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言葉の意味と使い方

「追憶」の意味と使い方!「追憶の彼方」とは?「追想」との違いも解説

「追憶」の意味と使い方!「追憶の彼方」とは?「追想」との違いも解説

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「追憶にひたる」

「追憶の彼方だ」

このような使い方をする「追憶」という言葉があります。

文学的な響きもあり、小説や音楽などのタイトルにも使われることがある言葉です。

あまり日常会話では使っていないかもしれませんが、文章中などでよく用いられていますので、ぜひこの機会に意味を確認しておきましょう。

今回は、「追憶」の意味と使い方!「追憶の彼方」とは?「追想」との違いも解説についてご説明いたします!

「追憶」の意味

「追憶」は「過ぎ去ったことに思いをはせること」という意味です。

「ついおく」と読みます。

「追」は「おいかける」「たずね求める」「あとから付け加える」「過去にさかのぼる」といった意味があります。

「憶」は「おぼえる」「おもいだす」「おしはかる」といった意味の漢字です。

「追」も「憶」も、それぞれ過去にさかのぼる、過去を思い出すという意味がありますね。

「追憶」は過ぎたことに思いをはせる、過去をしのぶということを表す言葉です。

単に昔のことを思い出すということではなく、過ぎ去った時間を思い出して懐かしむという意味があります。

>>「回顧」と「懐古」の違いは?意味と使い分け方を解説!【類義語・例文】



「追憶」の使い方

「追憶」は過去のことを思い出して懐かしむという意味で使います。

単に思い出すというだけではなく、昔のことを思って懐かしい、切ないような気持ちになるというときに使います。

  • 追憶にふける
  • 追憶にひたる
  • 追憶する

などの使い方をします。

「追憶の彼方」とは?

「追憶」を用いた言葉に「追憶の彼方」というものがあります。

曲のタイトルとか、小説の題名などに使われるようなかっこいい言い回しですよね。

「追憶の彼方」は、「思いをはせる、かなり遠い過去」ということです。

「彼方」は「遠く離れた場所」「現在から遠く離れた過去や未来」という意味です。

距離や時間が、「いまここからはるかに遠い」という意味なので、「追憶」する過去がとても遠いということになります。

「追憶の彼方」は、はるかに遠い過去のことに思いをはせる時に使う言葉です。

「追憶」の例文

  1. 昔の写真を見て追憶にひたる。
  2. 中学時代の友人と、青春時代を追憶する。
  3. この街が賑やかだった頃の追憶にふける。
  4. 早逝した彼は、今も私たちの追憶の中に存在している。
  5. 子供時代の思い出は追憶の彼方にある。

>>「忘却」の意味と使い方!「忘却の彼方」とは?類義語・対義語




「追想」との違い

「追憶」に似ている言葉の「追想」があります。

それぞれの意味は次のようになります。

  • 「追憶」は「過去のことを思い出してしのぶこと」
  • 「追想」は「過去のことを思い起こすこと」

どちらも、自分が体験したことなど過去のことを懐かしく思いおこす時に使いますので、同じ意味であると言ってよいでしょう。

少しのニュアンスの違いを指摘するなら、「追憶」は過去の思い出に浸る、「追想」は過去を思い出すということで、「追憶」の方が懐かしい記憶に浸るというニュアンスが強くなります。

「追憶」と「追想」は厳密な意味の違いはなく、同義であると覚えておきましょう。

「追憶」の類義語

「追憶」の類義語には次のようなものがあります。

  • 追想(過去のことを思い出すこと)
  • 回想(過ぎ去ったことを思い巡らすこと)
  • 回顧(過ぎ去ったことを思い返すこと)
  • 偲ぶ(過去や遠くの人・ところを恋い慕う)
  • 追懐(過去のことを思い出して懐かしむこと)
  • 想起(思い出すこと)
  • 懐古(昔のことを懐かしく思い返すこと)
  • 顧みる(過ぎ去ったことを思い起こす)
  • 振り返る(過去の物事を思い起こすこと)

「追憶」の対義語

「追憶」の対義語には次のようなものがあります。

  • 展望(行く末を見通すこと)
  • 忘却(忘れること)




まとめ

「追憶」は「過ぎ去ったことに思いをはせること」という意味です。

過去の出来事などを振り返って、懐かしく思い出に浸るということです。

懐かしい、切ないような気持ちになりますね。

文学や音楽、映画などのタイトルにも使われるような、趣のある言葉でもあります。

「追想」も、ほぼ同じ意味の言葉です。

色々なところで見聞きする機会がありますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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