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「霜止出苗」は、春の七十二候の一つです。

今回は、「霜止出苗」の読み方や意味、いつ頃の季節を表す言葉なのか、漢字の由来や使い方まで解説いたします。

「霜止出苗」の意味や読み方

「霜止出苗」とは、霜が降りなくなり、稲の苗が育ち始める頃という意味です。

「霜止出苗」は、一般的に「しもやみてなえいずる」と読みます。

二十四節気「穀雨」の次候にあたり、時期は4月25日頃から4月29日頃です。

晩春の冷え込みが落ち着き、田んぼに水が引かれ、稲作の準備が進む季節を示しています。

春が深まり、朝晩の冷え込みが少しずつ和らぐと、作物にとって大きな害となる霜の心配も減っていきます。

その頃、田んぼでは苗代作りや代掻きが始まり、稲作の準備が本格化します。

「霜止出苗」は、ただ暖かくなることを表すだけでなく、農作業の始まりや、田んぼに水が張られていく日本の春の風景を伝える言葉でもあります。

表記 霜止出苗
主な読み方 しもやみてなえいずる
別の読み方 しもやんでなえいずる、しもやんでなえいず
分類 七十二候・穀雨の次候
時期 4月25日頃から4月29日頃

漢字から見る「霜止出苗」

「霜止出苗」は、漢字の意味を一つずつ見ていくと、言葉の内容がよくわかります。

漢字 意味
冷え込んだ朝に地面や草木にできる白い氷の粒
やむ、とまる、終わる
出る、現れる、伸びる
稲や野菜などの若い植物

つまり「霜止出苗」は、漢字の意味としては「霜がやみ、苗が出る」となります。

冬から春にかけての冷え込みが落ち着き、若い苗が安心して育つ季節を表しているのです。

特に稲作において霜は大敵です。

苗が傷んでしまうおそれがあるため、霜が降りなくなることは農家にとって大切な節目でした。

「霜止出苗」はいつの七十二候?

「霜止出苗」は、二十四節気の「穀雨(こくう)」に含まれる七十二候です。

穀雨は、穀物を潤す春の雨が降る頃を表す節気で、農作業との関わりが深い時期です。

その中で「霜止出苗」は次候にあたり、おおむね4月25日頃から4月29日頃にあたります。ただし七十二候の日付は年によって少し前後します。

穀雨の七十二候 読み方 意味
葭始生 あしはじめてしょうず 水辺の葭が芽を出し始める頃
霜止出苗 しもやみてなえいずる 霜が降りなくなり、稲の苗が育つ頃
牡丹華 ぼたんはなさく 牡丹の花が咲く頃

穀雨の三候は、水辺の芽吹きから田んぼの苗、そして牡丹の開花へと、晩春の自然と農の動きを順に表しています。

「霜止出苗」の由来

「霜止出苗」は、七十二候という暦に由来する言葉です。

七十二候は、二十四節気をさらに約五日ごとに分け、自然界の細かな変化を短い言葉で表したものです。

昔の人々は、気温や雨、霜、草木の変化を見ながら、農作業の時期を判断していました。

この頃には「八十八夜の別れ霜」という言葉もあります。

八十八夜を過ぎると遅霜の心配が少なくなるとされ、茶摘みや種まき、苗の移植の目安にもなってきました。

田んぼに水が引かれ、代掻きが始まると、水面には空や雲が映ります。苗代の若い苗の色は「若苗色」とも呼ばれ、晩春から初夏へ向かうみずみずしい景色を作ります。

>>「八十八夜」はいつ?意味や由来とは?いつの季語かや俳句も紹介

「霜止出苗」の使い方と例文

「霜止出苗」は、季節の挨拶文や暦の説明、農作業や田園風景を表す文章などで使うことができます。普段の会話ではあまり使いませんが、春から初夏へ移る時期を表す言葉として覚えておくと便利です。

場面 例文
季節の挨拶 霜止出苗の候、田んぼにも若々しい緑が見られる頃となりました。
日記・随筆 水を張った田に空が映り、霜止出苗の季節を実感しました。
季節の説明 霜止出苗は、霜が降りなくなり稲の苗が育つ頃を表す七十二候です。

まとめ

「霜止出苗」は、「しもやみてなえいずる」と読み、霜が降りなくなり、稲の苗が育ち始める頃を表す七十二候です。

二十四節気「穀雨」の次候にあたり、時期は4月25日頃から4月29日頃です。晩春の冷え込みが落ち着き、田んぼに水が引かれ、稲作の準備が進む季節を示しています。

「霜止出苗」という言葉を知っていると、田んぼの水面や若い苗の色にも、昔の人々が感じていた春の節目を見つけることができるでしょう。

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