※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
七福神にはそれぞれの特徴とともに、持ち物や道具がシンボルマーク的なものとして一緒に描かれています。
見慣れているので違和感もないと思いますが、七福神の持ち物や道具の由来をご存知でしょうか。
今回はそんな七福神の持ち物や道具、ご利益、そしてその由来を解説いたします。
関連 七福神の並び方にルールや順番はある?横並びや2列の時は?どこに置くといい?
目次
恵比寿天(えびすてん)
七福神の中で唯一の日本由来の神様です。
「恵比寿顔」という言葉がある様に、にっこりとした笑顔が特徴です。
元々は漁業の神様とされており、農業の神様と言われていた大黒天とセットで飾られることで人気があります。
また一説では恵比寿天「事代主命」で、「大黒天は「大国主命」で父親であり、大黒天とは親子関係にあるという話もあります。
釣竿は、孔子の「君子は釣りして網せず」という言葉がある様に、暴利を貪ることのない清らかな心を反映していると言われています。
また鯛は、元々は漁業の神様であること、さらに縁起物として持っているとされています。
恵比寿天についてもっと勉強したいと思った方は、こちらもどうぞ。
ご利益
- 商売繁盛
- 大漁豊作
- 航海安全
持ち物・道具
右手に釣竿、左手に鯛
大黒天(だいこくてん)
元々は農業の神様ということで、漁業の神様である恵比寿天とセットで飾られることの多い神様です。
>>大黒様と恵比寿様の関係は?由来や置き場所と左右の位置も解説
頭巾は「上を見ない」という謙虚さを表し、二つの米俵は「2俵で満足する」という欲張りすぎない清らかな心もちを表していると言われています。
元々は農業の神ということもあり、打ち出の小槌の「槌」=「土」であり、様々なものを生み出し育む「大地」をあらわしているという一説があります。
ご利益
- 金運・財運向上
- 商売繁盛
- 立身出世
- 五穀豊穣
持ち物・道具
頭巾を被り、右手に打出の小槌、左手に袋を持つ。
2つの米俵の上に立つ、もしくは座る。
毘沙門天(びしゃもんてん)
勇ましい表情、唐風の武具に身を包んだ戦いの神様です。
一見怖そうに見えますが、仏法を守護し、多くの夜叉や羅刹を統率する善い神様です。
右手の宝棒で邪鬼を払い、右手の仏舎利が入った宝塔で福を授けてくれると言われています。
ちなみに、仏舎利とは釈迦が荼毘に付された際の遺骨のことです。
毘沙門天は、その像によっては様子が変わり、右手の宝棒と左手の宝塔が逆になっていたり、武器を持っていなかったりすることもあります。
合わせて読みたい▽
七福神で金運の神様は誰?宝くじにいいのは?金運にいい並び方はある?
ご利益
- 財運福徳
- 厄除け
- 勝負運
- 家内安全
- 立身出世
持ち物・道具
甲冑に身を包み、右手に宝棒などの武器、左手に仏舎利が入ったとされる宝塔
弁財天(べんざいてん)
七福神の中で唯一の紅一点である女神様です。
由来はヒンドゥー教の「サラスバティ」という古代インドの川の女神と言われており、日本でも水の神として崇められています。
川の美しいせせらぎを音楽に例えることから「琵琶」を持っているとされており、芸事の神様でもあります。
時には頭の上に白蛇を乗せた像で表現されることもあり、これは「宇賀神」との神仏習合のかたちの一つであるとも言われています。
日本では水の神の使いは「蛇」とされていたこともあり、弁財天は川の神様「サラスバティ」であるという由来も相まって、蛇と一緒に描かれることも多い神様なのです。
弁財天に関してもっと知りたいと思っている方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
>>弁財天はなぜ琵琶を持っている?蛇との関係は?どんな神様か由来も解説
ご利益
- 技能上達(芸事・芸術)
- 学業成就
- 美人祈願
- 縁結び・恋愛成就
持ち物・道具
琵琶、頭の上に白蛇
福禄寿(ふくろくじゅ)
福禄寿は頭が長く、杖に経巻を結び吊るし、鶴と一緒に描かれています。
時には手に宝珠を持っていることも特徴です。
鶴は「長寿」を意味しており、長い頭は賢さと、その賢さ故の謙虚さを表しているとされています。
また「福禄寿」という字自体がご利益を示していると言われています。
福禄寿は寿老人と同一神と一説では言われており、容貌も似ているため少し見分けづらいこともあります。
その場合は、福禄寿と寿老人と一緒に描かれている持ち物やモチーフを見るようにしましょう。
福禄寿についてもっと知りたいと思った方はこちらもご覧ください。
>>七福神の頭の長い神様は誰?ご利益や頭が長い理由も解説
ご利益
- 長寿健康
- 子孫繁栄
- 家族安泰
- 招徳人望
- 財運・金運上昇
持ち物・道具
杖、経巻、鶴
寿老人(じゅろうじん)
白く長い髭、杖に経巻を結び吊るし、福禄寿とよく似た格好をしている神様です。
福禄寿との違いは、手にうちわを持っていたり、鹿や桃、瓢箪と一緒に描かれています。
うちわには「難や厄を払う」という由来があり、また桃は長寿を示しています。
ちなみに、連れている鹿は牝鹿であり、牝鹿は「平和と自然の調和」をあらわしているという由来があります。
瓢箪には「不死の霊薬」が入っているとされており、寿老人はそれをいつも持ち運んでいるという逸話があります。
ご利益
- 延命長寿
- 諸病平癒
- 家庭円満
持ち物・道具
杖、経巻、うちわ、鹿、桃、瓢箪
布袋尊
満面の笑み、大きくて丸いお腹で恰幅の良い男性の神様、それが布袋尊です。
「布袋」尊と描かれる様に、特徴はその大きな袋。
この大きな袋には、幸せが詰まっていてみんなに分け与えるという謂れがあります。
また、布袋尊は軍配のうちわを持っている姿が良く描かれているのも特徴です。
この軍配は、占いの道具と言われています。
実は布袋尊は、実際にいた人物が由来とされる神様であり、生前は人々をこの軍配で占っていたのだとか…。
杖や棒を持っている姿で描かれていることがあるのも、生きている時に生活必需品を大きな袋に入れて棒に吊るして担ぎ、旅をしていたなどとも言われているのです。
にっこり笑顔で人々を幸せにしてきた布袋尊は、弥勒菩薩の生まれ変わりだとも言われていたそうで、ご利益に「笑う門には福来る」が入っているのだそうです。
ご利益
- 家庭・夫婦円満
- 財運上昇
- 子孫繁栄
- 無病息災
- 笑門来福
持ち物・道具
大きな袋、うちわ(軍配)、杖や棒
まとめ
七福神はそれぞれ特徴的な持ち物や、一緒に描かれているモチーフがあります。
その持ち物やモチーフには、幸せを呼ぶとされる七福神らしい縁起の良い由来が詰まっています。
この記事を読んだあなたも、七福神を家に飾ってみたり、七福神巡りをして運を開いてみませんか?
ご興味がある方はこちらもご覧くださいね。
>>七福神の並び方にルールや順番はある?横並びや2列の時は?どこに置くといい?
>>七福神巡りで御朱印帳は分けるべき?御朱印集めの意味とマナーとは?