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言葉の意味と使い方

「慣行・慣習・慣例」の違いは?意味と使い方!【例文つき】 

「慣行・慣習・慣例」の違いは?意味と使い方!【例文つき】 

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突然ですが、日々生活していると、色々な行事がありますよね。

昔からの季節の行事やお祭り、学校や会社の行事、家庭内の誕生パーティーや結婚記念日などのイベントまで含めると、一年のうちにかなりの数の行事を体験していると思います。

行事を行う際によく使われる言葉に「慣行」「慣習」「慣例」といったものがあります。

「慣行に従い~する」「慣習により~する」「慣例の~」など、よく聞く言い回しですね。

どれも同じような意味に思えますが、違いがあるんです。

今回は、「慣行・慣習・慣例」の違いは?意味と使い方!【例文つき】についてご説明いたします!

「慣行」の意味と使い方

「慣行」は「古くからの習わしとして行われていること」という意味です。

「かんこう」と読みます。

「かんこう」と読む熟語は他にも「観光」「敢行」「刊行」などなどたくさんありますので「慣行」という漢字もしっかり覚えておきましょう。

【例文】

  1. 慣行にならい、部下より多めに会費を出した。
  2. 日本独特の雇用慣行を見直す。
  3. 慣行に従い行動する。

「慣習」の意味と使い方

「慣習」は「ある社会で古くから受け継がれている生活上の習わし」という意味です。

「かんしゅう」と読みます。

昔からこの地方に伝わる伝統的な習わし、先祖代々から伝わるしきたり、ある団体の中で昔から決まりになっていること、などというニュアンスですね。

【例文】

  1. このあたりでは大晦日におせち料理を食べるのが慣習になっている。
  2. この村では祭りの最後に餅まきをするのが慣習となっている。
  3. 当家代々の慣習に倣って英国に遊学する。

「慣習」は「習慣」とも似ていますね。

漢字をひっくり返しただけですが、意味は少し違ってきます。

たとえば「この地方では祭りの日には⚪︎⚪︎を食べることになっている」というのはその社会に受け継がれている習わしなので「慣習」です。

一方、「習慣」はもっと個人的なことに使う言葉です。

「私は朝食は野菜ジュースだけにしている」などというのは「習慣」にあたります。

「生活習慣」という言葉を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。

「慣習」は社会全体のルール、「習慣」は個人的なルールだと考えるとよいでしょう。

「慣例」の意味と使い方

士気が上がる

「慣例」は「繰り返し行われて習慣のようになった事柄」という意味です。

「かんれい」と読みます。

>>「慣例」の意味と使い方!「慣例に従う・慣例に倣う」とは?|例文

【例文】

  1. 慣例に従い役員全員の挨拶が行われる。
  2. 毎月の朝礼で優秀者を紹介することが慣例化している。
  3. 慣例により取引先に暮れの挨拶回りをする。

「慣行・慣習・慣例」の違いは?

「慣行・慣習・慣例」はとても似通った言葉ですね。

いずれも「いつもやっていること」「前からやっていること」という感じの言葉です。

それぞれの違いを確認しましょう。

慣習

まず、この中で「慣習」は「古くからのしきたり」という意味が強い言葉です。

ある社会で昔から伝統的に行われてきたことなのでやらなくてはいけない、という感じで、その社会に属する人にとってはやや強制力、拘束力がある言葉です。

慣行

「慣行」はそのような拘束力があるわけではなく、もう少し広い意味の言葉です。

「慣行」は、ある社会や団体の中で、規則として定められているわけではないけれど習わしとしてそうなっている、という事柄を表します。

「慣習」はその土地や社会での長く続く習わしについていうことが多いですが、「慣行」は企業などの団体の中での習わしなどについても使われます。

慣例

また、「慣例」は、「繰り返し行われてそれが習慣のようになっている」ということを表します。

「慣習」のように「古くから受け継がれて」という意味はなく、単に何度も行われることによってそれが当たり前になった、というニュアンスです。

「慣例」は学校や会社の行事についてもよく使われる言葉です。

いずれもとても似た意味の言葉ではありますが、このように微妙に使い分けがなされていますので気をつけてみてください。

まとめ

「慣行・慣習・慣例」は少しずつニュアンスは違いますが、とても似た言葉ですね。

それぞれの意味や使い方を理解して、適した場面で使い分けられるとよいでしょう。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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