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「典拠を示す」
「典拠となる資料」
この「典拠」という言葉は、特に論文やレポートなどを作成する時によく使われる言葉です。
普段の会話の中では滅多に使われないかもしれませんが、ビジネスシーンで、またニュースなどで見聞きする機会もあるかと思います。
今回は、「典拠」の意味と使い方!「出典」「根拠」との違いは?|例文つきについてご説明いたします!
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「典拠」の意味
「典拠」は「頼りにできる根拠」という意味です。
「てんきょ」と読みます。
「典」は「書物」「よりどころ」などの意味があります。
「拠」は「よる。よりどころ」などの意味がある漢字です。
どちらもよりどころという意味の漢字で、それを重ねた熟語ですね。
また、「典」には大事な書物という意味があることから、一般的に書物のことを指して使われます。
「典拠」はしっかりしたよりどころのことで、主に小説や論文の拠り所となる確かな文献のことを表す言葉です。
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「典拠」の使い方
「典拠」はたよりにできるしっかりしたよりどころという意味で使います。
「典拠を明示する」とか「典拠を示す」として、論文などで自分の書いたことの根拠となる文献を挙げることを表します。
「典拠」の例文
- 私の主張が正しいということを、典拠を示して説明する。
- 「令和」という元号の典拠となったのは『万葉集』である。
- この引用文の典拠はこの書物です。
- このレポートを書くときは、典拠は脚注に示すか本文に組み込んでください。
- 彼女がネットニュースでこのように書かれた典拠は一切示されていない。
「出典」「根拠」との違いは?
「典拠」と「出典」と「根拠」は、いずれもよりどころとなるものという点では共通しています。
いずれも論文を書くときや、ビジネスシーンなどで使われる言葉ですから、どのような時にどれを使えばいいのか迷ってしまうこともありますよね。
それぞれの意味は次のようになります。
- 「典拠」は確実で信用できるよりどころ
- 「出典」は古事成語や引用文の出どころである書物
- 「根拠」は主張・行動などの元になる理由
「出典」は引用した語句などが掲載されている書物のことを言います。
最近は論文やレポート、記事などにもインターネット上の情報を引用することも多いですから、引用元のホームページなどのURLも「出典」に含まれます。
「典拠」も論文などでよりどころとして使う書物のことも言いますから非常に似ています。
ですが、「典拠」は自分の書いたことの「根拠となる文献」という意味であり、それに対して「出典」は単に「ここに書いてあった」という引用元を指す言葉なので、その点が違いになります。
「根拠」には書物という意味はなく、行動や存在の理由となるものという意味になります。
【「出典」と「根拠」の例文】
- 自著に引用した箇所がある場合、出典を明記すること。
- 引用時に使用した書籍やサイトは、引用のすぐあとに「出典」として記されている。
- 根拠のない自信を持った人はリーダーに向いているのかもしれない。
- 科学的根拠のないものは信じられない。
「典拠」の類義語
「典拠」の類義語には次のようなものがあります。
- 根拠(元になる理由)
- 原拠(事柄の元になるよりどころ)
- 拠り所(それに基づき、頼りとするところ)
- 引用(他の文章や事例を引くこと)
- 出典(故事・成語・引用語などの出所である書物)
- クレジット(新聞・書物・写真などに明記する著作権者・原作者などの名前)
まとめ
「典拠」は、「頼りにできる根拠」という意味です。
論文などを書く時に、引用元となった書物やウェブサイトを明記する際に「典拠を示す」などと使います。
「出典」と似ていますが、「出典」は単に引用元の書物という意味なのに対し、「典拠」はそれに「拠る」、つまり自分の書いたことの根拠となるものという意味がある点が違いです。
論文はもちろん、記事や著作物での盗用・剽窃が問題になっているというニュースもよく耳にしますよね。
典拠、出典、参考文献といったことをきちんと明記することが大切です。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!