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「鍛錬」という言葉をご存知でしょうか。
「鍛錬を積む」「鍛練に励む」などと使います。
きびしいトレーニングをしたり、修行をしたりするときによく使われています。
「鍛練」と書くこともあり、その違いもぜひ確認しておきましょう。
今回は、「鍛錬」の意味と使い方!「鍛練 」との違いと使い分け方!|例文についてご説明いたします!
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「鍛錬」の意味
「鍛錬」は「厳しい訓練や修養を積んで心身や技能を強くきたえること」という意味です。
「たんれん」と読みます。
「鍛」は「金属をきたえる」「技術や心身をきたえる」という意味の漢字です。
「練」は「練る」という字で、「こねる」という意味のほか、心身や技芸をきたえるという意味もあります。
「鍛錬」は「金属を打ってきたえる」という意味もありますが、一般に使う場合は「訓練などによって心身や技芸をきたえる」という意味になります。
語源は宮本武蔵の兵法書『五輪書』で、「千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって練となす」という言葉が出てきます。
千日や万日ということで、武道の上達にはそれぐらい長い時間をかけた「鍛錬」が必要ということですね。
「鍛錬」の使い方
「鍛錬」は金属をきたえること、または厳しい訓練や修養をつんで技芸や心身を強くきたえることを指して使います。
- 鍛錬する
- 鍛錬を積む
- 鍛錬に励む
- 鍛錬を重ねる
- 鍛錬を怠る
などの使い方があります。
訓練や修養をつんで、何かの技術を身につけるとか、体をきたえるといったことを表します。
「鍛練」との違いと使い分け方
「鍛錬」と非常に似ていますが、糸偏の練で「鍛練」と書かれていることもあります。
この「鍛錬」と「鍛練」は、同じ意味です。
どちらで表記しても「厳しい訓練や修養を積んで心身や技能を強くきたえること」という意味で同じように使えます。
では、「錬」と「練」の使い分けはどのようになっているのかというと、このようになります。
- 「鍛錬」は「金属をきたえる」
- 「鍛練」は「生糸をきたえる」
かねへんといとへんの違いの通りですね。
「錬」は金属をねりきたえるという意味の漢字で、「錬金」や「精錬」などと使います。
「練」は灰汁で煮て柔らかくし光沢を出した「ねりぎぬ」を表す漢字です。
「錬」か「練」かで、金属か絹かという違いはありますので、金属や生糸をきたえる場合は使い分けが必要です。
しかし、どちらにしても「厳しい訓練や修養を積んで心身や技能を強くきたえること」という意味を表せますので、「鍛錬」と「鍛練」は同じ意味ということです。
「鍛錬」の例文
- 鉄を鍛錬してみごとな刀を作り上げる。
- 精神を鍛錬して試合に挑む。
- 彼は日々鍛錬に励み、高い技術を身につけた。
- 心身の鍛錬を目的とした合宿に参加する。
- 柔道の大会で鍛錬の成果を披露する。
- 心身の鍛錬を怠らず、日々修行に邁進する。
「鍛錬」の類義語
「鍛錬」の類義語には次のようなものがあります。
- 修練(上手になるように繰り返し習うこと)
- 修行(学問や技芸を身につけるため努力して学ぶこと)
- 訓練(あることを教え、練習させて体得させること)
- 習練(上手になるように繰り返し習うこと)
- 陶冶(人の性質や能力を円満に育て上げること)
- 鍛冶(金属を鍛錬して製品を製造すること)
「鍛錬する」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- きたえる(人厳しい練習・修練を繰り返しをしっかりしたものにする)
- 腕を磨く(技能が上達するよう訓練する)
- 研鑽する(技術や能力を上げようと努力する)
- 切磋琢磨する(学問や人徳をよりいっそう磨き上げること。仲間同士励まし合って向上すること)
- 腕を上げる(技術が上達する)
- 上達させる(練習させて技術を巧みにする)
まとめ
「鍛錬」は「厳しい訓練や修養を積んで心身や技能を強くきたえること」という意味です。
漢字の意味の違いはありますが、「鍛練」でも同じ意味で使うことができます。
技芸や心身を強くきたえるということで、スポーツの練習やトレーニング、仕事の技能を磨くことなどについて使われます。
厳しい訓練や修行をするということなので、何事かに一生懸命取り組むときにぜひ使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!