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「事由」は物事の原因や理由という意味で使われる言葉です。
ビジネスシーンや法律用語などで使われますので、日常では使ったことがないという人も多そうですね。
「事由」は「理由」との違いも分かりにくい言葉ですので、違いも確認しておきましょう。
今回は、「事由」の意味とは?「理由」との違いと使い分け方|例文つきについてご説明いたします!
「事由」の意味
「事由」は「物事の理由・原因」という意味です。
「じゆう」と読みます。
言うまでもありませんが「自由」などとの変換間違いには気をつけましょう。
「事由」は「事(こと)」の「由(よし)」と書きます。
「由」は、「よりどころ。いわれ」「もとづく」などの意味がある漢字です。
その通り、物事の生じた理由や原因という意味の言葉です。
>>「所為」の読み方や意味は?「人の所為」とは?【類語・例文】
「事由」の使い方
「事由」は出来事が発生した理由や原因のことを指して使います。
「○○の事由」などと使います。
また、「事由」は法律用語としても使われます。
法律用語では「理由または原因となっている事実」という意味になります。
ビジネスシーンでは、「事由書」という言葉も使われます。
これは、あることについて、何が起きたのか、どうしてそれが起きたのかといったことを報告する書類のことです。
例えば、ミスがあった時に、どのようなことが起こったのか、そしてどうしてそのような失敗が起きたのかということを詳しく報告するために書きます。
退職する時に何が原因で、どういう理由で退職したいのかなどを報告するために書かれることもあります。
>>「及び」と「並びに」の意味と使い方!違いや使い分け方【類義語・例文つき】
「事由」の例文
- 欠席の事由を述べる。
- やむを得ない事由によりイベントは中止とする。
- 天災その他の事由によって裁判所が職務を行うことができないときは、訴訟手続は、その事由が消滅するまで中止する。(民事訴訟法第130条)
- 民法で定められた離婚事由に該当する場合は裁判で離婚が認められる。
- 工事内容変更の申請事由書を作成する。
- 免許証をなくしたので、再交付のため紛失事由書を提出する。
「理由」との違いと使い分け方
「事由」は物事の理由を表す言葉ですよね。
「事由」と「理由」は非常に似た言葉ですが、その違いを挙げると
- 「事由」は「物事が起きた原因と理由」
- 「理由」は「物事がそうなったわけ」
となります。
「事由」には、「ある事実が発生した理由になる客観的な事実」という意味があります。
一方の「理由」は、「そうなったわけ」という広い意味がありますので、「事実」だけではなくて「意図」「事情」「心理」といった広い意味で使われます。
「理由」の中に「事由」が含まれていると言えるでしょう。
例えば、「退職の事由」であれば、退職の原因となった事実、「こういうことがあったため退職する」「これが原因で退職する」といった事実のことです。
転職や結婚、あるいは会社の業績不振や倒産による解雇、早期退職制度に応募したためなどといった事実です。
ですが「退職の理由」であれば、もっと広い意味で使えますので「別の仕事をしたいから」とか「給料が低かったから」などの心情的なことも「理由」と言えます。
また、「事由」は法律用語やビジネスシーンで使われることが多く、かたい場面で使う言葉ですが、「理由」は子供から大人まで日常的に使われる言葉である点も違っています。
- 「事由」は「物事が起こった原因となる事実のこと」
- 「理由」は「そうなった根拠のこと」
という違いで、簡単にまとめると、「事柄の起きた理由」が「事由」であるという関係になります。
日常会話ではほぼ「理由」が使われているでしょう。
「事由」の類義語
「事由」の類義語には次のようなものがあります。
- 理屈(物事の筋道)
- 根拠(元になる理由)
- 事情(ことの次第)
- 所為(そうなった原因、理由)
- 由(物事が起こった理由)
- わけ(物事の道理。意味。理由)
まとめ
「事由」は「ある物事が起こった原因や理由となる事実」という意味の言葉でした。
「理由」はもっと広く「そうなった根拠」という意味でいろいろな場面で使われます。
日常では「事由」はあまり使わない言葉ですが、ビジネスシーンなどで出てきた時にも理解できるようにしておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!