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日本は屈指の雪国と言われていますが、雪や寒さを表現する言葉の1つに「寒卵」というものがあります。
あまり聞きなじみがない言葉なので聞いたことが無いという人も多いのではないでしょうか。
今回は改めて「寒卵」について基本的な意味や読み方はもちろん、季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。
「寒卵」を使った俳句もご紹介いたします。
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「寒卵」の意味と読み方
「寒卵」とは、寒中(小寒~立春)1月から2月にかけての寒い時期に産まれた卵を指す言葉です。
読み方は「かんたまご」です。
一般的に卵という食材自体が栄養価の高い物として知られていますが、その卵の中でも特に栄養価に優れ滋養が高いと言われているのが「寒卵」です。
冬の厳しい寒さを乗り越えるために鶏は冬の間はあまり卵を産まず、静かに暮らします。
栄養不足にならないよう餌も普段よりたくさん食べるので、1個1個の卵に栄養が濃縮されるんですよ。
「大寒卵」
1年で一番寒いとされる「大寒」の初日(2024年は1月20日)に産み落とされた卵は「大寒卵」と呼ばれ、栄養価の高さはもちろんとても縁起の良い卵だとも言われています。
この大寒卵は栄養が豊富な事から「健康」「無病息災」にご利益があるとされている他、黄身の色がとても濃い事から金運アップのご利益があるとも言われているんですよ。
「寒卵」「大寒卵」は買えるの?
「寒卵」「大寒卵」のどちらも鶏農場さんの通販サイトなどで販売されています。
大手百貨店などではなんと大寒卵を使った卵焼きなども販売される事もあるんですよ。
また多くの農場では「大寒卵」の購入予約が出来ますので、一度食べてみたいという方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
「寒卵」は季語?
「寒卵」は俳句の世界において「冬」の季語として使われています。
俳句において「卵」は春を指す季語ですが、この「寒卵」は冬の季語なので使う際はご注意くださいね。
「寒卵」を使った俳句
寒卵割れば双子の目出度さよ
(さむたまご わればふたごの めでたさよ)
高浜虚子
ほっこりといのちいただく寒卵
(ほっこりと いのちいただく かんたまご)
大橋敦子
産みたての温みを握る寒卵
(うみたての ぬくみをにぎる かんたまご)
佐々木スガ子
まとめ
美しい表現方法が多い「寒さ」や「寒さの終わり」ですが、豪雪地帯が多い日本ならではの言葉も数多く残っています。
厳しい冬を乗り越えて春となった喜びと、未だ冬のように残る寒さに対する気持ちが混ざりどこか複雑にも見える美しい表現になっているのではないでしょうか。
俳句の季語としても使われており、古くから愛されている言葉で冬と春がせめぎあうこの瞬間しか感じることの出来ない寒さを楽しむのも一つの楽しみ方ですね。