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仕事をしている時でも、日常生活の中でも、色々なことを自分なりにメモしておいたりノートにつけたりしますよね。
そうした時に「備忘録」や「忘備録」という言葉が使われます。
「備忘録」と「忘備録」の違いはなんでしょうか? どちらが正しいのでしょうか?
今回は、「備忘録」と「忘備録」どちらが正しい?意味と「日記」との違いも解説についてご説明いたします!
「備忘録」と「忘備録」どちらが正しい?
「備忘録」か「忘備録」か。
どちらが合っているのか、あるいはどちらも正しい言葉でそれぞれ違う意味なのか?
非常に紛らわしいですね。
結論から言うと、「備忘録」が正しいです。
「忘備録」は誤用です。
ですが、「忘備録」だと思っている人がとても多くて、「忘備録」も普通に使われているんですね。
備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。
忘備録(ぼうびろく)は本来は誤記だが(忘れるのに備える記録で備忘録)、和製漢語の造語法としては自然なため(目的語+動詞)、普通に用いられている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
とあるように、「忘備録」は間違いなのですが、一般的に広まって使われているので、辞書によっては「備忘録」の項目に「忘備録ともいう」などと書かれていることもあります。
「忘備録」も間違いとは言えなくなっていますが、正しいのは「備忘録」なのでこの機会にきちんと覚えておいてはいかがでしょうか。
「備忘録」の意味
「備忘録」は「忘れた時のために要点を書きとめておく帳面」のことです。
「びぼうろく」と読みます。
「忘備録(ぼうびろく)」と非常に紛らわしいので、「備忘録」という漢字と「びぼうろく」という読みでしっかり覚えておきましょう。
さて、「備忘録」の「録」は「記録」や「録音」の「録」で、「しるす、おさめておく」「かきしるしたもの」という意味です。
「備忘」は、「忘れる」ことに「備える」という意味です。
忘れた時のために備えて記録をしておくもの、ということですよね。
「備忘録」は、記憶すべき事柄について、簡単にメモしておくための帳面のことを言います。
「備忘録」の使い方
「備忘録」は、覚えておくべき事柄、つまりあとで思い出して参照する必要があるような事柄について、要点を書きとめておく帳面のことを言います。
電話のメモのように、一枚の紙にパッとメモをとるということではなく、ノートや手帳、メモ帳といった、複数枚の紙を綴った冊子に書きとめておく時に使う言葉です。
ただし近頃は手書きの文を書く人が減っていますので、スマホやパソコンで「備忘録」を作って管理するということも多くなっています。
やや硬い言葉ですので、あまり気軽な日常会話で「備忘録に書いておくよ」などと言うことは少ないでしょう。
文章中や、ビジネスシーンやニュースなどの改まった会話の中で使います。
【例文】
- ミーティングで色々な意見が出ていたので、備忘録を作っておこう。
- 先生の講演は印象的な言葉が多く、備忘録として残しておきたい。
- 育児の備忘録として日々の子どもの様子をメモしている。
- 今日の会話の内容を忘れないよう備忘録に残す。
「日記」との違いは?
「備忘録」は、あとで思い出せるように書きとめておく帳面のことですね。
「日記」も、出来事を記録しておく文書のことで、「備忘録」と同じようにノートなどに書きますよね。
「備忘録」よりも身近な言葉でもあります。
似ていますが、この「備忘録」と「日記」の違いは、
- 「備忘録」は「忘れた時にそなえて要点を書き留めておく帳面」
- 「日記」は「毎日の出来事や感想などの記録。また、その帳面」
となります。
つまり、「備忘録」は忘れたときのために、つまり忘れないようにとか忘れても思い出せるように、といった目的で物事を記録しておくものです。
一方「日記」は日々の出来事や気持ちを残しておくということで、特に「忘れた時のために」という意味はありません。
後日の資料にするために「日記」をつける、ということも多くあります。
ですが基本的に「日記」はただ個人が日々の出来事を記録したもの、という意味です。
また、いわゆる日記帳に書くだけではなく、インターネットが普及した今の時代では、スマホで日記帳アプリを使って日々の記録をする、ブログやSNSで日記を公開する、といったことも多いですね。
「日記」には色々な目的や内容があります。
「備忘録」の類義語
「備忘録」の類義語には次のようなものがあります。
- 控え書き(後日の必要に備えて書きとめておくこと)
- 書きつけ(心覚や記録などのために書き記したもののこと)
- 覚え書き(忘れないように書き留めておくこと)
- メモ(忘れないよう要点を書きとどめておくこと)
まとめ
「備忘録」と「忘備録」は同じ意味で使われていますが、本来正しいのは「備忘録」でした。
「メモする」とか「書いてておく」などの簡単な言葉で済ませることが多いでしょうから、ビジネスシーンなど以外では「備忘録」という言葉を使う機会はあまりないかもしれませんね。
いざという時に迷わないよう、きちんと思えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!