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二十四節気の処暑とは、どのような意味と季節をあらわす言葉なのでしょうか。
今回は処暑の意味と共に、2025年はいつなのか、処暑に旬を迎える食べ物や行事もご紹介いたします。
「立秋」の次である「処暑」について知識を深めていきましょう。
処暑の次は>>白露の意味や由来とは?2023年はいつ?食べ物や行事は?
処暑の意味
「処暑」とは「夏からの暑さが峠を越し、涼しくなり始める頃」という意味を持つ二十四節気の言葉です。
読み方は「しょしょ」です。
2025年の処暑は、8月23日(土)です。
ちなみに二十四節気とは、太陽の位置からそれぞれを割り出し、季節の目安として1年間を24等分にしたものです。
処暑はその14番目に当たるので、次の15番目である「白露」が来るまでの16日間が2025年の処暑の期間となるのです。
2025年の処暑の期間は8月23日〜9月7日ということになります。
また、「処」という字は止まるという意味があり、それに「暑」で「処暑」です。
「暑さがやっと打ち止めとなった季節」と覚えておくと分かりやすいですね。
>>白露の意味や由来とは?2025年はいつ?食べ物や行事は?
処暑の食べ物(処暑に旬を迎える食べ物など)
処暑の頃に美味しい旬の食べ物は、以下になります。
- すだち
- いちじく
- ぶどう
- 秋なす
- さんま
秋が来ると、いよいよ「実りの秋」「食欲の秋」と呼ばれる美味しいものが目白押しに市場に出てきますね。
処暑はその走りの時期だと言えます。
この時期、特におすすめなのは「すだち」と「さんま」の組み合わせです。
秋の味覚である「さんま」には大根おろしも鉄板ですが、この時期はぜひ旬の「すだち」でいただいてみましょう。
ちなみに、すだちの生産はほぼ徳島県なので、西日本ではすだち人気で定番となっているそうですよ。
果物においては、夏のスイカなどのさっぱりしたものから、秋らしい芳醇で濃厚な味わいのあるものが市場に登場し始めます。
代表としてはぶどうです。
巨峰などの大粒で香りと糖度の高いものが人気となります。
いちじくも旬ですので、青果店以外にも洋菓子店などで季節のタルト等に加工されて店頭に並んでいます。
秋は美味しいものが多いですから、ぜひチェックしておきましょう。
もちろん、立秋の頃から引き続き美味しいものもございますので、こちらもチェックして抜かり無く食べておきたいものですね。
>>立秋の意味とは?2023年はいつ?食べ物や行事は? なぜ8月に立秋?
「焼肉の日」
例年8月29日は「焼き肉の日」です。
1993年に「全国焼肉協会」が制定しました。
「や(8)きに(2)く(9)」を焼き肉とかけての語呂合わせからこの日に決定されたそうです。
また、夏バテ気味の人に焼き肉を食べてもらい、スタミナをつけて欲しいという思いから制定されたとのこと。
地域社会への貢献や販売促進も目的とされているので、焼肉店やお肉屋さんでキャンペーンをしているところもあるようです。
通信販売でもこの時期に特集として売られるので、チェックしておきましょう。
処暑の行事
「二百十日」
「二百十日」とは、「にひゃくとおか」と読み、雑節の一つです。
雑節とは、二十四節気とは別に季節の移り変わりを分かりやすくするために日本で作られたものです。
時に農作業に従事する人が季節をわかりやすいようにするために作られたものであるとも言われています。
ちなみに、2025年の二百十日は、8月1日(日)となります。
これは、例年2月4日頃の立春から数えて210日目になるからです。
二百十日がどのような日なのかというと「台風等で天候が荒れるから農業に携わる方は気をつけましょう」という意味があると言われています。
ついでながらになりますが、さらにその十日後には「二百二十日」というものもあります。
実はこれも同様に台風が来やすくて天気が荒れるため、農作物や農作業に注意を促すという意義があるそうなので、覚えておくとちょっとした豆知識になりそうですね。
風鎮めの祭り
二百十日にちなんで台風の被害を少なくする祈りを込めて、各地で風鎮めのお祭りが開催されることがあります。
地域で小さな風鎮祭をしているところもあるので、チェックしてみると面白いかもしれません。
また、風鎮めのお祭りとして有名なものは「おわら風の盆」です。
下記に簡単にご紹介しておきます。
おわら風の盆(富山県富山市八尾)
日時:例年年9月1日 15時〜23時(17時〜19時 夕食休憩)
9月2日 15時〜23時(17時〜19時 夕食休憩)
9月3日 19時〜23時(19時以前 踊りは無し)
場所:富山県富山市八尾地区(下記の各11町で開催予定)
東町・西町・今町・上新町・鏡町・下新町・諏訪町・西新町・東新町・天満町・福島
(※特に諏訪町通りは日本の道百選に選ばれ、特に賑わう)
二百十日に関連し、風を鎮めるお祭りとして有名です。
毎年9月1日〜3日までの3日間、唄や太鼓、三味線の生演奏と共に男女が編笠を被って踊り歩きます。
23時までと記載されていますが、明け方まで踊りが続こともあり、その情景が神秘的で外国の方にも人気があります。
「静かに観覧する」「フラッシュは禁止」といったルールもあり、日本独自のしっとりとした雰囲気のお祭りが楽しめる大人の観光スポットです。
「地蔵盆」
地蔵盆とは、毎年8月24日・25日頃に執り行われる地蔵菩薩様のお祭りです。
京都が発祥とされており、現在では近畿地方で多く執り行われ、北陸地方や新潟県・長野県の一部でも開催されています。
お地蔵様を掃除し綺麗にしてお供物をする他、縁日のようなかたちで夜店や福引があったり、数珠まわし等の伝統の遊びを大人と子どもで楽しみます。
場所はお地蔵様をお祀りしている祠の前、その近くの公園や空き地、駐車場などで開催されており、地域の交流の場となっています。
地蔵盆はお地蔵様と子どものためのお祭りと言われており、その由来は地獄の賽の河原で石を積む子ども達を地蔵菩薩様が鬼から守り、成仏させた等の由来があります。
関東で地蔵祭りがないのはなぜ?
ちなみにどうして関東はあまり地蔵盆の文化がないのか?
それは近畿よりも地蔵盆文化が広まるのが遅かったこと、また江戸方面は地蔵盆より稲荷信仰であったという理由があると言われています。
もしも処暑の頃、近畿地方に遊びに行ったり、帰省した方はぜひ地蔵盆に行ってみてください。
派手なお祭りとは違い、地域特有のほっこりしたお祭り気分を楽しめますよ。
まとめ
処暑とは「夏からの暑さが峠を越し、涼しくなり始める頃」という意味を持っている二十四節気の言葉です。
処暑は、秋らしい実りのある食べ物が多く市場に出回る上、まだ夏の食べ物も美味しくいただくことができるちょっとお得な季節です。
処暑の行事としては、8月24日・25日頃の近畿地方では地蔵盆が開かれ、地域の交流の場が広がります。
また、9月1日は例年の「二百十日」にあたり、台風が来やすくて天気が荒れるため、農作物や農作業に注意を促すという意味のある日となっています。
二百十日にちなんで、各地で風鎮祭が行われていることもあるため、ぜひ足を運んでみましょう。