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「恒久の平和を祈る」
「恒久的な政策」
この「恒久」という言葉はニュースやビジネスシーンなどで使われています。
あまり日常では使わないという人も多そうですので、「恒久」という言葉の意味や使い方をしっかり確認しておきましょう。
また、似た言葉に「永久」があり、この違いも知っておきたいところです。
今回は、「恒久」の意味と使い方!「永久」との違いは?|類義語・対義語 についてご説明いたします!
「恒久」の意味
「恒久」は「ずっと変わらないこと」という意味です。
「こうきゅう」と読みます。
「恒」という漢字は、「コウ」「つね(に)」と読みます。
「恒夫」とか「恒彦」とか、人名にも使われることがある字ですよね。
「恒」は「つねに。いつも。いつまでも変わらない」という意味がある漢字です。
「久」は「キュウ」「ひさしい」と読みます。
これも人名や「永久」などの熟語で、身近によく使われている漢字ですね。
「久」は「ひさしい。長い間」という意味です。
「恒」も「久」も「つねに」「長い間」といった意味ですね。
「恒久」は、ある状態が永久に変わらないこと、またそのさまを指す言葉ということです。
「恒久」の使い方
「恒久」は、物事の状態がずっと変わらないことを指して使います。
「恒久の平和」であれば、平和な状態がずっと続くということになります。
「的」をつけて「恒久的」という形で使うこともあります。
「恒久的対策(一時的なものではない、永続的な対策)」などと、政治や経済に関する話題などでよく使われるかたい表現になります。
いずれも、物事の状態が安定していてずっと変わらないということを表して使います。
【例文】
- 恒久の平和を願いましょう。
- 今後同じ事故が起こらないよう、恒久対策を考える。
- オリンピックに際して恒久的な競技施設を新設した。
- 介護や保育・看護などの現場で働く人の給与を恒久的に3%引き上げる。
「永久」との違いは?
「恒久」によく似た言葉に「永久」があります。
「永久」は「果てしなくずっと続くこと」という意味です。
「えいきゅう」と読みます。
こちらも何かがずっと続くという時に使うわけですね。
この「恒久」と「永久」の違いは、
- 「恒久」は「物事の状態が安定して長く変わらないこと」
- 「永久」は「物事が長い間ずっと続くこと」
となります。
ほぼ同じですが(笑)、ニュアンスが少し違っています。
「恒久」は「安定した状態」に重点が置かれていて、「恒久的な平和」のように、安定した状態がずっと続くということを言いたい時に使われます。
「永久」は「時間が長く続くこと」に重点が置かれています。
ですので、絶対変化しないというわけではなく、変化が生じる余地はあると言えます。
「永久」は時間的な終わりがないという意味の言葉です。
- 「ずっと変化しない」のが「恒久」
- 「ずっと終わらない」のが「永久」
ということで区別をして、同じ状態が続くことを表したいときは「恒久」を、時間が長く続くことを表したいときは「永久」を、という使い分けができます。
また、「恒久」はかたい印象の言葉で、ニュースやビジネスシーンなどで使われることが多いですが、「永久」は日常的な話し言葉でもよく用いられるという点も違いです。
【「永久」の例文】
- 仕事が永久に終わらないように感じる。
- この気持ちは永久に変わらない。
- ツイッターアカウントが永久に凍結される。
- 温暖化により永久凍土(2年以上継続して温度0℃以下をとる地盤のこと)が融解し始める。
「恒久」の類義語
「恒久」の類義語には次のようなものがあります。
- 永久(果てしなく続くこと)
- 久遠(ある事柄がいつまでも続くこと)
- 永遠(過去から未来に向かって果てしなく続くこと)
- 悠久(果てしなく長く続くこと)
- 永劫(極めて長い年月
「恒久」の対義語
「恒久」の対義語には次のようなものがあります。
- 暫時(しばらくの間)
- 暫定(正式な決定がされるまで仮に定めておくこと)
- 一時(ある少しの期間)
- 過渡(古いものから新しいものへ移り変わる途中)
まとめ
「恒久」は物事の状態がずっと変わらないということを意味する言葉でしたね。
安定した状態が続く、変化しないで続いていくということで、何かとビジネスシーンなどで使うこともありますので、この機会にしっかり覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!