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「折衷案」の意味と使い方!「妥協案」との違いや言い換え表現は?【例文】

「折衷案」の意味と使い方!「妥協案」との違いや言い換え表現は?【例文】

「折衷案」という言葉は、ビジネスシーンや政治経済関係のニュースなどでよく使われている言葉です。

話し合いや会議、交渉のような場面で使う言葉なのですが、「折衷」という言葉の意味がよくわからないという人も多そうです。

社会人になると、何かと話し合いをしたり案を出したりということがありますから、ぜひ「折衷案」についてよく理解しておきましょう。

今回は、「折衷案」の意味と使い方!「妥協案」との違いや言い換え表現は?【例文】についてご説明いたします!

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「折衷案」の意味

「折衷案」は「複数の異なる見解からそれぞれ良い部分を取り入れ、組み合わせた案」という意味です。

「せっちゅうあん」と読みます。

「折衷」というのが「いくつかの異なった考え方の良いところを合わせて一つにまとめること」という意味です。

風習や料理、建築などについて、日本風と西洋風の様式を両方取り入れたものを「和洋折衷」といいますよね。

「折」という字は「折る」「わける」などの意味があります。

「衷」は「中ほど」「まごころ」などの意味がある漢字です。

「折衷」で「中ほどで、わける」ということから、いくつかの意見などの、よいところを取り合わせていい感じに一つにまとめるという意味になりました。

「折衷案」は、「折衷」した案ということで、二つ以上の案の、それぞれのよいところを合わせたり、相反する案の中程をとって折り合いをつけたりした案のことを言います。

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「折衷案」の使い方

「折衷案」は、二つ以上の案のよいところを合わせたり、相反する案の中ほどをとってうまく折り合いをつけたりした案のことです。

そのような意味ですので、使うシーンはビジネスシーンやニュースなどで、何かの案を決めるような真面目な場面ということになります。

会議や色々な話し合いの場で、意見が対立したり、意見が違ってまとまらなかったりすることがありますね。

そういう時に、対立や争いを避けるため、また話し合いが無駄にならないようになどの目的で、みんなが納得できる案に決定できるように「折衷案」を出すわけです。

「折衷案を出す」「折衷案を作る」「折衷案をとる」など、いろいろな言い回しがあります。

【例文】

  1. 互いの要望を半分ずつ飲んだ形の折衷案を出す。
  2. 法案の修正協議は与野党の折衷案で決着がついた。
  3. 互いの意見を取り入れた折衷案作りに奔走する。
  4. あまりにも二人の意見が合わず、何か折衷案はないものかと悩んでいる。
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「妥協案」との違いは?

「折衷案」は、それぞれの意見が違うような時に、対立を避けるために、みんなが納得できるように出す案ですよね。

同じような言葉に「妥協案」があり、これもビジネスシーンやニュースなどでよく使われる言葉です。

この「折衷案」と「妥協案」の違いは、

  • 「折衷案」は「お互いのよいところを合わせたり間をとったりする案」
  • 「妥協案」は「お互いに自分の主張の一部を取り下げて歩み寄る案」

となります。

「折衷案」は、いいところを合わせて作る案です。

ですが、「妥協案」はいいところを合わせるわけではありません。

「妥協案」は自分の意見を一部我慢しあって、まあこれならお互い我慢して協力し合えるな、という案なのです。

ですので、「妥協案」はそれぞれが満足するような案というわけではありません。

「妥協」は「主張が対立している場合、互いの主張を幾らかずつ譲り合って、一つの結論を出すこと」という意味です。

「折衷案」も「妥協案」も、対立をおさめて一つの結論にまとめるための案という意味では同じですが、このような違いがあるのです。

  • 「折衷案」は「お互いのよいところを合わせて作る案」
  • 「妥協案」は「お互いに我慢しあったり認めあったりして歩み寄る案」
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「折衷案」の言い換え表現

「折衷案」の言い換え表現には次のようなものがあります。

  • 妥協案
  • 落としどころ(もめごとや話し合いの妥協点)
  • 譲歩案(自分の意見を抑えて相手の意見に従ったり、妥協したりして出す案)

特に「落としどころ」という言葉はビジネスでよく使われます。

双方が妥協しつつ納得できる案にまとめる、というような意味です。

「落としどころを探る」とか「落としどころを見つける」などと言い、話し合いや会議、ビジネスの交渉などのシーンでよく使われます。

「折衷案」と似ていますが、口語的で会話の中で使いやすい言葉です。

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まとめ

「折衷案」は、それぞれの案のいいところを取り合わせたり、相反する案の中ほどをとったりして、双方が納得できるようにした案のことでした。

両者の意見が食い違っている時、どちらか一方に諦めてもらったり、どちらか一方の案を採用したりというのでは、お互いに納得のいく結果とは言えませんよね。

ビジネスにおいて、トラブルを避けるためにも「折衷案」は大事なものでしょう。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。