「向秋の候」の時期はいつからいつまで？結びや使い方と例文

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「向秋の候」は秋に使いたい時候の挨拶です。

ですが「秋に向かう」というのがいったいいつを指しているのか、知らないという人も多いのではないでしょうか。

今回は「向秋の候」について、結びや使い方・例文まで詳しくご紹介していきます。

>>「秋暑の候」の時期はいつからいつまで？結びや使い方と例文

「向秋の候」の時期はいつからいつまで？

「向秋の候」は暦の上での「秋の初め頃」に使う事が出来る時候の挨拶です。

8月の初め頃から9月初め頃まで約一か月間と長い期間使う事が出来る言葉なんですよ。

「向秋の候」の意味と読み方

「向秋の候」は「日毎に秋へと向かう季節になりましたね」という意味の言葉です。

読み方は「こうしゅうのこう」です。

この時候の挨拶は暦の上での秋ではなく、実際に気候が秋へと向かっているという事を表現しているんですよ。

野山や街路樹、人々の装いなどがどんどん夏から秋のものへと変わっていくなど、本格的な秋の訪れの喜びを共有することが出来る時候の挨拶です。

「向秋の候」の使い方例文

ビジネス

【書き出し】

1. 拝啓 向秋の候、貴社にはいよいよご清祥の事とお喜び申し上げます。
2. 拝啓 向秋の候、貴社におかれましてはますますご発展の段、大慶に存じます。
3. 拝啓 向秋の候、貴社ますますご多忙の由、心よりお慶び申し上げます。

【結び】

1. 残暑厳しき折柄ではございますが貴社一層のご発展を心よりお祈り申し上げます。
2. 虫の音響く季節、貴社にはいよいよのご繁栄とご多忙をご祈念いたします。
3. 秋の気配濃厚な時節、貴社ますますのご躍進を心よりご祈念いたします。

目上の方

【書き出し】

1. 拝啓 向秋の候、〇〇様におかれましてはますますご躍進の事と拝察いたします。
2. 拝啓 向秋の候、皆様方には変わらずご活躍の事と心よりお慶び申し上げます。
3. 拝啓 向秋の候、御一同様にはますますのご繁栄の折、大慶に存じます。

【結び】

1. 田畑から虫の音聞かれる季節となりました。○○様におかれましてもどうぞ実り多き秋をお迎えください。
2. 吹く風が段々と秋めいてまいりました。〇〇様の変わらずのご活躍をお祈り申し上げます。
3. 夏の疲れも出やすい時節ですので、どうぞくれぐれもご自愛専一にてお過ごし下さい。

カジュアルな挨拶文

【書き出し】

1. 空の青さに秋の訪れ感じる季節です。お変わりなくお過ごしでしょうか。
2. 鈴虫の鳴き声聞こえる美しい季節となりました。体調など崩されてはいませんでしょうか。
3. 街路樹も秋の装いを始めました。〇〇様におかれましては変わらずお元気でお過ごしの事と存じます。

【結び】

1. 峠を越えた暑さにどこかもの悲しさも感じます。どうぞ充実した秋をお迎えください。
2. 暑さから疲れも出やすい時節です。くれぐれもご健康にはお気をつけてお過ごしください。
3. 秋風が心地よい季節になりました。〇〇様もお元気でお過ごしください。

まとめ

秋の訪れの喜びを共有することの出来る時候の挨拶が「向秋の候」なんですね。

秋の始まり頃ということで季節の変わり目でもありますが、実際にはまだ気温が高い地域も多くある時期です。

時候の挨拶と受け取る相手の体調を気遣う言葉をセットで使うことで、より柔らかく優しい印象へと繋げる事が出来るので、ぜひ組み合わせて使ってみてください。