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「雷乃発声」は、春の七十二候の一つです。

漢字だけを見ると「雷が声を発する」と読めますが、実際にはどのように読み、どのような季節を表す言葉なのでしょうか。

今回は、「雷乃発声」の読み方や意味、いつ頃の季節を表す言葉なのか、漢字の由来や使い方まで解説いたします。

「雷乃発声」の意味と読み方

「雷乃発声」とは、春の雷が鳴り始める頃という意味です。

「雷乃発声」は、「かみなりすなわちこえをはっす」と読みます。

春が深まると、暖かい空気と冷たい空気がぶつかり、大気が不安定になることがあります。そのような時に、遠くで雷が鳴ることがあります。

春に鳴る雷は「春雷(しゅんらい)」とも呼ばれます。

夏の激しい雷とは少し違い、季節が冬から春へ移っていくことを知らせるような響きとして受け取られてきました。

表記 雷乃発声
読み方 かみなりすなわちこえをはっす
分類 七十二候・春分の末候
時期 3月30日頃から4月3日頃

漢字から見る「雷乃発声」

「雷乃発声」は、漢字の意味を分けて考えると、情景がよくわかります。

漢字 意味
かみなり。雲の間や雲と地面の間で起こる放電現象に伴う音
すなわち。そこで、まさに、という意味を添える字
出る、起こる、発する
こえ、音、響き

これらを合わせると、「雷が声を出し始める頃」という意味になります。

「雷が鳴る」と言わずに「声を発する」と表しているため、自然が春の到来を告げているような、古い暦らしい表現になっています。

「雷乃発声」はいつの七十二候?

「雷乃発声」は、二十四節気の「春分(しゅんぶん)」に含まれる七十二候です。

春分は昼と夜の長さがほぼ同じになり、春が本格的に進み始める頃です。

その中で「雷乃発声」は末候にあたり、おおむね3月30日頃から4月3日頃にあたります。

春分の七十二候 読み方 意味
雀始巣 すずめはじめてすくう 雀が巣を作り始める頃
桜始開 さくらはじめてひらく 桜の花が咲き始める頃
雷乃発声 かみなりすなわちこえをはっす 春の雷が鳴り始める頃

春分の三候は、鳥の営み、花の開花、空の変化へと視点が移っていきます。

「雷乃発声」は、春の空気が大きく動き始めることを感じさせる候です。

「雷乃発声」の由来

「雷乃発声」は、七十二候という暦に由来する言葉です。

七十二候は、二十四節気をさらに約五日ごとに分け、自然界の細かな変化を短い言葉で表したものです。

昔の人々は、草木の変化だけでなく、風や雨、雷などの気象の変化からも季節を感じ取っていました。

春になり、暖かい空気が流れ込み始めると、空模様が変わり、雷が鳴る日も出てきます。その最初の響きをとらえたのが「雷乃発声」です。

また、秋分の七十二候には「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」があります。

これは雷が鳴りをひそめる頃を表す言葉で、「雷乃発声」と対になる表現です。

「雷乃発声」の使い方と例文

「雷乃発声」は、季節の挨拶文や春の天候を表す文章、俳句や随筆などで使うと、春の空気の変化を印象的に伝えることができます。

やや文学的な言葉なので、文章で使うのに向いています。

場面 例文
季節の挨拶 雷乃発声の候、春の空にも力強さが感じられる頃となりました。
日記・随筆 遠くで雷が鳴り、雷乃発声の季節を思いました。
季節の説明 雷乃発声は、春の雷が鳴り始める頃を表す七十二候です。

まとめ

「雷乃発声」は、「かみなりすなわちこえをはっす」と読み、春の雷が鳴り始める頃を表す七十二候です。

二十四節気「春分」の末候にあたり、時期は3月30日頃から4月3日頃です。春雷の響きによって、季節がさらに進んでいくことを感じさせる言葉です。

桜が咲き、空気がゆるみ、遠くで雷が鳴る頃、「雷乃発声」という言葉を思い出すと、春の変化をより豊かに味わうことができるでしょう。

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