転職の基礎知識

会社を辞めて退職後に転職活動をするのは不利?メリットデメリットを解説

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「会社を辞めてから転職活動をしたほうがいいのだろうか?」「退職後に転職するメリットとデメリットが知りたい」などと、思ったことはありませんか?

私は大手転職エージェントで、キャリアコンサルタントとして数多くの転職支援に携わってまいりました。

ここでは、〝会社を辞めてから退職後に転職活動をするのは不利なのか〟という疑問に対して、メリット・デメリットの双方に触れつつ徹底的に解説をしたいと思います。

退職してから転職活動をするメリット

退職してから転職活動をするメリットは何でしょうか?

ここでは、3つのメリットについて具体的にご紹介をしたいと思います。

1.十分な時間が確保できる

退職してから転職活動をする最大のメリットは、豊富な時間です。

現職中の場合、仕事が終わって帰宅してから履歴書や職務経歴書などを作成することになります。

転職エージェントに登録をしたとしても、多忙な時期は疲れてしまい、転職活動が思うように進まないケースが少なくありません。

その点、退職をしてしまえば、1日中転職活動に時間を割くことができます。

応募先企業や業界の情報収集や、志望動機の作成などしっかりと準備ができるでしょう。

2.面接に行きやすい

面接は平日に行われることが多いため、現職中であれば有給を取得して面接に行かなければなりません。

「会社に何と言って休もうか」「面接に行く途中に会社の人間に出会ったらどうしよう」などと、心配をする人がいますが、退職していればそのような悩みを持つことはありません。

企業側が出してきた面接日程に対しても、速やかに調整が可能である点はメリットの1つと言えます。

3. 急募案件では離職中が有利に働くこともある

たとえば、事務職の案件では、「1週間後に入社できる人」が採用の条件になることがあります。

急な欠員募集のため、スキルや経験より、入社日に入社できるかどうかが優先されます。

そうなってくると、離職中であることが有利に働きます。

また、大量募集の案件でも、離職中の人から内定を出して、募集枠を押さえようとする企業もあります。

大量募集したにも関わらず、「誰も採用できませんでした」となっては、採用担当者の責任問題になるからです。

転職のベストタイミングはいつ?年代別・1年のうちでいい時期と退職の伝え方!
転職のベストタイミングはいつ?年代別・1年のうちでいい時期と退職の伝え方!「転職するベストなタイミングはいつだろう?」と、思ったことはありませんか? 転職する最もいいタイミングについて、転職エージェントで...

退職してから転職活動をするデメリット

次に、退職してから転職活動をするデメリットについてご紹介をしましょう。

1.忍耐と計画性がない人物だと評価されるリスクがある

私が転職エージェントに勤務していて意外だったのが、

「次が決まらずに辞める人は企業ウケが悪い」ということでした。

求人企業は、他の会社からも内定が出るような人物に魅力を感じます。

そのため、1社も内定がない人には「この人を採用しても大丈夫だろうか」と、求人企業が懐疑的な目を向けます。

「我慢が足りずに、先走って会社を辞めた」と、負の印象を持つ企業が出てしまうのは、退職してから転職活動をするデメリットの1つと言えるでしょう。

2.失業中が長く続く可能性も

退職してすぐは、開放感や新しいチャレンジに期待で胸を膨らませているでしょう。しかし、書類選考や面接でNGが続くと焦ってきます。

「失業給付が切れるときまでには決めたい」と思っても、本当に必要な人材でなければ採用されません。

正直なところ、離職期間が3ヶ月以上あるとサポートするのをためらうキャリアコンサルタントもいるほどです。

なかなか転職が決まらないと、「どこからも必要とされていない人」という状況が如実になってしまうのが、デメリットとして挙げられる理由です。

3. 焦ってブラック企業に転職を決めてしまうリスクが増える

失業期間が長く続くと、誰でもすぐに採用が決まるブラック企業に決めてしまう人がいます。

ブラック企業の多くは、離職率が高く、仮に転職したとしても再び離職するハメになる人が少なくありません。

結果として、1社の在籍期間が短くなりがちです。

職を転々とするジョブホッパーになり、経歴が荒れて取り返しがつかないことになることもあるので注意が必要です。

転職エージェントの本音は?

転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談すれば、おそらく現職中での転職活動を勧められるでしょう。

退職してから転職活動をすると、

「離職されている間は何をされているのですか?」

と、求人企業側から転職エージェントに問い合わせが入ったときに転職エージェントが答えに困ってしまいます。

「何もしていない」と言うわけにもいかず、かといって「どこにも行くところがないんです」とも言えない。

現職中であれば、「現職で高い評価を受けているが、新しい環境でチャレンジしたい」「現職では辞めないでほしいと引き止めにあっている」などと、有能な人物だとアピールすることが可能です。

そのため、現職中のままで転職活動をしてほしいのが、転職エージェントの本音なのです。

転職エージェントでの流れを解説!内定が決まるまでのステップは?
転職エージェントでの流れを解説!内定が決まるまでのステップは?転職を考えたとき、転職エージェントへの登録は欠かすことができません。 とはいえ、転職エージェントを利用しようにも、具体的に何をすれ...

まとめ

いかがでしたか?

会社を辞めて、退職後に転職活動をするメリットとデメリットについて詳しくご紹介をしてきました。

求人企業側の評価するポイントや懸念点、転職エージェントの事情を理解した上で、あなたにとってベストの選択をしてもらえたら幸いです。

円満かつ納得のいく転職活動ができることを祈っています!

ABOUT ME
山下
大手転職エージェントでキャリアコンサルタントを経験。 職務経歴書の添削や面接対策・退職交渉に至るまで、 350名以上の転職相談実績があります。
error: Content is protected !!