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言葉の意味と使い方

「破綻」の意味と使い方!「破産」との違いは?【類義語・対義語・例文つき】

「破綻」の意味と使い方!「破産」との違いは?【類義語・対義語・例文つき】

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「破綻」はニュースなどでよく聞く言葉です。

「経営破綻」「財政破綻」など、企業や自治体などが経済的にうまくいかなくなることを指して使われることが多いですね。

また、「破綻」はビジネスシーンや日常生活の中でも見聞きすることがある言葉です。

よく似た言葉に「破産」もあり、この使い分け方も気になるところです。

今回は、「破綻」の意味と使い方!「破産」との違いは?【例文つき】についてご説明いたします!

「破綻」の意味

「破綻」は「物事が、修復しようがないほどうまく行かなくなること。行きづまること」という意味です。

「はたん」と読みます。

「破れる」「綻びる(ほころびる)」と書きます。

「破れる」はいわゆる、紙や布がビリっとやぶれることですね。

「綻びる」は色々な意味がありますが、布などに限定すれば「縫い目などがほどける」ということです。

こちらも糸が切れるなどして、破れたように穴があいてしまったり縫い目が開いてしまったりということを表しています。

この「破」と「綻」を合わせた「破綻」は、元々は着物などが「破れほころびること」という意味の言葉です。

それが、「破れてしまってもう元に戻らない」ということで、「元に戻せないほどうまくいかなくなる」という意味で広く使われるようになったのです。

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「破綻」の使い方

「破綻」は「物事が修復できないほどうまくいかなくなる」という意味で使います。

「破綻する」「経営破綻」といった使い方をします。

企業の経営が行き詰まってどうしようもなくなることが「経営破綻」で、ビジネスシーンではこのような使われ方をすることが多いです。

また、経営に関することだけでなく、「生活の破綻」といったように個人的なことにも使えます。

人と人の関係がうまくいかなくなることも「関係の破綻」という言い方をします。

例文で使い方を確認しましょう。

「破綻」の例文

  1. 日本が財政破綻するとどうなってしまうのだろうか。
  2. 経営破綻した○○社の買収に中国企業が名乗りを上げた。
  3. 通貨の暴落により国家破綻する。
  4. 予想外の出費が続き、家計が破綻しそうだ。
  5. 収入が減って生活が破綻する。
  6. 彼の結婚生活は破綻していた。

「破産」の意味

破産の意味

「破産」は「財産を全て失うこと」「借金をした人が返せない場合、貸した人々がその人の一切の財産から公平な弁済を受けることができるようにする裁判上の手続き」という意味です。

広く「財産を失う」という意味で、色々な場面で使える言葉です。

法律上では、債務者が弁済できなくなった時に申し立てをして、そう財産をすべての債権者に公平に弁済するという制度のことを指します。

会社であれば、債務超過などで経営困難に陥った会社が破産手続きを行うことで、すべての資産や負債が清算され、法人格が消滅します。

「破綻」と「破産」の違い

「破綻」も「破産」も、経営ができなくなってしまったときなどに使う言葉ですので似ていますね。

この二つの違いは、

  • 「破綻」は「経営が行き詰まって成り立たなくなること」
  • 「破産」は「債務の支払いができなくなること」

となります。

どちらにしてもその事業が継続できなくなるわけですから、倒産するということになるでしょう。

ただ、「破綻」は「経営破綻」に限らず物事がうまくいかなくなることを表す言葉です。

そして、企業のことに限っていうと、債務超過や事業がうまくいかないなどの理由から経営ができなくなるということを表します。

一方の「破産」は、広く「財産を全て失う」という意味の言葉ですので、企業だけでなく個人にも使います。

企業のことに限っていうと、債務の支払いができなくなることを表します。

取引先への支払いはもちろん、従業員の給与なども支払えないという状態が「破産」です。

「破産」した企業は破産手続きをして財産を換価して弁済し、負債や資産を清算するということになります。

倒産しても民事再生などの方法もあるため、必ずしも倒産=破産ではありません。

まとめると、

  • 「破綻(経営破綻)」は「経営が行き詰まりそのまま続けることが不可能になること」
  • 「破産」は「債務の支払いができず、破産手続きをして法人格が消滅すること」

という使い分けをするとよいでしょう。

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「破綻」の類義語

「破綻」の類義語には次のようなものがあります。

  • 瓦解(組織や秩序あるものがばらばらに崩れてだめになってしまうこと)
  • 破滅(ほろびること。人格・家・国家などが成り立たなくなること)
  • 壊滅(すっかりだめになってしまうこと。組織などが総崩れになること)
  • 崩壊(くずれてしまうこと。こわれてしまうこと)
  • 行き詰まり(物事が先へ進まなくなること。また、その状態)

「破綻」の対義語

「破綻」の対義語には次のようなものがあります。

  • 正常(いつもと同じで間違いのない様子)
  • 成立(物事や組織などが成り立つこと)
  • 弥縫(失敗や欠点をとりつくろうこと)

まとめ

「破綻」は物事がうまくいかなくなり、修復できない状態になることを指す言葉でしたね。

ビジネスシーンやニュースでは「経営破綻」、「財政破綻」といった意味で使うことが多いでしょう。

かなりシリアスな場面で使うような言葉ですので、しっかり意味を理解しておきたいですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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