言葉の意味と使い方

「譲歩」の意味とビジネスでの使い方!譲歩していただいた時のお礼・してほしい時の例文

「譲歩」の意味とビジネスでの使い方!譲歩していただいた時のお礼・してほしい時の例文

ビジネスシーンでも日常でも、相手と意見が対立してしまうことがあると思います。

どちらが折れるか、あるいはどちらも少しずつ我慢して折り合いをつけるかなど、双方が納得のいく結論に持っていくためには色々な方法がありますね。

「譲歩」もそんな場面で使われる言葉の一つです。

今回は、「譲歩」の意味とビジネスでの使い方!譲歩していただいた時のお礼・してほしい時の例文についてご説明いたします!

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「譲歩」の意味

「譲歩」は「自分の意見や主張を押さえて相手の意向に従ったり妥協したりすること」という意味です。

「じょうほ」と読みます。

「譲」は「ゆずる」とも読み、「ゆずる」「へりくだる」などの意味があります。

「歩」は「あるく」ですが、いわゆる散歩や徒歩の歩くというだけでなく、前進する、物事が進行するなどの意味もあります。

漢字の意味からも、「譲歩」がものごとを進める上で人に譲ることだということが現れていますね。

「譲歩」は「人に道を譲る」という意味から生まれたと言われています。

中国から伝わった言葉であるという説もあります。

「譲歩」は、自分の考えを押し通さずに、他人の考えに従うということを表します。

>>「折衷案」の意味と使い方!「妥協案」との違いや言い換え表現は?【例文】

「譲歩」の使い方

「譲歩」は自分の意見を押し通さず、相手の意見に従ったり妥協したりするという意味で使います。

自分の意見の一部や全部を曲げて、相手の意見を受け入れることでお互いに納得できる結論に落ち着こうということです。

相手が絶対にこちらの意見を受け入れようとしない時に、譲れるところは譲っても構わないからそれによって相手の関係を保とうというときに使います。

日常でも色々な場面で使いますし、ビジネスシーンでも、会議、議論や商談といった意見を出し合って話し合うような場面でよく使われます。

「譲歩する」などの形で自分が相手の意見を受け入れる時にも使いますし、「譲歩しない」「譲歩の余地はない」などとして相手の意見を聞かない、譲らないということを表す使い方もします。

【例文】

  1. 喧嘩した時は自分が譲歩することにしている。
  2. 相手国が一方的に出してきた案なので、譲歩する余地はない。
  3. 相手は一歩も譲歩しない。
  4. 彼に譲歩を求めたが聞き入れられなかった。

「譲歩」のビジネスでの使い方

「譲歩」は、自分の意見の一部や全部を曲げて、相手の意見を受け入れるということを表します。

ですので、ビジネスシーンで商談や議論といった場面で使われることも多い言葉です。

相手が「譲歩」してくれた時のお礼や、相手に「譲歩」してほしい時など、具体的に例文で確認しておきましょう。

>>「落としどころ」の意味とビジネスでの使い方!「折り合い」との違いは?【類義語・例文】

「譲歩」していただいた時

相手が「譲歩」してくれて、自分の意見が通ったという時にはきちんとお礼を伝えたいですね。

ですが、「譲歩してくださりありがとうございます」などというのはあまり適切とは言えません。

「譲歩」は自分の意見を曲げて相手の意見に従ったり妥協したりするという意味なので、仕事相手や上司などが自分に対して「譲歩」した、というのは失礼になります。

  • ご了承
  • ご快諾
  • ご承認
  • ご容認

といった言葉を使い、「譲り従ってくれてありがとう」ではなく「受け入れてくれてありがとう」という意味の言葉にするとよいでしょう。

【例文】

  1. ご了承いただきありがとうございます。
  2. ご快諾いただき感謝申し上げます。
  3. ご承認賜りありがとうございます。

「譲歩」してほしい時

ビジネスシーンで、議論や商談といった場面では、自分の意見を通したい、相手に「譲歩」してほしいということもあるでしょう。

これもやはり「譲歩してください」「譲歩お願いします」などというのは、「私に従ってください」という意味合いになりますので取引先や上司など仕事関係で使うには不適切です。

  • ご了承
  • ご検討

などの言葉を使い、こちらの意見を受け入れることをOKしてもらえないだろうか、考えてみてくれないだろうかとお願いする形にするのが無難でしょう。

【例文】

  1. 何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
  2. A案について、ぜひご検討いただけませんでしょうか。
  3. なにとぞ事情ご了察のうえ、ご容赦いただきますようお願い申し上げます。

「譲歩」の類義語

「譲歩」の類義語には次のようなものがあります。

  • 妥協(主張が対立している時に、双方が譲り合って一致点を見いだし解決すること)
  • 折り合い(譲り合って解決すること)
  • 屈服(相手の強さに負けて従うこと)
  • 歩み寄り(意見の違う双方が互いに譲り合うこと)
  • 折衷(いくつかのことなった考えのよいところを取り合わせて一つにまとめあげること)

「譲歩」の対義語

「譲歩」の対義語には次のようなものがあります。

  • 固執(自分の意見を主張して譲らないこと)
  • 確執(互いに自分の意見を強く主張して譲らないこt、またそのために起こる争い)
  • 押し問答(互いにあとに引かないで議論を繰り返していること)

まとめ

「譲歩」は自分の主張の一部や全部を曲げて、相手の意向に従ったり妥協したりするということです。

お互いに譲り合うというのではなく、自分の方が譲れる点は譲って相手とうまくやろうという気持ちの時に使います。

広く使う言葉ですが、特にビジネスシーンやニュースなどで見聞きすること、自分でも使うことが多くある言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。