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「留意」という言葉、ビジネスシーンや、また日常のいろいろな場面で見聞きすることがありますね。
何かに「気をつける」ような意味であることはわかると思います。
また、よく似た言葉に「注意」があります。
こちらのほうはさらに日常的に使われている言葉ですよね。
この「留意」と「注意」、使い分けていますか?
違いがわからないという人も多そうです。
今回は、「留意」と「注意」の意味と違い!「留意事項」とは?【例文付き】についてご説明いたします!
「留意」の意味
「留意」は「ある物事に心をとどめ、気をつけること」と言う意味です。
「りゅうい」と読みます。
ある物事を心に留めて気にしておくわけです。
「意」つまり「気持ち」に「留める」と書きますので、文字通りの意味ですね。
「留意する」などの形で使われることが多いです。
例文で使い方を確認しておきましょう。
「留意」の例文
- 服装に留意する。
- 健康に留意する。
- 納期や予算について留意しながら仕事をする。
いずれも、そのことを心にとどめて常に気にしながら何かを行ったり生活したりする、というような意味であることがお分かりいただけると思います。
>>「ご自愛ください」の意味と使い方!入院中や病気の人に使ってもいいの?
「注意」の意味
「注意」は「気をつけること、気を配ること」「警戒すること、用心すること」という意味です。
また「忠告する」という意味でも使われます。
「注ぐ」と「意」という漢字でできている言葉です。
気持ちや意識を、ある物事に集中して「注ぐ」というイメージですね。
日常的に使っている言葉だとは思いますが、例文で確認しておきましょう。
「注意」の例文
- 細心の注意を払う。
- 歩行者の飛び出しに注意する。
- あの人の言動には要注意だ。
「留意」と「注意」の違い
さて、「留意」も「注意」も、「気をつける」という意味ですね。
「留意」と「注意」は類語の関係にあります。
では、この二つの違いはどういった点になるのでしょうか。
まず、「留意」というのはある物事を「心に留めておく」ことです。
そして「注意」は「気を配ったり警戒したりする」ことです。
つまり、「留意」は何かをしている間、日常的になど、ある程度長い期間何かを心にとどめて気にしておく、という意味です。
それに対して「注意」は、神経を集中させて特に気をつけたり、危険に対して用心する、という意味です。
「注意」の方が危機的な状況に対して使うと考えるとわかりやすいでしょう。
「留意」は「注意」ほど集中して気をつけるのではなく、心にとどめて気にしておく程度の気をつけ方です。
- 「留意」の方が、気をつける対象が抽象的だったり継続して行うことだったりします。
- 「注意」の方が具体的なことや短時間または瞬間的なことに対して使われます。
例文で違いを確認してくださいね。
【留意の例文】
- 健康に留意してください。(今は病気ではありませんが、健康状態に気をつけながら過ごしてください)
- 栄養バランスに留意して毎日のメニューを選ぶ。
- 朝晩と昼間の寒暖差がありますので、服装にご留意の上お越しください。
【注意の例文】
- 健康に注意してください。(病気の疑いがあるので、受診するなどして早めに対策をとってください)
- 飛び出し注意!
- 車に注意して横断する。
- オレオレ詐欺に注意してください。
「注意」のほうが警戒の意味合いが強く、ちゃんと気をつけないと危険な目にあうなど、悪い状態になるということがお分かりいただけると思います。
「留意事項」とは?
「留意」はビジネスシーンでは特に「留意事項」という形でよく使われます。
「留意事項」の意味としては、「心に留めおかれたい事柄」ということになります。
似た言葉に「注意事項」もありますが、「留意」と「注意」の違いを考えるとわかるように、「注意事項」のほうがより「気をつけないと悪い状況になる」という意味合いになります。
ですので、ビジネスの場では目上の方やお客様にも失礼に当たらないよう「注意」よりも柔らかい表現である「留意」を使うことが多いのです。
【例文】
- サービスご利用にあたっての留意事項
- 以下のご留意事項をお読みの上お申し込みください。
- 職員募集・採用にあたっての留意事項
>>「要項・要綱・要領」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文】
まとめ
「留意」と「注意」の違いについてご説明いたしました。
これまで「留意」と「注意」を気にして使い分けていなかったという人も多いかもしれません。
ですが、意味の違いがありますので、特にビジネスシーンで使う際は誤解のないように正しい言葉を使っていきたいですね。
ぜひ参考になさってください。
最後までお読みくださりありがとうございました!