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「自粛」という言葉を聞いたことがありますか。
特に新型コロナウイルスに関する報道が盛んな近頃では、コンサートやスポーツ大会などの大規模なイベントを「自粛」するとか、人ごみに出向くことを「自粛」するといった言い回しを頻繁に耳にするのではないでしょうか。
「イベント自粛要請」
「渡航自粛要請」
といった言葉も、ニュースの見出しなどによくありますが、この「自粛」や「自粛要請」の意味を正しく理解していますか?
きちんと理解して、安全安心に過ごせるように「自粛」という言葉についてしっかり理解しておきましょう。
今回は、「自粛」の意味と使い方!「自粛要請」とは?「禁止」との違いも解説!についてご説明いたします!
「自粛」の意味
「自粛」は「自分から進んで行いや態度を改めてつつしむこと」という意味です。
「じしゅく」と読みます。
「粛」はちょっと難しい漢字ですが、「静まり返っているさま」「つつしみかしこまる」などの意味がある文字です。
それを「自ら」行うということですね。
「自粛」は周りの状況や周りの人にどう思われるかなどということを考えて、自ら、行為を控えたり態度を改めたりしてつつしむということを表しています。
「自粛」の使い方
「自粛」は自ら行いや態度を改めてつつしむという意味で使います。
「自粛する」というほかに、「自粛を促す」とか「自粛ムード」なんていう言葉も、ニュースなどでもよく聞きますね。
単に何かすることをやめにする、というだけではなくて、他人からの評価を気にして自分の行いや態度を改めるという時に使います。
コロナウイルスのような感染症が流行した時に外出などを「自粛」するというだけでなく、例えば大きな災害が起こって犠牲者がたくさんあった時などに、しばらくの間テレビで明るいコマーシャルや楽しい音楽、笑える番組などを放送するのを「自粛」する、などということがあります。
また、昭和天皇が崩御される前後には日本中が「自粛」ムードに包まれるという時期もありました。
もちろん、そのような国全体で「自粛」するという時に限らず、個人的に何かをするのを控えるとか、ある会社が販売や広告を控えるといった場合など、様々な場面で使える言葉です。
【例文】
- 過剰な宣伝を自粛する。
- 商品に不具合が見つかり、販売を自粛する。
- 不倫騒動を起こした芸能人が活動を自粛する。
- 大勢の人々が集まるイベントの開催自粛を促す。
- 日本中に自粛ムードが広がった。
「自粛要請」とは?「禁止」との違いは?
「自粛要請」とは?
「自粛要請」という言葉、ニュースでしばしば耳にしますよね。
言葉の意味を考えると、「自粛」は「自ら進んで行いや態度をつつしむこと」なので、「自粛要請」は「自ら進んで行いや態度をつつしむこと」を「要請する」こと、ということになりますね。
自ら進んでつつしむように求めるというのがちょっと変な感じがしますが(笑)、別に間違った言葉ではありません。
「自粛要請」は「自粛するよう求めること」という意味です。
「禁止」との違いは?
「自粛要請」は何かをしないように、ということですよね。
「禁止」とどう違うのかというと、
- 「自粛要請」は「自らつつしむように求めること」
- 「禁止」は「してはいけないと差し止めること。命じてさせないこと」
となります。
「禁止」は完全にやらないように命令しているわけです。
たとえば「政府がイベント自粛要請」などとよくニュースや新聞の見出しに書かれます。
これは「イベント開催を自粛してください」ということですね。
「イベントを開催してはいけない」という「禁止」ではありませんので、イベントを開催したからと言って罪に問われるわけではありません。
ですが、世間の状況や人々の気持ちなどを鑑みて、イベントを開催しないようにしてくださいという要請なのです。
「イベント開催禁止」であれば、やってはいけないわけですから開催すると違反になり、何らかの罰則などがあると思われます。
実際には、政府が自粛要請するような状況の中でイベントを開催すると、批判されたりSNSなどで炎上したり、または人が集まらなくて困ったりなどという悪い結果が予想されるので、開催を中止することが多いでしょう。
ですが、開催するかしないかはあくまでも各イベントの主催者が決めるということです。
「するな」という強制的な意味があるのが「禁止」で、「自粛要請」はそこまでの強い意味ではないので罰則などはないわけです。
「自粛」の類義語
「自粛」の類義語には次のようなものがあります。
- 自重(自分の振る舞いに気をつけ、軽率にならないようにすること)
- 自戒(自分を戒めること)
- つつしむ(振る舞いの上の過ちをしないように気をつける)
- 自制(自分で自分の欲望・感情を抑えること)
「自粛」の対義語
「自粛」の対義語は特にありません。
活動などをつつしんで、しないようにするのが「自粛」なので、「自粛しない」「開催する」「活動する」などの言い回しで反対の意味を表すことになるのではないでしょうか。
まとめ
「自粛」は自ら行動や態度をつつしむという意味でしたね。
「禁止」とは違って何がなんでもやめなければいけないという意味ではありませんが、周りの状況や自分の気持ちをよく考えて、「自粛」するかどうかを決めていきましょう。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!