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「堅調」という言葉をご存知でしょうか。
あまり日常生活の中では使わないので、聞いたことがないとか意味がわからないという人もいるかもしれませんね。
この「堅調」は、株式や為替市場に興味のある人にとっては身近な言葉でしょう。
ぜひこの機会に、「堅調」について確認しておきましょう。
今回は、「堅調」の意味と使い方!「堅調に推移」とは?「好調」との違いも説明についてご説明いたします!
「堅調」の意味
「堅調」は「堅実な調子であること」「相場が徐々に上昇する傾向にあること」という意味です。
「けんちょう」と読みます。
文字通り、「堅実な調子」という意味で、びっくりするほど飛躍的に良くなったりはしないが、常に手堅くいい調子でいるということを表します。
堅実で信頼感がある、良い状態で安定しているといった意味です。
また、証券用語で「堅調」というのは相場が上昇傾向であるという意味になります。
これも急上昇するということではなくて、徐々に上がっていく状態が続いているということですね。
>>「総じて」の意味と使い方!「まとめて」「概して」との違いは?| 類義語・例文
「堅調」の使い方
「堅調」は安定して上昇傾向にあることを表す言葉です。
為替相場、株式相場といったことについて使われることが多いですが、他にも売り上げの推移、客数や会員数などの人数など、色々なものについて使われます。
ニュースや新聞、ビジネス関係でよく用いられる言葉で、日常的な会話の中ではあまり使われません。
「堅調である」「堅調な」「堅調に」といった使い方をします。
【例文】
- 百貨店の売り上げが堅調に伸びている。
- 自動車の生産台数が堅調に増加している。
- 中国株が堅調である。
「堅調に推移」とは?
「堅調に推移」は、「(相場や業績が)安定的に上昇している」という意味です。
「推移」は移り変わりということですので、それが安定している。
つまり良くなったり悪くなったり折れ線グラフが激しく上下するような状態ではなく、ずっとあまりブレることなくじわじわと上昇しているということです。
大体は株式相場などについて使われる言葉で、激しく上昇していくのではなく、大きな値上がりもない代わりに大きな値下がりもなく、安定して少しずつ伸びていくということを表します。
【例文】
- ここのところの株式相場は堅調に推移している。
- このサービスの有料会員数は堅調に推移している。
- 生鮮食品の売り上げが堅調に推移している。
「好調」との違い
「堅調」に似ているのが「好調」です。
どちらも順調、調子が悪くないことを表していますが、違いは
- 「堅調」は「物事の調子が安定していること」
- 「好調」は「物事の調子がいいこと」
となります。
似ていますが、「堅調」は安定して進行していること、「好調」は普通より良い状態ということを表しますので違いがありますね。
「堅調」は安定感を強調しますが、「好調」の場合は特に安定してという意味はなく、調子がいい、売れ行きがいい、評判がいいなどといったことを広く表します。
また、「堅調」には証券用語としての意味がある点も違っています。
【「好調」の例文】
- 新製品の売れ行きが好調で生産が追いつかない。
- A選手は今期4戦4勝と好調の波に乗っている。
- 彼はデビュー曲が各配信チャートで上位につけ、好調な滑り出しを見せた。
「堅調」の類義語
「堅調」の類義語には次のようなものがあります。
- 堅実(手堅く確実なこと)
- 手堅い(やり方が確実で危険がない)
- 健全(偏らず堅実なさま)
- 着実(浮ついたところがなく確実に物事を行うこと)
- 地道(手堅いしかた)
- 安定(激しい変化がなく物事が落ち着いた状態であること)
「堅調」の対義語
「堅調」の対義語は「軟調(なんちょう)」です。
軟調は「やわらかい調子であること」「相場が下げ気味であるさま」という意味です。
「やわらかい調子」という意味では「硬調(かたい調子であること)」と対義語関係になりますが、「相場の下落傾向」という意味の方で「堅調」と対義語になります。
まとめ
「堅調」は「堅実な調子であること」という意味です。
相場が安定して上昇しているという意味でも使います。
「好調」はいい調子ということですが、「堅調」は安定している、堅実であるということを表す点が違っています。
株や為替の相場に関連して使うことが多いですが、広く物事が安定している、堅実に良くなっているという意味で使えますので、ぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!