「蟷螂生(かまきりしょうず)」の意味や読み方とは?由来や時期はいつ?
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暦や季節の言葉を調べていると、「蟷螂生」という難しい漢字の並びに出会うことがあります。
「蟷螂」はカマキリのことですが、普段の文章ではあまり見かけない表記なので、読み方に迷う方も多いでしょう。
今回は、「蟷螂生」の意味や読み方、由来、時期、使い方についてご説明いたします!
「蟷螂生」の意味とは?
「蟷螂生」とは、カマキリが生まれ出る頃という意味です。
「蟷螂生」は、「かまきりしょうず」と読みます。
七十二候では、気温や天候だけでなく、植物や虫、鳥などの変化によって季節の移ろいを表します。
「蟷螂生」は、カマキリの幼虫が卵からかえり、草むらや畑に姿を見せ始める初夏の様子を表した言葉です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 言葉 | 蟷螂生 |
| 意味 | カマキリが生まれ出る頃 |
| 読み方 | かまきりしょうず |
| 分類 | 七十二候の第二十五候、芒種の初候 |
| 時期 | 6月5日頃から6月9日頃 |
「生」は「しょうず」と読み、ここでは「生まれる」「生じる」という意味で使われています。
小さなカマキリが草の間から現れる様子は、梅雨入り前後の湿り気を帯びた初夏の自然を感じさせます。
「蟷螂生」はいつの季節?
「蟷螂生」は、二十四節気の「芒種」の初候にあたります。
時期は、例年6月5日頃から6月9日頃です。ただし、七十二候の日付は年によって少し前後します。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 二十四節気 | 芒種 |
| 七十二候 | 初候・第二十五候 |
| 時期 | 6月5日頃〜6月9日頃 |
| 前の七十二候 | 麦秋至(むぎのときいたる) |
| 次の七十二候 | 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる) |
芒種は、芒のある穀物の種をまく頃を意味する節気です。
田植えや農作業が本格化し、草木が勢いを増すこの時期に、カマキリの幼虫もまた夏へ向かって成長を始めます。
「蟷螂生」の由来
「蟷螂生」は、七十二候という暦に由来する言葉です。
七十二候とは、一年を約五日ごとに七十二に分け、気候や動植物の変化を短い言葉で表したものです。
| 言葉 | 由来・意味 |
|---|---|
| 蟷螂 | カマキリのこと。前脚を鎌のように構える姿が特徴。 |
| 生 | 生まれる、生じること。ここでは卵から幼虫がかえる様子を表す。 |
| 芒種 | 稲や麦など、芒のある穀物に関わる季節を表す二十四節気。 |
| 七十二候 | 自然の変化を約5日ごとに表した暦の区分。 |
カマキリは秋に泡のような卵鞘を産みつけ、冬を越した卵から初夏に小さな幼虫が生まれます。
昔の人々は、その小さな命の出現を、夏の始まりを知らせる自然の合図として受け止めていたのでしょう。
カマキリはなぜ初夏の季節感と結びつく?
カマキリが初夏の季節感と結びつくのは、卵から幼虫がかえる時期が、草木や虫が活発になる頃と重なるためです。
生まれたばかりのカマキリは小さいながらも成虫とよく似た姿をしており、草むらの中で少しずつ成長していきます。
| 季節の要素 | カマキリとの関係 |
|---|---|
| 草木の繁り | 幼虫が身を隠し、餌を探す場所になる。 |
| 虫の増加 | カマキリの餌となる小さな虫も多くなる。 |
| 農作業の時期 | 畑や田んぼの周辺で見かけることが増える。 |
| 初夏の生命感 | 卵から生まれる姿が、季節の勢いを感じさせる。 |
「蟷螂生」は、派手な花や大きな行事ではなく、草むらの小さな変化に季節を見いだす言葉です。
「蟷螂生」の使い方・例文
「蟷螂生」は、日常会話で頻繁に使う言葉ではありません。
ですが、季節の挨拶、暦の説明、手紙、俳句、エッセイなどでは、初夏の自然を表す言葉として使うことができます。
| 場面 | 使い方の例 |
|---|---|
| 手紙・挨拶文 | 蟷螂生の候、草木の緑も日ごとに濃くなってまいりました。 |
| 季節の文章 | 蟷螂生を迎え、草むらには小さなカマキリの姿が見られる頃です。 |
| 暦の説明 | 芒種の初候は「蟷螂生」といい、カマキリが生まれる頃を表します。 |
| 日記・短文 | 庭先で小さなカマキリを見つけ、蟷螂生という暦の言葉を思い出しました。 |
一般向けの文章では、漢字だけだと読みづらいため、「蟷螂生(かまきりしょうず)」と読み方を添えると親切です。
「蟷螂生」と芒種の七十二候
「蟷螂生」は、芒種の三つの七十二候のうち、最初にあたります。
芒種の七十二候は、カマキリ、蛍、梅というように、梅雨入り前後の生き物や植物の変化を表しています。
| 芒種の七十二候 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 蟷螂生 | かまきりしょうず | カマキリが生まれ出る頃 |
| 腐草為螢 | くされたるくさほたるとなる | 腐った草が蛍になる頃 |
| 梅子黄 | うめのみきばむ | 梅の実が黄色く熟し始める頃 |
小さなカマキリが生まれ、蛍が舞い、梅の実が色づく。
この流れを見ると、芒種が農作業だけでなく、梅雨へ向かう自然の変化を繊細に映した季節であることがわかります。
まとめ
「蟷螂生」は、カマキリが生まれ出る頃を表す七十二候の言葉です。
読み方は「かまきりしょうず」で、二十四節気では芒種の初候にあたります。
時期は例年6月5日頃から6月9日頃で、草木が茂り、虫たちが活動を始める初夏の情景を表しています。
難しい漢字ではありますが、意味を知ると、小さなカマキリが草むらに現れる様子が目に浮かぶ言葉です。
芒種の頃には、ぜひ「蟷螂生」という美しい季節の言葉を思い出してみてくださいね。
