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「忌避」の意味や読み方と使い方!「回避 」との違いは?【類義語・対義語】

「忌避」の意味や読み方と使い方!「回避 」との違いは?【類義語・対義語】

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「忌避」という言葉をご存知でしょうか。

物事を避ける時に使う言葉で、気軽な日常会話にはあまり登場しませんが、ニュースや新聞、またビジネスシーンで使われることが多い言葉です。

「忌避」の字面からもいかにも「避ける」という意味であることは伝わると思いますが、詳しい意味はあまり知らないという人も多いでしょう。

今回は、「忌避」の意味とは?読み方と使い方!「回避 」との違いは【類義語・対義語】についてご説明いたします!

「忌避」の意味や読み方

怖がる女性

「忌避」とは「嫌って避けること」という意味です。

読み方は「きひ」です。

「忌」は「忌まわしい」で、忌む・嫌って避けるといった意味です。

「避」は「避ける」ですね。

どちらも嫌って避けるという意味の漢字で、それを重ねた熟語が「忌避」です。

法律用語として、「訴訟事件に関して、裁判官や裁判所書記官に不公平なことをされる恐れがある場合に、当事者からの申し立てに基づいてその者を職務の執行から除外する制度」という意味があります。

訴訟に関する話題で「忌避」と言う場合はこちらかもしれませんが、一般的には初めの方の意味で使います。

「忌避」は、広い意味では「嫌って避けること」で、ある人や物事を避けること、またそのようになりたくないなどと念じて嫌うという意味の言葉です。

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「忌避」の使い方

「忌避」は、ある人や物事を嫌う、避けるといった意味で使います。

害虫駆除などの薬剤を忌避剤といいますね。

裁判に関して使う場合は、前述のように裁判官や書記官に対する「忌避」の意味で使います。

「忌避する」「忌避を申し立てる」などの使い方があります。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 彼は徴兵を忌避した。
  2. 会見への出席を忌避する。
  3. この植物は害虫の忌避効果を持っている。
  4. ワクチン接種を忌避する人もいる。
  5. 裁判官の忌避申し立てをする。
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「忌避感」とは?

「忌避」の使い方の一つに「忌避感」というものがあります。

ニュースなどでもよく使われる言葉です。

「忌避感」は、「ある人や物事を嫌って避ける感情」という意味です。

「忌避」の感情ということですね。

  • 「忌避感を抱く」
  • 「忌避感が生じる」
  • 「忌避感がある」

などの使い方で、その物事や人などの対象に、嫌って避けたいような気持ちがあるということを指します。

気軽な会話の中では使わないですが、ビジネスシーンやニュースなどでしばしば使われますので、覚えておくとよいでしょう。

【例文】

  1. 若い世代でワクチンへの忌避感が広まっている。
  2. 彼は人工授精に対して宗教上の忌避感を持っている。
  3. 地域住民の間では、原子力発電に対する忌避感が根強い。
  4. 社内でこの話題についての忌避感が生じている。

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「回避」との違いは?

「忌避」は、ある物事や人を嫌って避けることでしたね。

似た言葉に「回避」があり、これも何かを避ける時に使う言葉です。

  • 「忌避」は、嫌って避けること
  • 「回避」は、物事を避けてぶつからないようにすること

という違いになります。

「忌避」は、「嫌う」という意味合いがあること、また自分でやらなくてはいけないことを嫌がって避けるという意味が強いです。

「回避」は、あるものにとって好ましくない物事や事態を避けるということです。

例えば、「徴兵を忌避する」だと、本来は軍隊に入るはずのところを、嫌がってなんとか避ける、という意味になります。

「徴兵を回避する」だと、軍隊に入ることを逃れるということです。

「忌避」の方が、やらなくてはいけないことを嫌って、あるいはそのような状態になりたくないと念じて、それを避けるという意味が強いですね。

「回避」は物事を避けるという意味ですので、「危機回避」とか「落下物を回避する」という風に使います。

法律用語としての「忌避」「回避」の違いは次のようになります。

  • 「忌避」は、訴訟事件で、裁判官や裁判所書記官に不正なことをされる恐れがある場合に、当事者の申し立てによりその者を職務執行から排除すること
  • 「回避」は、訴訟事件で、裁判官または裁判所書記官が、自己に除斥または忌避される原因のあることに気づいて、その事件の取り扱いを避けること

「忌避」はその裁判官などを申し立てて外す制度で、「回避」は裁判官などが自ら外れる制度という違いがあります。

「忌避」の類義語

「忌避」の類義語には次のようなものがあります。

  • 回避(よけてわきに避けること)
  • 逃避(取り組むべきことから逃れて逃げ隠れること)
  • 避ける(好ましくない物事から離れた位置を取る)
  • 物忌み(祭や凶事に際し身を慎み不浄を避けること)
  • 敬遠(表面は敬ったような態度をして近づくのを避けること)
  • 除斥(取り除くこと。裁判官・裁判所書記官などが事件と特殊な関係にある場合に裁判の構成を期するためその職務の執行から排除する制度)

「忌避」の対義語

「忌避」の対義語には次のようなものがあります。

  • 歓迎(喜んで迎えること)
  • 歓待(心のこもったもてなし)

まとめ

「忌避」は、人や物事を嫌って避けるという意味の言葉でしたね。

嫌うというニュアンスがある言葉ですから、嫌っていない場合には使わない方がよさそうです(笑)。

ビジネスシーンでも何かと使うことのある言葉ですので、ぜひこの機会に覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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