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「省察」という言葉をご存知でしょうか。
少し難しい印象ですので、知らないとか使ったことがないという人もいるかもしれませんね。
「省察」は、ビジネスシーンや教育などに関して使われることが多い言葉です。
仕事をしていく上でも何かと出てくることがあるので、ぜひこの機会に知っておきましょう。
今回は、「省察」の意味と使い方!「反省」との違いは?|類義語・例文についてご説明いたします!
「省察」の意味
「省察」は「自分のことをかえりみて良し悪しを考えること」という意味です。
「せいさつ」と読みます。
「しょうさつ」と読まれることもありますが、ほとんどは「せいさつ」です。
「省」は「かえりみる」という意味がある漢字で、「反省」や「自省」と同じ「省」ですね。
「察」は「明らかにする」「おしはかる」などの意味の漢字です。
「察する」という字ですね。
「省察」は、この「かえりみる」「おしはかる」という意味の漢字を重ねた熟語で、自分自身の行動や生活などをかえりみて、その良し悪しを考えるということを表します。
「省察」の使い方
「省察」は、自分の言動などをかえりみて、それについて考え巡らすという意味で使います。
「省察する」「自己省察」といった使い方をします。
自分を否定したりダメなところを思い出すというネガティブなことではなく、これまでの自分の行為や決断などをかえりみて深く考えるということなので、「省察」するのはよいことであるという文脈で使われることが多いでしょう。
ビジネス書やスピーチといったビジネス関係の場面のほか、特に教育に関して使われることが多い言葉でもあります。
例えば大学の教育学部など、教師や保育者が学ぶ場で、教育に大切なものとしてよく「省察」が挙げられます。
授業や保育について思い返したり記録したりして、自分の関わり方を振り返るといったことですね。
ビジネスにおいても、教育その他においても日々の省察の繰り返しが大切ということですね。
【例文】
- ゆっくりと休暇が取れたので、自己を省察する良い機会だ。
- これまでの自分の行いを振り返り、客観的に省察しよう。
- 自己省察のできる人は仕事の能力やコミュニケーション能力も高いと言えるだろう。
- ビジネスパーソンに必要な習慣として「省察」が挙げられる。
- 日々の保育を記録して省察を繰り返すことで、保育の質を向上させる。
「反省」との違いは?
自分のことをかえりみて良かったかな、悪かったかななどと考える時、一般的に使われる言葉は「反省」ではないでしょうか。
「省察」よりも、子供でも知っている言葉で馴染みがありますよね。
同じように思える「省察」と「反省」ですが、その違いは
- 「省察」は「自らをかえりみて、その良し悪しを考えること」
- 「反省」は「自らをかえりみて、悪い点について考えること」
となります。
「省察」は、特にネガティブな意味ではなく、自分の言動などを思い起こして、その良し悪しを考えるということです。
ですが、「反省」の方は、自分のことをかえりみて、「悪い点がなかったかどうか」「悪いことをしたとはっきり認める」といった、悪い点についてよく考える意味になります。
自分の言動の良くなかった点を意識して、それを改めようなどと思うことを「反省」と言います。
ですので、「反省」の方はネガティブな点について考えるということになります。
「省察」と「反省」、どちらも自分の行いなどをかえりみるところは同じですが、それが「良し悪しを考える」なのか、「悪い点を意識して改めようと考える」なのかという違いです。
「省察」の類義語
「省察」の類義語には次のようなものがあります。
- 内省(自分の考えや行動を深くかえりみること)
- 熟慮(よく考えを巡らすこと)
- 考慮(そのことをよく考えてみること)
- 考察(物事を明らかにするためよく考え調べること)
- 顧慮(深く考えてそれに思い巡らすこと)
- 思案(色々と考えること)
- 思い巡らす(あれこれと考えてみる)
まとめ
「省察」は、自分のことをかえりみて、その良し悪しをよく考えるということでしたね。
「反省」のようにどこが悪かったかとか、悪かったなと認めるとか、そういったネガティブな響きがなく、自己をよく振り返り正しく分析するという意味合いになります。
ビジネスなどにおいても、「反省」より「省察」が肝心であると言われることも多いので、ぜひしっかり覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!