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「下世話な話ですね」
こう言われたら、どう解釈しますか?
「下世話」という言葉、ビジネスシーンに限らず会話の中やテレビなどでもよく聞くと思いますが、案外きちんと意味を調べることってないですよね。
学校できちんと習うこともあまりなさそうですし、意味を知らなければなかなか謎な言葉ですね。
文字通りに解釈すると「下の世話?」「下ネタ?」などと混乱してしまいがちですが、「下世話」は下ネタという意味ではないんです。
いざという時にわからなくて困ってしまわないよう、正しい意味を知っておきましょう。
今回は、「下世話」の意味と使い方!「下世話な話」ってどんな話?【類語・例文】についてご説明いたします!
「下世話」の意味
「下世話」は「世間で人々がよく口にする言葉や話。世間話やうわさ話」という意味です。
「げせわ」と読みます。
「下」というのは身分が下という意味で、上流階級などではない庶民ということになります。
「世話」はいわゆる「お世話」のことではなく、「世間の人がする話」という意味です。
つまり、「下世話」というのは普通の庶民の人々がするような世間話ということになるわけです。
「下世話」の誤用
上で述べた「下世話」の意味を読んで、違和感を覚えた人も多いかもしれませんね。
なぜなら、「下世話」は「下品な話」という意味で使われることがとても多い言葉だからです。
あけすけなお金の話とか、下ネタとか、下品だな~という話はいろいろありますよね。
「下世話」は一般的に世間で話されるようないろいろの話ということなので、もちろんその中には下ネタなどの下品な話も含まれます。
ですが、「下世話」は「下品な」という意味ではなく「世間でよく話されているような」という意味ですから、決して悪い意味でだけで使う言葉ではありません。
「世の中でよく話されている」「世間話」という意味で、「下世話」自体は良くも悪くもない言葉です。
「下世話」の使い方
「下世話」は「下世話な⚪︎⚪︎」「下世話に」などの使い方で、「世間で人々がよく口にする言葉や話」という意味になります。
「下品」とか「低俗」といった悪い意味とイコールではありませんので、誤用には気を付けましょう。
また、誤用が多い言葉なので、正しい意味で使っても相手には「下品だと言っているな」と誤解されてしまうかもしれません。
使う場面や前後の文脈には気をつけたいところです。
【例文】
- 下世話に言われていることだが、あの会社は近々倒産するかもしれないそうだ。
- 彼のような多忙な人はどうやって体を鍛えているのかという下世話な関心があって質問した。
- 下世話ですが、もしもこの作品に値段をつけるとしたらいくらになるでしょうか。
- このドキュメンタリー番組は、下世話なテーマだが面白い。
「下世話な話」ってどんな話?
「下世話」を使った言い方で、よく「下世話な話」って言いますよね。
「下世話な話ですが……」「下世話な話だなあ」などといった使い方をします。
この「下世話な話」というのは、何度もいうように「下品な話」「低俗な話」という意味ではありません。
「世間の話」という意味ですね。
世間一般で話されるような話、世俗的な話ということです。
もちろんその中には下品な話も含まれるかもしれませんが、正しい意味を覚えてきちんと使いましょう。
「下世話」の類義語
「下世話」の類義語には次のようなものがあります。
- 軽口(たわいないが面白い話)
- 世間話(あたりさわりのない、世の中の一般的な話)
- うわさ話(うわさ、世間話)
- よもやま話(とりとめのない世間話)
- 井戸端会議(主婦が家事の合間に集まってするおしゃべり)
また、「下世話な」というのは「世間一般的な」とか「世の中でよく話されている」「庶民的な」といった意味になりますよね。
誤用である「下世話な」は次のように言い換えることができます。
- 下品な
- 低俗な
- 卑しい
- 低レベルな
逆に言うと、「下世話な話ですが……」などというとこれらの意味だと勘違いされるかもしれないわけです。
「下世話」はうまく他の言葉に置き換えて使ったほうが安全と言えるでしょう。
まとめ
「下世話」は思っていたのとちょっと意味が違ったなという人が多いかもしれませんね。
「下世話な話ですが……」と言われたからといって必ずしも「下品な話をするのか!」と身構える必要はないわけです(笑)。
とはいえ、誤用のほうの意味で使われることも多い言葉なので、自分で使う際にはくれぐれも相手に誤解を与えないよう注意したいところです。
言い換え方なども考えて、ぜひ気をつけて使ってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!