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「随意に○○する」
「随意契約で受注する」
このように仕事の中でもしばしば使われる「随意」という言葉。
何かと使う言葉ではありますが、きちんと意味を調べたことのない人も多いのではないでしょうか。
「随意に○○する」とはどのようにすることなのでしょうか。
ぜひ確認しておきましょう。
今回は、「随意」の意味と使い方!「随意契約」とは?わかりやすく解説【例文つき】についてご説明いたします!
「随意」の意味
「随意」は「束縛や制限を受けないこと。思いのままであるさま」という意味です。
「ずいい」と読みます。
「随」は「したがう」「思いのまま」という意味の漢字です。
「意」は「こころ。きもち。考え」「内容。わけ」という意味の漢字です。
「随意」は思いのままであること、強制がなく、自由であることを指す言葉です。
「随意」の使い方
「随意」は束縛や制限を受けず、思いのままであることを指して使います。
「随意○○する」「ご随意に」などの使い方をします。
相手に向かって「ご随意になさってください」とか「どうぞご随意に」という場合は、「自由にやってください」「思いのままにしてください」という意味合いになります。
「ご随意に」は文字通り、「制限などはありませんので思いのままに行ってください」という意味でも使いますが、「どっちでもいいので好きにしてください」とか「私は関係ないので勝手にやってください」といったような投げやりな気持ちを含んで使う場合もよくあります。
使う場面や相手の気持ちなどをよく考えて、誤解を招くことがないように前後の言葉遣いなどにも気をつけましょう。
【例文】
- 随意に休憩をとってよい。
- このイベントは、各自随意に参加できます。
- 課題が終わった人から随意帰宅してください。
- こちらに試供品をたくさんご用意しておりますので、どうぞご随意にお取りください。
- どうせ君は規則を守る気もないだろうから、どうぞご随意に。
「随意契約」とは?
仕事をしていて、「随意契約」という言葉が出てくることがあるかもしれません。
色々なニュースでもよく使われるので、ぜひ知っておきたい言葉です。
「随意契約」は「競争入札によらずに、任意で決定した相手を選んで契約を結ぶこと、またその契約」という意味です。
国や地方公共団体などが公共事業やそのほか色々なことを外注する際に「随意契約」という形をとることがあります。
原則として、国や地方公共団体が行う契約は入札によりますので、「随意契約」は、法令の規定で認められたとき(金額が少額の時や、緊急の場合など)のみ行うことができます。
入札と違って、任意で決めた相手と契約するということなので、公平性の観点からはよくないと言われます。
また、業者間の競争性がないので金額が高くなりやすいとも言えます。
ですが、入札には入札公告手続から始まって事務手続きが多く、時間がかかります。
それに比べて「随意契約」であれば事務手続きを簡素化し、スピーディーに契約をすることができます。
まとめると
- 「随意契約」は競争入札ではなく任意で決定した相手と契約すること
- 「随意契約」のメリットは手続きの簡素化、契約のスピーディーさなど
- 「随意契約」のデメリットは金額が高くなりやすい、公平性に欠ける
ということになります。
「随意」の類義語
「随意」の類義語には次のようなものがあります。
- 任意(思うままに任せること)
- 恣意(気ままで自分勝手なさま)
- 自由(自分の意のままに振る舞うことができること)
「ご随意に」(自分の好きなように物事を行ってよいということ)を言い換えるなら次のような表現があります。
- ご自由に
- 好きに
- 勝手に
- 適当に
- 好きなように
- 思いのままに
「随意」の対義語
「随意」の対義語は「不随意」です。
「不随意」は「意のままにならないこと。また、そのさま」という意味です。
「不随意に動く」「不随意運動」などという場合は、意思と関係なく起こる運動のことを言います。
また、「随意契約」の対義語なら
- 競争契約
- 競争入札
などとなるでしょう。
まとめ
「随意」は他からの束縛などを受けず、自分の意思の通りであることを指す言葉でしたね。
「随意に○○する」「どうぞご随意に」など、色々な形で使われます。
工事や物品購入の発注、契約を行うような人は「随意契約」という言葉もしばしば出てきますのでぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!