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「工程」と「行程」はどちらも「こうてい」と読み、混同してしまいがちな言葉です。
両方とも、仕事を進める時によく使われる言葉なので、使い方も似ていそうですよね。
どちらがどういう意味なのか、改めて考えてみるとよく違いがわからないという人も多いのではないでしょうか。
「工程」と「行程」は違う意味を持つ言葉なので、間違わないようにぜひ確認しておきましょう。
今回は、「工程」と「行程」の意味と使い分け方!違いを分かりやすく解説!【例文つき】についてご説明いたします!
「工程」の意味
「工程」は「仕事や作業を進めていく順序・段階のこと」という意味です。
「こうてい」と読みます。
「工」の字がついているように、工事や工作などについて使うことが多く、何かを作る時の、各々の段階を指す言葉です。
【例文】
- この製品は複雑な工程を経て作られている。
- マンション建設工事の工程が遅れている。
「行程」の意味
「行程」は「目的地へ行くまでの距離」「ある目標に達するまでの過程」「旅行などの日程」「ピストンなどの往復する距離」という意味があります。
こちらも「こうてい」と読みます。
こちらは「行」の字がついていますね。
「行」は色々な意味がありますが、ここは「すすむ」などの意味で使われています。
大体は、「道のり」「目標到達までの過程」「旅行などの日程」という意味で使う言葉です。
【例文】
- 北海道までは実に八時間の行程だ。
- 目標達成までの行程を考える。
「工程」と「行程」の違い
「工程」と「行程」は非常に似ていますよね。
何と言っても音が同じですし、字も「程」は共通しています。
ですので、口頭では「こうてい」と言われても「工程」か「行程」かわかりにくいですし、書くときも変換間違いなどしやすいです。
この「工程」と「行程」の違いは、
- 「工程」は「作業の順序」
- 「行程」は「距離や日程」
となります。
これは「工」と「行」という、使われいる漢字の字義を考えるとわかりやすいでしょう。
「工」は「つくる」「しごと」といった意味で、「行」は「いく。すすむ」「おこなう」「たび」「みち」などの意味があります。
「工程」の方は工事や製品の製造など、何かを作る際の順序、各々の段階を指します。
「行程」は道のりや旅行などの日程、またそこから比喩的に、目標に達するまでの過程という意味で使う言葉です。
「工程」と「行程」にはこのような違いがあります。
「工程」と「行程」の使い分け方
「工程」と「行程」の違いは、「工程」が作業の順序で「行程」が「距離や日程」であるという点でしたね。
ですので、「工程」と「行程」の使い分け方は、
- 「工程」は工事や仕事の順序に使う
- 「行程」は距離や日程、比喩的な(目標までの)道のりに使う
となります。
「工程表」と「行程表」
よく「こうていひょう」というものがありますが、工事の場合や仕事の順序などをまとめたものであれば「工程表」です。
旅行のしおりやスケジュール管理表など、いつ(までに)何をやるというような目標や流れをまとめたものであれば「行程表」です。
【例文】
- 製品の製造工程を管理する。
- 建築工事の工程表を作る。
- 宿泊するホテルへの行程を調べる。
- 旅行の行程表を作る。
「工程」と「行程」の類義語
「工程」と「行程」の類義語には次のようなものがあります。
【「工程」の類義語】
- 途方(てだて。方法)
- 過程(物事が変化し進行して、ある結果に達するまでの道筋)
- 手順(物事をする時の順序)
- プロセス(過程。工程)
【「行程」の類義語】
- 道のり(ある地点から他の地点までの道の長さ)
- 道程(ある地点に着くまでの距離)
- 旅程(旅行の行程・距離。旅行の日程)
- 日程(議事・仕事・旅行などの毎日の予定)
まとめ
「工程」と「行程」の違いがお分かりいただけたでしょうか。
仕事をしていく上で、どちらも使う機会がありそうな言葉です。
「工程表」か「行程表」かなど、文字で書く時には迷ってしまいがちですが、どちらの言葉を使うのが適切か、しっかり考えて判断していきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!