言葉の意味と使い方

記帳と記入の意味と違いは?通帳記帳と通帳記入は同じ?|例文

記帳と記入の意味と違いは?通帳記帳と通帳記入は同じ?|例文

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銀行や信金などの窓口・ATMで通帳に入出金履歴や残高を印字しますよね。

日常的な作業ではありますが、これを通帳への「記帳」、「記入」、どちらで呼んでいますか?

「通帳記帳」と「通帳記入」はどちらもよく見かける言葉なので、違いがあるのかどうか知っておきたいですね。

今回は、記帳と記入の意味と違いは?通帳記帳と通帳記入は同じ?|例文についてご説明いたします!

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「記帳」と「記入」の違いは?

「記帳」と「記入」は何かを書くという点で共通していますね。

それぞれの意味は次のようになります。

  • 「記帳」は「帳簿に書き込むこと」「参会者が名簿などに署名すること」
  • 「記入」は「字を書き入れること」

「記帳」は、帳簿に数字などを記入することや、冠婚葬祭やいろいろな会で受付で名前や住所を書くことを指します。

帳簿や通帳、芳名帳など「帳」の付くものに記入するというイメージです。

「記入」の方は広い意味で「字を書き入れる」ということ全般を指します。

書類、書物、用紙など、決まったところに文字を書き入れるということです。

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「記帳」の意味

記帳

「記帳」は「帳簿に事項や数字などを記入すること」「参加者などが名簿に署名すること」という意味です。

「きちょう」と読みます。

「記」は「しるす。かきとめる」という意味の漢字です。

「帳」は「帳面。ものを書くためにとじた紙」という意味です。

「記帳」は「帳面に書きとめる」ということで、帳簿や芳名帳などについて使う言葉です。

また、簿記や経理の用語としては、日々の取引で発生した売上や経費などを帳簿に記録することを指して「記帳」と言います。

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「記帳」の例文

  1. 今日の売上を記帳する。
  2. 簿記の授業で記帳の仕方から習う。
  3. 葬儀の受付で記帳をする。
  4. 記帳してくれた人に次回の展示会のハガキを送る。

「記入」の意味

記入する

「記入」は「文字などを書き入れる」ことです。

「きにゅう」と読みます。

広い意味の言葉で、「書き入れる」という行為全般を表します。

解答用紙、アンケート用紙、書類など、項目が決まった用紙に指定事項を書き入れるということですので、文字だけでなく○をつけたり記号を書いたりといったことも「記入」です。

「記入」の例文

  1. この用紙に必要事項を記入して提出してください。
  2. 大量の書類に記入する。
  3. 申請書に記入漏れがあったので再提出する。
  4. 投票用紙に候補者名を記入する。

「通帳記帳」と「通帳記入」は同じ?

ATM

「記帳」は帳簿や芳名帳などに記入することで、「記入」は広く文字などを用紙に書き入れることでした。

ところが、銀行で通帳に残高などを記録することを「通帳記帳」とか「通帳記入」と言いますよね。

通帳に「記帳」することと「記入」することは同じなのでしょうか?

結論を言うと、ほぼ同じです。

どちらも通帳に取引明細や残高を印字することですので、通帳に「記帳」しても「記入」しても結果は同じことです。

ただし、厳密には次のように違いがあります。

  • 「通帳記帳」は預金者が書き込ませること
  • 「通帳記入」は銀行が書き込むこと
  • 自分が銀行に行って、窓口やATMで通帳に記録を印字してもらってくることは「記帳」と言います。
  • 「記入」は自分が文字などを「書き入れる」という意味合いの言葉なので、預金者が銀行にやってもらうときではなく銀行側が「記入する」という立場で使われることが多いです。

言葉の意味からはこのようになりますが、実際には銀行のATMコーナーやホームページの説明を見ても、「通帳記入ができます」「記帳していただけます」などどちらも同じ意味で使われています。

  • 「通帳記帳」と「通帳記入」はおおむね同じ
  • 使い分けるなら、預金者が書き込ませるときは「記帳」、銀行が書き込むときは「記入」

まとめ

「記帳」は「帳簿に書き込むこと」「参会者が名簿などに署名すること」、「記入」は「字を書き入れること」です。

通帳について使う場合は、「記帳」も「記入」もほぼ同じ意味で使われています。

厳密には、自分が通帳を銀行に持って行って印字してもらうという場合は「記帳する」、銀行側がお客様の通帳に印字する場合は「記入する」といった使い分けもできます。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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