※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
日本の伝統的な行事「お盆」は、夏になるとよく聞く馴染みの言葉です。
ここでは、お盆にやることリスト5選と併せて、2025年はいつなのか、お盆に避けた方がいいことなどをご説明いたします。
家族とご先祖様を繋ぐ「お盆」を一緒に勉強していきましょう。
合わせて読みたい▽
>>お盆の迎え火・送り火のやり方!マンションでも可能?火を代用する方法はある?
目次
お盆とは?
お盆は祖霊信仰と仏教の融合による年中行事で、お盆の期間には、ご先祖様やお亡くなりになられた方が、あの世からこの世に戻ってこられると言われています。
地域による違いはありますが、例年8月15日前後がお盆の期間になります。
ですからお盆には、ご先祖様や亡くなられた方々をお迎えして供養をし、また再び彼らがあの世に戻る冥福をお祈りすることが本来のお盆の目的です。
実は「お盆」とは、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。
供養の仕方、食べ物、お盆特有の飾りものなど、お盆は地域によってかなり違いがあるもので、時期になると特有の雰囲気が地域に現れる行事だともいえます。
お盆の由来
お盆の由来は、インドのサンスクリット語である「ウラバンナ」を音写したものであるというお話があります。
また、お釈迦様の弟子の1人が、亡くなった母が地獄に落ちているのを見て嘆いていたところ、お釈迦様の説法通りに供養したところ彼の母が救われたというお話が由来とされているとも言われてもいます。
けれども、お盆の起源や由来ははっきりとはしておらず、中国の道教の影響を受けているといったお話もあります。
>>「盂蘭盆」の意味や由来とは?いつの季語?「お盆」との違いも解説
お盆にやること5選
その1、お墓を掃除・お参り
お盆といえば、お墓ですよね。
お盆の時期になると、お墓の草むしりや、苔掃除などをしてお墓をきれいにします。
でも、どうしてお盆のはじめと最後にお墓参りをするのでしょう。
実はお墓参りには「お墓から自宅までのご先祖様の道案内」という意味があると言われています。
ただし、地域や宗派によってはお墓参りをしないという場合もあります。
その2、ご先祖様を家に迎える準備
お盆前になると、ご先祖様を自宅に迎えるための準備をします。
それが下記です。
- 仏壇の清掃・・・毛ばたきや柔らかい布でホコリを取り除き、お花を供える。
- 盆棚の設置・・・ご先祖様を迎えるための祭壇で、精霊棚(しょうりょうだな)とも言う。
飾り方は地域によって違いがあり、仏壇がある家は、仏壇の前に小さな机を用意し、ご位牌や飾りものやお供物などを置く。
- お供物の用意・・・季節の果物や野菜、故人の好物、精進料理など。
- 精霊馬の作成・・・きゅうりやナス、まこもやワラで馬と牛にみたてた飾りもの。
宗派によっては作らない場合もある。 - 提灯の準備・・・ご先祖様が迷わずに帰って来られるように目印となる意味がある。
- 新盆(初盆)の準備・・・故人が亡くなり、四十九日が過ぎて初めて迎えるお盆。
なお、新盆のやり方は宗派や地域によって違いがありますので、ご自分の宗派や葬儀会社に確認すると良いでしょう。
その3、迎え火を焚く
お盆の入りになると、家の前や、玄関前で迎え火を焚いてご先祖様をお迎えします。
迎え火を焚く際はおがらを燃やし、ご先祖様が迷わないようにする意味があります。
これも地域差があります。
例えば、まずお墓の前で迎え火を焚いてから、家の前でもう一回焚くというところもあります。
>>お盆の迎え火・送り火のやり方!マンションでも可能?火を代用する方法はある?
その4、読経をしてもらう
新盆(初盆)を迎えるご家庭や宗派によっては、お盆になるとお経をあげてもらう場合があります。
お寺で開催される法要に集団参加する場合や、ご自宅にお招きして読経してもらう場合がありますので、確認しておきましょう。
お盆は読経する側も忙しくなりますので早めに日程を相談しましょう。
また、読経後の会食する場合においても、飲食店や仕出し料理店も繁忙期になりますので、事前に準備する必要があります。
その5、送り火を焚く
お盆の最終日には、送り火を焚いてご先祖様の冥福を祈り、あの世への旅立ちを見送ります。
迎え火と同じように、家の前や玄関先で焚きましょう。
これも地域によってやり方がありますので、確認しておきましょう。
>>迎え火・送り火はいつ?迎え火を忘れた場合は?地域での違いはあるの?
2025年のお盆はいつ?
2025年のお盆は一般的なものとしては、
8月13日(水) 〜 8月17日(日)
となります。
しかし、東京や静岡など関東地方の一部の地域では、7月に行う場合がありますので、その場合は
7月13日(日) 〜 7月16日(水)
となります。
また、沖縄のように旧暦に合わせてお盆を行う場合は、
8月13日(水) 〜 8月16日(土)
となっています。
お盆の時期につきましても、一部の地域では違うこともあるので、お盆にその地域に用事がある場合は確認しておくようにしましょう。
お盆に避けた方がいいことは?
先に結果をお話しますと、実はお盆に避けた方が良いことは、特に仏教的な観点からはないようです。
でも、巷では色々な噂もあることも事実。
ここではちょっぴりそのタブーをご紹介しておきます。
お盆に避けた方がいいと言われていること5つ
1、水辺に近づくこと、海や川に入ること
2、むやみな殺生、生き物をみだりに粗末すること
3、肉や魚を食べること
4、引越し
5、結婚式などの祝い事
お盆の時期は、地獄の釜も開いて良くないものもこの世にやってくるというお話があります。
ですから海や川などの水辺では邪悪なものに引き込まれたり、生き物を粗末に扱うとバチが当たるという言い伝えがあったのです。
むやみな殺生は良くないとされ、食べるものもそれを連想させる肉や魚を避ける地域があるみたいですね。
また昔のお盆は今よりもっと忙しかったものですから、大人たちの目が行き届かなくなるため、子どもたちを危険から守るためにこのような言い伝えがあったとも言われています。
引越しや祝い事に関しては、先祖供養に専念すべしという考えのもと、このようなタブーが生まれたのかもしれませんね。
まとめ
お盆は祖霊信仰と仏教の融合した年中行事で、時期や、やり方に地域差があります。
お盆には墓掃除、迎え火・送り火の準備、読経、家の祭壇の用意、そしてお供物を準備しましょう。
ちなみに「五供」と呼ばれる「香(こう)」「花」「灯明(とうみょう)」「浄水」「飲食(おんしょく)」という5つのお供物を用意するとされています。
お線香、仏花、提灯、きれいなお水、季節の果物や食べ物 ですね。
現代ではお盆と言えば長期休暇の代名詞のようになっていますが、ご先祖様に思いを馳せ、冥福と日頃の感謝をお祈りすることの大切さを忘れないようにしたいですね。