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言葉の意味と使い方

「世知辛い」の意味と使い方!「世知辛い世の中」とは?【例文】

「世知辛い」の意味と使い方!「世知辛い世の中」とは?【例文】

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「まったく世知辛い世の中だぜ!」

こんなセリフが聞こえてきたらどう思いますか?

何か愚痴を言っているんだな、世の中に対して不満を持っているんだな、ということは伝わってきますよね。

でも「世知辛い世の中」って、どんな世の中なのでしょうか?

「世知辛い」、わかるような気もしますが…なかなか説明しづらいですよね。

今回は、「世知辛い」の意味と使い方!「世知辛い世の中」とは?についてご説明いたします!

世知辛いの意味

「世知辛い」は「せちがらい」と読みます。

「世知辛い」とは、「世渡りが難しい、暮らしにくい。けちである。抜け目がない」という意味なんです。

「せちづらい」「よちがらい」などと読み間違えると恥ずかしいですから、確認しておきましょう。

「世知辛い」は「世知」と「辛い」に分けることができます。

「世知」には三つの意味があります。

  • 仏教用語。世俗に生きる凡夫の知恵。
  • 世渡りの知恵。
  • 抜け目のないこと。けちなこと。また、そのさま。

ここでは主に3番目の意味になります。

「辛い」は、普通「からい」といえばカレーや唐辛子が「からい!」というあの「辛い」ですよね。

しかし、ここではもちろん激辛の「辛い」ではありません。

「辛い」のもう一つの読み方は「つらい」です。

苦痛に感じたり、困難であったりすることです。

「世知辛い」の「辛い」は、この「つらい」の意味で使われています。

この「世知」と「辛い」が合体した「世知辛い」。

「世知」を使った他の言葉

ちなみに「世知」は、ほとんどの場合「辛い」をつけて「世知辛い」と使われていますが、他には「世知がしこい」(打算的で抜け目がない)などの言葉もあります。

世知には「世渡りの知恵」という意味もありました。

「世知にたけている」(世情に詳しく、世渡りが上手いこと)などと使われます。

これは「世知辛い」とは違って、あの人は世の中のことに詳しくてうまく出世しているね、というようないい意味でも使えますね。

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「世知辛い」の使い方

「世知辛い」は形容詞として使います。

「⚪︎⚪︎は世知辛い」という風にも使えますし、「世知辛い⚪︎⚪︎」という風にも使えます。

世知辛い状態になるという場合は、「世知辛くなる」となります。

名詞として使う時は「世知辛さ」となります。

「世知辛い」の例文

  1. 世の中は世知辛いものだ。
  2. 世知辛い都会の生活に疲れ果てた。
  3. あいつは世知辛い男だ。
  4. 時代が世知辛くなるにつれ、こうした問題が明らかになった。
  5. 戦後の世知辛さを思い出す。

「世知辛い」は「せちがらい」と読みますね。

しかし、「せちがない」だと思っている人も多いようです。

インターネットでも「せちがない」でヒットするサイトが沢山あります。

漢字や語源を知っていれば、このような間違いはしないと思うのですが…。

「せちがない」ではなく「せちがらい」です。

気をつけましょう!

「世知辛い世の中」とは?

「世知辛い」は、よく「世知辛い世の中だ」という風に使われます。

では「世知辛い世の中」とはどんな世の中のことなのでしょうか?

「世知辛い」の意味がわかっているので、簡単ですね。

「暮らしにくい世の中」「世渡りが難しい世の中」という意味です。

また、「世知辛い」には「けちである、抜け目がない」という意味もあります。

総合すると、「周囲がけちで抜け目がないので、自分はうまくやっていきにくい世の中」という意味になります。

周りの人が皆、それぞれ自分の利益や出世などのことばかり考えていて、お互いに思いやりがない状態。

周りの人が皆うまく世渡りをしていて、自分はうまく立ち回れない状態。

そんな時にピッタリくる表現です。

「世の中」だけでなく他にも「世知辛い職場」「世知辛い時代」などと使うこともあります。

暮らしにくい状態の中で苦労している様子が目に浮かぶようですね。

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まとめ

「世知辛い世の中」、この言葉を使う時は、きっと苦労していたり思うようにいかずイライラしている時ですよね。

あまり多用すると愚痴っぽい人だなと思われてしまうかもしれませんね。

あまりいいシュチュエーションで使う言葉ではないですが、いつか使う時のためにも意味は正しく理解しておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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