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季語

​「炉開き」の意味や由来とは?いつの季語?俳句も紹介​

​「炉開き」の意味や由来とは?いつの季語?俳句も紹介​

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「炉開き」という季語をご存じでしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「炉開き」について解説していきます。

「炉開き」について基本的な意味や由来はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「炉開き」を使った俳句もご紹介いたします。

「炉開き」の意味と読み方

「炉開き」とは、季節が冬となり、そのシーズン初めて炉に火を入れて使い始める事を意味する言葉です。

読み方は「ろびらき」です。

イメージとしては「海開き」「山開き」と同じようなニュアンスなのではないでしょうか。

旧暦の10月最初の亥の日に行われている風習であり、茶道の世界においても大切な習わしとされています。

「炉開き」の由来

「炉開き」という風習は茶道の世界で使われており、その由来は陰陽五行説であると言われています。

茶道では「亥の月最初の亥の日」に炉開きが行われますが、これは亥の月は最も陰の気が強まると言われています。

また亥の日は「水」に当たる日であり、水の日に「炉開き」をする事で「火伏せ」という意味も込められているんだそうです。

「火伏せ」とは「火災防止」という意味であり、古代中国においてもこの日から火を使い始めると安全に過ごせると言われているんですよ。

「炉開き」はいつの季語?

「炉開き」は俳句を作るうえで「冬」の季語となっています。

冬を通して使う季語ではなく冬の中でも初め頃である「初冬」の季語です。

子季語には「囲炉裡開く」があります。

「炉開き」を使った俳句

炉開きのほそき煙りや小倉山
(ろびらきの ほそきけむりや おぐらやま)
飯田蛇笏

炉開にわれも相伴亥の子餅
(ろびらきに われもしょうばん いのこもち)
森澄雄

炉開に丹波遠しと届くもの
(ろびらきに たんばとおしと とどくもの)
後藤比奈夫

炉開やさむざむとして邃き庭
(ろびらきや さむざむとして ふかきにわ)
日野草城

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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