※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「一役買う」という言葉は、日常会話でも、またビジネスシーンやニュース、ドラマなどのセリフほか、いろいろな場面で耳にする言葉ですね。
身近な言葉ではありますが、なんとなく「役に立つ」みたいな意味かな?とうろ覚えでなんとなく解釈している人も多いのではないでしょうか。
間違った読み方をしている人も多いんですよ。
今回は、「一役買う」の意味は役に立つ?「一翼を担う」との違いも解説!についてご説明いたします!
「一役買う」の意味は役に立つ?
「一役買う」を「役に立つ」という意味で使う人も多いようです。
「○○は××するために一役買う」というような使い方で、確かに意味としては「役に立つ」ということで通じますよね。
ですが、正確に言うと「一役買う」は「役割を担う」ということです。
役立つと言うだけではなく、進んである役割や責任を請け負うということを表します。
以下で詳しく確認していきましょう。
>>「微力ながらお力添え・お手伝い・尽力・お役に・頑張ります」など使い方と例文!
「一役買う」の意味と読み方
「一役買う」は「一つの仕事を進んで引き受ける。一つの役目をになう」という意味です。
「ひとやくかう」と読みます。
「いちやくかう」と読んでいる人も時々いるようなので、「ひとやく」という読み方を覚えておきましょう。
「一役買う」は、ある仕事や計画などの中で、ある役目を自ら進んで担当するということを表します。
「一役買う」の由来
「一役買う」は、一つの役目を担うという意味でしたね。
どうして「一役」を「買う」というのか、疑問に思ったことはありませんか?
まず「一役」は、「一つの役割」ということです。
一つの役目、ある役割ということを表します。
そして、「買う」は普通は購入するという意味で使うと思います。
ですがこの場合の「買う」は、「自ら進んで受け持つ」ということを表しています。
「売られた喧嘩を買う」などというのと同じで、進んでそれを引き受けるということですね。
ですので、「一役買う」は、ある役目を自ら進んで引き受けるということを表します。
>>「役不足」は褒め言葉だった?本当の意味と「力不足」との違いは?【類義語・対義語】
「一役買う」の使い方
「一役買う」は、ある計画や運動、仕事などにその人が一つの役目を担っているということを表して使います。
「○○に一役買う」「○○するのに一役買う」といった使い方です。
大抵は、その計画などがうまくいくように大切な役目を担ったという良い意味で使います。
ですが、「悪事に一役買う」というように悪い計画に進んで関わるなどの悪い意味で使われることもあります。
【例文】
- 彼はこの計画に一役買っている。
- 彼女の活動は地域活性化に一役買っている。
- 彼の研究は医学の発展に一役買うことになるだろう。
- 彼女の真面目な姿勢がこのプロジェクト成功に一役買った。
- 銀行強盗に一役買う。
「一翼を担う」との違い
「一役買う」は、「一翼を担う(いちよくをになう)」という言葉と非常に混同されやすいです。
どちらも何か自分の役割を果たす、というような文脈で使われますよね。
また、「一役」を「いちやく」と読んでしまう人が多いので、「いちよく」と似ていることから混同してしまうようです。
また、両方が混ざって「一役を担う」と言われることも多いのですが、正しく「ひとやくかう」と「いちよくをになう」を覚えておきましょう。
- 「一役買う(ひとやくかう)」は「自分から進んで一つの役割を引き受ける」こと
- 「一翼を担う(いちよくをになう)」は「重要な役割をしっかり果たす」こと
それぞれの意味はこのようになります。
どちらも自分の役割を引き受けているという点では同じで、ほぼ同じ意味の言葉と言えます。
違いとしては
- 「一役買う」には自分から進んで引き受けるという意味がある
- 「一翼を担う」はポジティブな意味で多く使われ、悪い意味では使わない
ということになります。
【「一翼を担う」の例文】
- 彼はこのプロジェクトの一翼を担っている。
- 彼女には将来この会社の一翼を担う存在になってほしい。
「一役買う」の類義語
「一役買う」の類義語には次のようなものがあります。
- 力を貸す
- 協力する
- 一助となる(少しの助けになる)
- 一肌脱ぐ(本気で他人のために力を貸す)
- 一枚噛む(一つの役・立場である事柄に加わっている)
- 片棒をかつぐ(計画に加わって協力する)
- 首をつっこむ(関心を持ってそのことに関係する)
ただし、「一枚噛む」や「片棒をかつぐ」は多くは悪事について使う言葉です。
まとめ
「一役買う」は、一つの仕事や役割を進んで引き受けるということを表す言葉でした。
「ひとやく」という読みをしっかり覚えておけば「一翼を担う」と混ざってしまうこともないですから、ぜひ覚えておきましょう。
悪い意味でも使えなくはないですが、ぜひ良いことに力を貸していきたいものですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!