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暦の言葉を見ていると、「橘始黄」という表記に出会うことがあります。

「橘始黄」は、二十四節気では小雪(しょうせつ)の候にあたります。

暦の上では冬が深まり、冷たい風や空の様子、木々や実の変化に冬の気配が表れる時期です。

今回は、「橘始黄」の意味や読み方、由来、時期、使い方についてご説明いたします!

「橘始黄」の意味と読み方とは?

「橘始黄」とは、橘の実が黄色く色づき始める頃という意味です。

「橘始黄」は、「たちばなはじめてきばむ」と読みます。

「橘」は、日本に自生するヤマトタチバナを指します。

古くは柑橘類を広く橘と呼ぶこともありました。

常緑の葉を茂らせる橘の実が黄色く熟し始め、冬の景色に鮮やかな色を添える頃を表しています。

項目 内容
言葉 橘始黄
意味 橘の実が黄色く色づき始める頃
読み方 たちばなはじめてきばむ
分類 七十二候
時期 12月2日頃から12月6日頃

橘は一年を通して葉が青々としている常緑樹であることから、永遠や不変の象徴とされてきました。

宮中や神社に植えられ、家紋や文化勲章の意匠にも用いられています。

古典に登場する不老不死の果実「非時香実(ときじくのかくのみ)」を、橘とみなす説もあります。

「橘始黄」はいつの季節?

「橘始黄」は、二十四節気の「小雪」の時期にあたります。

時期は、例年12月2日頃から12月6日頃です。

区分 内容
二十四節気 小雪
七十二候での位置 小雪の末候(第60候)
時期 12月2日頃から12月6日頃
前の七十二候 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
次の七十二候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)

小雪の末候を過ぎると、二十四節気は大雪(たいせつ)へ移ります。

柑橘の実の色づきに目を向けると、冬の深まりと年の瀬の近さを感じられるでしょう。

「橘始黄」の由来

「橘始黄」は、七十二候という暦に由来する言葉です。

七十二候は中国の古い暦に起源を持ち、日本では江戸時代に日本の気候に合わせて改訂されました。

身近な動植物の変化や気象の移り変わりを捉えた言葉が並んでおり、昔の人々の自然に対する細やかな観察眼がうかがえます。

「始黄」は、実が黄みを帯び始めることを表します。

寒さが深まるなかでも緑の葉を保ち、黄色い実を結ぶ橘の姿に、昔の人々は生命の力や長く変わらないものへの願いを重ねました。

「橘始黄」の使い方・例文

「橘始黄」は日常会話で頻繁に使う言葉ではありません。

ですが、暦の説明、季節の挨拶、手紙、俳句、エッセイなどでは、季節の進み具合を表す美しい言葉として使うことができます。

場面 使い方の例
手紙・挨拶文 橘始黄の候、柑橘の実が冬の日差しに映える季節となりました。
季節の文章 橘始黄を迎え、庭の橘の実が少しずつ黄色くなってきました。
暦の説明 七十二候の「橘始黄」は、橘の実が黄色く色づき始める頃を表しています。

季節感を添えたいときに、ぜひ使ってみてください。

「橘始黄」と小雪の七十二候

「橘始黄」は、小雪の時期を彩る七十二候のひとつです。

小雪の七十二候は、空から見える虹、冷たい北風、色づく橘の実といった自然の変化を通して、冬が近づく様子を表しています。

小雪の七十二候 読み方 意味
虹蔵不見 にじかくれてみえず 日差しが弱まり、虹を見かけなくなる頃
朔風払葉 きたかぜこのはをはらう 冷たい北風が吹き、木の葉を散らす頃
橘始黄 たちばなはじめてきばむ 橘の実が黄色く色づき始める頃

これらの言葉をたどることで、晩秋から本格的な冬へ移り変わる季節の様子を感じ取ることができます。

まとめ

「橘始黄」は、橘の実が黄色く色づき始める頃を表す七十二候の言葉です。

読み方は「たちばなはじめてきばむ」で、二十四節気では小雪の候にあたります。

時期は例年12月2日頃から12月6日頃で、自然界が秋から冬へと少しずつ表情を変えていく時期です。

意味を知ると、昔の人々がいかに自然と寄り添い、その小さな変化を大切にしていたかが伝わってきますね。

この季節を迎えたら、ぜひ「橘始黄」という美しい暦の言葉を思い出してみてくださいね。

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