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「月極」
この言葉は、よく駐車場に書いてあるので見たことがある人が多いと思います。
ですが、間違った読み方をしている人も多い言葉です。
「げっきょく駐車場」だと思っていませんか?
この機会に正しい読み方や、詳しい意味を確認しておきましょう。
今回は、「月極」の読み方と意味は?「月決め」「月額」との違いはある?についてご説明いたします!
「月極」の読み方
「月極」の読み方は、「つきぎめ」です。
「げっきょく」だと思っていた人も多いのではないでしょうか。
駐車場の看板などで見かけることが多い言葉の割に、自分で発音することが少ないのでずっと「げっきょく」だと間違えて覚えている人も多いようです。
「極」で「ぎめ」とは普通は読みませんよね。
「極める」は「きわめる」だけでなく「きめる」とも読めます。
ですので、正確には「つきぎめ」は「月極め」のはずなのですが、省略した表記として「月極」が定着しています。
「月極駐車場」は「つきぎめちゅうしゃじょう」と読みます。
「げっきょくというのは全国にある駐車場の会社なんだな」と誤解していたとか、「げっきょく駐車場の空きはありますか?」という問い合わせがあるとか、色々な誤解があるようですが、正しくは「つきぎめ」です。
ぜひ今まで間違っていた人は、この機会に「つきぎめ」と正しく覚え直しましょう。
「月極」の意味
「月極」は「一ヶ月を単位として契約すること」という意味です。
読み方は「つきぎめ」でしたね。
「月極」は略した表記ですので、辞書などでは「月極め」となっていることも多いでしょう。
「極」は「極める」のほか、「きめる。とりきめ」という意味もあります。
「月ごとにきめる」ということで、「月極」は、ひと月単位で契約をするという意味になります。
「月極」の使い方
「月極」は、ひと月単位で契約をするということを指して使います。
ほとんどの場合「月極」は駐車場に関して使います。
もちろん駐車場だけに使う言葉というわけではなく、駐輪所とか(笑)、何かの会場を借りる、新聞を取るといった色々な契約について、ひと月ごとにお金を払うような場合は「月極」と表現することがあります。
【例文】
- ここは月極駐車場だから、契約車以外は停められない。
- 通勤時に駅までは自転車で行くことにしたので、月極の駐輪所を契約した。
- 新聞の月極購読料が値上げされた。
「月決め」「月額」との違いはある?
「月極」はひと月ごとの契約のことでしたが、同じように使う言葉に「月決め」「月額」があります。
これらの違いはあるのでしょうか。
「月決め」との違い
駐車場は「月極」ですが、普通に「つきぎめ」という音からは「月決め」という漢字を書くのが自然に思えます。
意味も、「月ごとに決める」ですよね。
「月極」と「月決め」は、意味は同じです。
駐車場でもたまに「月決め」と書かれていることもあります。
ですが、ほとんどの駐車場は「月決め」ではなく「月極」ですよね。
「極」も「決」も「きめる」と読む字ですが、
- 「極」は約束する
- 「決」は決定する
という意味の違いがあります。
ですので、意味合いから言うと「極」の方が契約という意味をよく表すので、本来は「月極(め)」なのです。
ですが、「常用漢字表」では「きめる」は「決」の字が挙げられていて、「極」は「きめる」の訓がなくなり「きわめる」として用いることになりました。
そこで、普通には「極」の字を「きめる」と読むことはなくなったのです。
駐車場の「月極」は、昔に「極」を「きめる」意味で使っていた頃の名残なんですね。
まとめると、
- 「月極」も「月決め」も意味は同じ
- 常用漢字表に従うと「月極」を「つきぎめ」とは読まないが、駐車場などに関しては今も「月極」と書くことが一般的である
ということです。
「月額」との違い
「月額」も、毎月お金を払う契約についてよく見聞きする言葉です。
「月極」と「月額」の違いは、
- 「月極」は「一ヶ月ごとに契約すること」
- 「月額」は「一ヶ月あたりの金額」
となります。
「月極」は契約のことで、「月額」は金額のことという違いですね。
ですので「月額で契約する」とか「月額駐車場」とは言いません。
「月額料金」「月額○○円」といった使い方をします。
「月極」の類義語
- 月単位
- 月ごと
- 月次
- 毎月
- 月例
「月ごとに契約する」とか、「月単位の契約」などと言い換えることができるでしょう。
まとめ
「月極」は一ヶ月を単位として契約することでしたね。
ほとんど駐車場の話題ぐらいでしか使わないとは思いますが、身近にたくさん書かれている割には読み間違いの多い言葉です。
会話の中で出てきたときに「げっきょく」と読んでしまわないように、「つきぎめ」としっかり覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!