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「○○に苦慮する」
この「苦慮」という言葉は、ニュースやビジネスシーンでよく使われる言葉です。
使われている漢字や、前後の文脈からなんとなく意味はわかるかもしれませんが、はっきりと意味を調べてことがある人は少ないかもしれません。
仕事をして行く上でも使うことがある言葉ですので、ぜひこの機会に調べておきましょう。
今回は、ビジネスでも使える「苦慮」の意味と使い方!【類義語・例文つき】についてご説明いたします!
「苦慮」の意味
「苦慮」は「苦心して色々と考えること」という意味です。
「くりょ」と読みます。
「苦」は「苦しい」「苦しむ」という字ですね。
「慮」は「おもんぱかる。考える」という意味の字です。
「考慮」「配慮」「思慮」「遠慮」などなど、色々な熟語でおなじみの漢字ではないでしょうか。
「苦慮」は文字の意味からも、「苦しんで、おもんぱかる」ということですので、「あれこれ考慮して考える」「いい方法はないかと胸を痛める」という意味になります。
問題解決のため、心を使って苦労して考えるということを表す言葉です。
「苦慮」の使い方
「苦慮」は「苦慮する」などの使い方で、苦心して色々と考えることを表します。
問題解決のためにどうしたらいいだろうかと考えて苦しむということです。
ですので、例えば服のコーディネートに悩むとか、コンビニでどのお弁当を買うか迷うというような、
日常的なちょっとした悩みや迷いには「苦慮」は使いません(笑)。
あることを成し遂げるため真剣に思い悩むという場面で使います。
「ク」「リョ」と音読みする漢語で、かたい印象もありますから、ニュースやビジネスシーンなどで使われるような言葉ということです。
【例文】
- 新型コロナウイルスの感染防止と経済活動の両立に苦慮する。
- 特殊なクレーム対応に苦慮する。
- 全く新しいコンセプトの新製品について、説明するのに苦慮する。
- 猛暑日が続き、小中学校では暑さ対策に苦慮している。
- ネット上の誹謗中傷をめぐる問題への対応に苦慮する。
「苦慮」の類義語
「苦慮」の類義語には次のようなものがあります。
- 苦心(物事を成し遂げようとあれこれ心を使って苦労すること)
- 腐心(ある事を成し遂げようと心をくだくこと)
- 呻吟(苦しみうめくこと)
- 苦悩(あれこれ苦しみ悩むこと)
- 懊悩(悩み悶えること)
- 葛藤(どちらを選ぶべきかと思い迷うこと。人と人との間の確執や抗争で苦悩すること)
- 憂慮(心配すること。不安に思うこと)
- 四苦八苦(非常な苦しみ。また、あらゆる苦しみ)
- 悪戦苦闘(困難な状況の中で、苦しみながら努力すること)
- 苦心惨憺(心をくだいて非常な苦労を重ね、工夫をこらすこと)
苦しむ、悩むという意味の言葉はたくさんあります。
ですが、「苦慮」は問題解決のために思い悩むということなので、特に「苦心」「腐心」などがほとんど同じような意味になります。
「苦慮」「苦心」「腐心」のそれぞれのニュアンスの違いは
- 「苦慮」は具体的な問題解決のためにさまざまに考えを巡らせて悩むこと
- 「苦心」はあることを成し遂げるために色々試みたり考えたりして苦労すること
- 「腐心」は「苦心」よりも、時間をかけて解決が難しい問題について悩むこと
となります。
似ていますが、「腐心」が最も長い時間悩むニュアンスで、「苦慮」は考えることなのに対して「苦心」は「苦心作」など苦労して行ったことに対しても使える、といった違いになります。
「苦慮」の対義語
「苦慮」の決まった対義語は特にありません。
「苦慮」は苦心して色々考えることなので、文脈によって
- 安心(気にかかることがなく心が落ち着いていること)
- 安堵(物事がうまく行って安心すること)
- 気楽(心配や苦労がなく、のんびりとしていられること)
など、悩みがない状態を表す言葉が反対の意味になるのではないでしょうか。
まとめ
「苦慮」は問題解決のために、どうしたらいいかと色々考えて苦心することを表す言葉でしたね。
少しかたい印象の言葉ですが、それだけに物事に真剣に取り組んでいるという姿勢を表すこともできそうです。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!