮することを「ご遠慮」と言ってもよいのかというと、「遠慮」が相手に対する行為だからです。
「ご用意します」「お待ちしております」「お配りします」なども、「用意」「待つ」「配る」などは自分が行う行為ですが、その行為の及ぶ先が敬意の対象となる人です。
このような場合は「お~する」「お~させていただく」といった形で謙譲表現になります。
逆に、自分がする行為に「私はご休憩させていただきます」などと「お」「ご」を付けるのは間違いです。
また、相手が遠慮することを尊敬表現で「ご遠慮なさる」などと言いますので、その「ご」と混同しているということも考えられます。
「ご遠慮させていただく」は、「ご~させていただく」という形の謙譲表現であるということで、正しい敬語です。
目上の人に使える?
「遠慮させていただく」は、目上の人に使うことができます。
「ご遠慮させていただく」「ご遠慮いたします」「ご遠慮させてください」など、「ご」を付けるとより丁寧です。
「遠慮させていただく」は、「遠慮します」「お断りします」などと言うよりも丁寧な断りの形ですので、目上の人に対して断るときに使いやすい言葉です。
>>「ご希望に添えず/沿えず」正しいのはどっち?意味と使い方・例文つき
「遠慮させていただく」のメール例文
「遠慮させていただく」を使うと、丁寧に断りの意を伝えることができますね。
ですので、ビジネスシーンでも、メールなどで断りを伝える際に使いやすい言葉です。
【例文】
- せっかくお誘いいただきましたが、あいにく先約があり、今回は遠慮させたいただきます。
- このたびはお声がけいただき誠にありがとうございます。残念ながら今回は予定が合わず、参加は遠慮させていただきます。
- せっかくご提案いただきましたのに恐縮ですが、今回はご遠慮させていただきたく存じます。
このように、「遠慮させていただく」という丁寧な言葉づかいで、やんわりと断りを伝えます。
もちろん前後で「あいにくと」「恐縮ですが」「申し訳ございませんが」などの言葉を補ったり、「またの機会がございましたらぜひよろしくお願いいたします」などのフォローをすることも考えて、全体的に丁寧な言い回しになるよう気を付けましょう。
「遠慮させていただく」の言い換え表現
「遠慮させていただく」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- お断りする
- ご辞退する(断る)
- いたしかねる(できない、することがむずかしい)
- 差し控える(遠慮したりやめておいたりする)
- お受けできない(引き受けることができない)
- ご意向に沿えない(相手の要求や要望にこたえることができない)
もちろん、このまま「お断りする」などと言うとかなりきついので(笑)、これらの言葉をもっと丁寧な形に直します↓
- お断りさせていただきます
- ご辞退申し上げます
- いたしかねます
- 差し控えさせていただきます
- お受けできかねます
- ご意向に沿えず申し訳ございません
など、「させていただく」「いたします」などの言葉を加えて、敬意や謙譲の意を表します。
「遠慮しないで」と言われた時の丁寧な断り方は?
「遠慮させていただきます」は丁寧な断り方なので、それで済めばいいのですが、相手があきらめないで「いやいや、遠慮しないで」と返されることもありますよね(笑)。
「お断りいたします」などとはっきり言える状況なら、「遠慮」という遠回しな断りではなく、はっきりと断る言葉を言った方が伝わりやすいでしょう。
ですが、誘う方も、一度断られても社交辞令的にもう一度「そういわずにぜひ」などと誘っているということもあります。
こちらも、はっきりと否定的な言葉で「行きたくないです」などと言うと角が立つのでなるべくやんわりと断りたいということもあります。
なるべく丁寧に断りたい場合は、やはり「ご遠慮させていただきます」が便利な言葉です。
「誠に申し訳ありませんが、予定が入っておりまして」と、都合が悪くて行けないなどの理由を加えて説明するとよいでしょう。
- はっきりと言える状況なら遠回しではなくハッキリと断る
- 「予定が入っている」などの行けない理由を加える
まとめ
断る、ということはなかなか難しいですよね。
「行きたくないです」「嫌です」というような、相手を全否定するような断り方はビジネスシーンではなるべくしないようにしましょう。
「遠慮させていただく」のような丁寧な断りは、非常に便利な言葉です。
ぜひうまく使って、人間関係を円滑に保ちたいものですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!