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「拡充」という言葉をご存知でしょうか。
「施設を拡充する」
「助成金を拡充する」
「バス路線を拡充する」
色々な物事について、ニュースなどで使われている言葉です。
何かを広げる時に使うようですが、「拡大」とはどう違うのでしょうか。
今回は、「拡充」の意味とは?「拡大」との違いと使い方を解説!|類義語・対義語についてご説明いたします!
「拡充」の意味とは?
「拡充」は「十分におしひろめること。組織や施設を拡張・充実させること」という意味です。
「かくじゅう」と読みます。
「拡」は「拡大」「拡散」などの「拡」で、「ひろがる。ひろめる」などの意味がある漢字です。
「充」は「充実」などの「充」で、「みちる、みたす」「あてはめる」などの意味がある漢字です。
「拡充」は漢字の意味も「ひろめて、みたす」ということになりますね。
「十分におしひろめる」「広げて充実させる」といった意味になります。
自然に広がるということではなく、人為的に広げて充実させるということです。
多くは組織や施設について、それを広げて充実させるという意味で使われています。
「拡充」の使い方
「拡充」は「組織や施設を拡張・充実させる」という意味で使います。
組織や施設の規模を広げる、そして内容や機能などを充実させる、ということですね。
物事の規模を大きくして、内容や機能がより良くなるように充実させるという意味で使う言葉です。
- 部署を拡充する
- 設備を拡充する
- 教育を拡充する
- 補助金を拡充する
など、色々なものについて使いますが、いずれも「規模を大きくして内容を充実させる」というような意味になります。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 研究所の設備を拡充する。
- 不妊治療の助成金が拡充された。
- 教育予算の拡充を文科省に要請する。
- A社は国内販売網を拡充した。
「拡大」との違いは?
「拡充」は施設や組織などを広げて充実させることですよね。
同じように広げること、規模を大きくすることという意味で、ビジネスシーンなどでもよく使われるのが「拡大」です。
「拡大」の方が身近な言葉かもしれませんね。
この「拡充」と「拡大」の違いは、
- 「拡充」は「組織や施設を広げて中身を充実させること」
- 「拡大」は「形や規模を広げて大きくすること」
となります。
つまり、「拡充」は広げることではあるのですが、主にサービス、設備の機能など、中身を充実させるということを表しています。
そして、「拡大」は充実させるという意味はなく、場所や物を大きくする、あるいは会社などの勢力を広げるという意味で使います。
- 「拡充」は中身を充実させること
- 「拡大」は広げて大きくすること
という違いです。
拡張との違いは?
「拡張」もまた、大きく広げるという意味で使いますので、特に「拡大」とは非常に似ています。
この「拡張」は、「範囲や勢力などを広げて大きくすること」という意味です。
「拡大」は、「拡大写真」、「拡大図」というように、元のものをそのまま何倍かに広げるという意味でも使います。
一方「拡張」は、「道路拡張」「拡張機能」というように、もとのものに付け加えて大きくするという意味で使います。
「拡充」「拡大」とともにビジネスシーンやニュース、日常でもよく出てくる言葉なので、こちらも区別をしておきましょう。
「拡充」の類義語
「拡充」の類義語には次のようなものがあります。
- 拡大(広げて大きくすること)
- 拡張(規模や範囲を広げて大きくすること)
- 膨張(ふくれあがること。規模が広がって大きくなること)
- 伸展(勢いやその届く範囲が伸び広がること)
- 伸長(長さや力が伸びること)
- おしひろげる(伸ばして広げること。さらに範囲を広げること)
「拡充」の対義語
「拡充」の対義語には次のようなものがあります。
- 縮小(縮まって小さくなること)
- 削減(予算や軍備などを減らすこと)
- 軽減(負担や苦痛などを減らして軽くすること)
まとめ
「拡充」は、組織や設備などを拡大して充実させるということでしたね。
色々な制度などの「拡充」がニュースなどで取り上げられることも多いので、ぜひ理解しておきたい言葉ですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!