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「概略」の意味と使い方!概要との違いは?レポートでは何を書く?|例文 

「概略」の意味と使い方!概要との違いは?レポートでは何を書く?|例文 

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物事の内容をまとめたものを「概略」と言います。

ビジネスシーンでもしばしば使われる言葉です。

同じように使う言葉に「概要」もあり、違いが分かりにくいかもしれませんね。

また「概要を書け」と言われても、具体的にどういうことを書けばいいのか迷ってしまうということもあります。

今回は、「概略」の意味と使い方!概要との違いは?レポートでは何を書く?|例文 についてご説明いたします!

関連 「概要」の意味と使い方!「内容」との違いや書き方のルールはあるの?【類義語・対義語】

「概略」の意味

「概略」は「細部を略したあらまし」という意味です。

「がいりゃく」と読みます。

「概」は「おおむね。おおよそ」といった意味の漢字です。

「略」は「はぶく。簡単にする」といった意味があります。

「概略」は、物事のだいたいのあらまし、おおよその内容という意味になります。

合わせて読みたい▽
「概況」の意味とビジネスでの使い方!「概要」「状況」との違いも説明|例文つき

「概略」の使い方

「概略」は「細部を略したあらまし」という意味で使います。

  • 企画の概略
  • 計画の概略
  • 事件の概略
  • 調査結果の概略
  • レポートの概略

など、さまざまな物事のおおまかな内容、という意味で使えます。

例えば企画や計画の「概略」であれば、

  • どのような内容か
  • 目的
  • いつから始めるか

などを大まかに紹介するということになります。

「概要」との違いは?

「概略」と似ているのが「概要」です。

どちらもある物事をまとめたもの、というような意味合いで似た使い方をしますよね。

  • 「概略」は「不要な部分を省いたもの」
  • 「概要」は「重要なポイントだけをまとめたもの」

このような違いがあります。

「概略」は、ものごとの不要な部分ははぶいて、大体の中身を示すものです。

「概要」の方は、「要点」の「要」という字が入っている通り、要点をとりまとめたものです。

>>「要約・要旨・要点」の違いは?意味や使い分け方を解説!【類義語・例文つき】

「概略」は全体を省略しつつざっくりまとめたものなので、全部が要点というわけではありません。

「内容を省略」ということに重点が置かれた言葉です。

「概要」は要点をまとめるということなので、大事なところだけを概ねまとめたものということです。

  • 全体を略してざっくり紹介するのが「概略」
  • 全体の要点を短くまとめたのが「概要」

レポートでは何を書く?

レポートで「概略を書くように」などと指示されることがあります。

レポートの「概略」とは、全体をまとめたものです。

これだけ読めば、おおよその内容がわかる、というものを書きます。

「概要を書くように」と言われる場合もありますが、レポートの場合は、「概要」でも「概略」でもおおむね同じ内容になるでしょう。

  1. 目的
  2. 背景
  3. 考察
  4. 結論
  1. 序論
  2. 本論
  3. 結論
  4. 考察

などといった具合に、レポートの内容の順に従ってそれぞれ短くまとめます。

細かなことは本文に書くので、おおまかな内容だけにして長くならないようにします。

学生が授業で書くレポートはもちろんですが、ビジネスパーソンであっても仕事のレポートや企画書のようなものを長い文章にまとめる機会も多いものです。

初めに「概略」や「概要」を一枚にまとめたものを付けておけば、上司などが目を通す時に内容を掴みやすくなります。

詳しい内容や細かなデータなどは本文を読んでもらうことになりますが、「概略」を読めばおおむねどのような内容のレポートであるかわかる、という点が大切です。

「概略」の例文

  1. 上司に企画の概略を説明する。
  2. 時間がないので、計画書の概略を教えてほしい。
  3. 調査結果の概略を報告する。
  4. 鉄道工事の概略図を確認する。
  5. このレポートにはA4一枚にまとめた概略を添付するように。

「概略」の類義語

「概略」の類義語には次のようなものがあります。

  • 概要(要点をとりまとめたもの)
  • 大要(大体の要点)
  • あらまし(物事ののだいたいのところ)
  • 大筋(物事の内容のだいたいのところ)
  • 大意(大体の意味)
  • あらすじ(大体の筋道)
  • サマリー(要約、要旨、要点)

「概略」の対義語

「概略」の対義語には次のようなものがあります。

  • 委細(くわしいこと)
  • 詳細(詳しくて細かなこと)

まとめ

「概略」は「細部を略したあらまし」という意味です。

「略」は何かを省くという意味なので、余分なところを省いて大体の内容をまとめたものが「概略」ということです。

「概要」も似ていますが、こちらは「要」、つまり大事な部分をとりまとめたものという意味になりますので、少し違っています。

レポートで「概略」を書くときは、それを読めば何が書かれたレポートであるかわかるように、順序だってレポートの目的から内容、結論や考察について簡潔にまとめましょう。

口頭でもレポートに書くときでも、「概略」はおおよその内容ですから、細かく長くなりすぎないように、簡潔にしましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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