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「協働」という言葉は、ビジネスシーンやまちづくり、福祉関係、教育関係などの分野でよく使われています。
「きょうどう」は、「協同」や「共同」といった字を書く場合もありますよね。
この「協働」とはどういったことを指すのでしょうか。
「協同」や「共同」とはどのように使い分けられているのでしょうか。
この機会にぜひ確認しておきましょう。
今回は、「協働」の意味とビジネスでの使い方!「協同・共同」との違いは?についてご説明いたします!
「協働」の意味
「協働」は「同じ目的のために力を合わせて働くこと」です。
「きょうどう」と読みます。
「協力」の「協」と、「働く」という字を書くので、知らなくても意味は推測しやすそうですね。
複数の人や団体が、それぞれに役割を分担しながら協力して物事を進めるということを表します。
対等の立場で、同じ目的のためにそれぞれの働きをしていくということがポイントです。
「協働」の使い方
「協働」は、複数の人や団体が、同じ目的に向かって対等な立場で協力して働くということです。
「協働する」という使い方が一般的です。
また、「協働○○」という形で一語を作ることも多く、
- 協働事業(福祉・防災・環境・地域振興などについて、市民と地方公共団体がお互いの提案に基づいて協力して実施する事業)
- 協働学習(子どもたちがグループで教えあい学び合い、問題解決に取り組む学習方法)
- 協働ロボット(産業用ロボットの一種で、人と同じ空間で協力して働くロボット)
といった使い方もします。
ビジネスシーンはもちろん、地域振興や教育、防災、福祉といった公益的な分野でもよく用いられる言葉です。
【例文】
- ○○市と○○大学の学生が協働し、若い世代への情報発信をするプロジェクトを始める。
- この工場では協働ロボットが材料を運搬している。
- 協働的な学びにより子供達の思考力や判断力を養う。
- A社とB社が新素材開発のため協働することを発表した。
「協同・共同」との違いは?
「協働」と同じく、「きょうどう」と読む言葉には「協同」や「共同」があります。
どれも人々が同じ目的を持って一緒に何かを行うということも共通していますよね。
よほど漢字や言葉の意味に詳しい人でない限り、かなり違いが分かりにくいと思います。
この「協働」と「協同・共同」との違いは、
- 「協働」は「同じ目的のためにそれぞれが働き協力すること」
- 「協同」は「複数の人や団体が、力を合わせて物事を行うこと」
- 「共同」は「同じ目的のために複数の者が一緒にすること」
となります。
「協働」と「協同」には、力を合わせるという意味があります。
ですが、「共同」は一緒に物事を行うという意味ですが、「力を合わせる」という意味は必ず含まれているわけではありません。
例えば「共同墓地」は、たくさんの人を一緒に埋葬する墓地ですが、別に力を合わせてはいませんよね。
他にも「共同風呂」「共同アトリエ」など色々な例を挙げられますが、「一緒に使う」けれど「力を合わせる」わけではないものが多くあります。
「協働」と「協同」はどちらも「協力して行う」という点で同じです。
使い分けとしては、「協働」はそれぞれができることや得意なことをして協力するという意味で、「協同」は共に力と心を合わせて物事を行うという意味で使います。
【協同】の例文
- 住民が協同して町おこしに努める。
- 産学協同研究を推進する。
【共同】の例文
- この部屋は二人が共同で借りている。
- マンションの共同受信アンテナを修理する。
「協働」の類義語
「協働」の類義語には次のようなものがあります。
- 協調(互いに力を合わせて助け合うこと)
- 提携(互いに助け合うこと。共同で物事を行うこと)
- 連携(互いに連絡を取り合いながら物事を行うこと)
- 協力(力を合わせて物事にあたること)
- コラボレーション(共同の作業や活動)
- タイアップ(結びつく。提携すること)
「協働」の対義語
「協働」の対義語には次のようなものがあります。
- 相克(対立する二つのものが互いに勝とうとして争うこと)
- 対立(二つのものが互いに張り合うこと)
まとめ
「協働」は、協力して働くことでしたね。
「協同」や「共同」との違いは、同じ目的に向かって、それぞれが対等な立場でそれぞれの働きをして、そして力を合わせることになるという意味がある点です。
目的を共有し、互いの違いを認め合って協力していくということで、いろいろな分野で今非常によく用いられるようになっている言葉でもあります。
ぜひしっかり理解しておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!