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「仕事に忙殺される」
このような使い方をする「忙殺」という言葉があります。
文字通りに解釈すれば「忙しい」、そして「殺される」となりますので、意味を知らないとびっくりしてしまうかもしれませんね(笑)。
ですが、「忙殺」は死んでしまうことではなく、とても忙しい時に使う言葉なんです。
今回は、「忙殺」の意味と使い方!「多忙」との違いは?|例文つきについてご説明いたします!
「忙殺」の意味
「忙殺」は「非常に忙しい。仕事などに追われること」という意味です。
「ぼうさつ」と読みます。
「忙しい」という字と、「殺す」という字を書きます。
「忙しくて殺されそう」という感じでちょっと穏やかでないですね(笑)。
ですが、べつに殺したり殺されたりすることとは関係ありません。
この「殺」は強意の助字であり、意味を強調するために添えるものです。
つまり、「忙しい」ということをとても強調しています。
「忙殺」は非常に忙しい、仕事などのやることが多すぎて手が回らないといった状態を表す言葉です。
>>「過渡期」の意味は「忙しい」?正しい使い方と「繁忙期」との違い【類義語・対義語】
「忙殺」の使い方
「忙殺」は非常に忙しいことを指して使います。
そして、「忙殺」は「忙殺される」という受け身の形で使います。
「仕事に追われる」という感じで、受け身の意味なので「忙殺する」という形で使うことはほとんどありません。
仕事など、やらなくてはいけないことが多すぎて、時間も足りないし精神的にも余裕がない、追われているという感じがする、そんなかなり忙しいことを指します。
【例文】
- 家事と育児に忙殺されて自分の時間が持てない。
- 雑事に忙殺されて本当にやりたい仕事に没頭できない。
- 毎年4月は新人の教育に忙殺されてしまう。
- 今日は来客が多くて対応に忙殺された。
「多忙」との違いは?
とても忙しい、そんなことを表す時、普通は「多忙」ということが多いのではないでしょうか。
「忙殺」と「多忙」の違いは、
- 「忙殺」は「仕事に追われること」
- 「多忙」は「とても忙しいこと」
となります。
どちらも、要はとても忙しいということですから、そこは同じですね。
「多忙」は、「多忙です」とか「多忙のため○○です」という風に、広く「とても忙しい」ということを指して色々な使い方をします。
ですが、「忙殺」の方は、「忙殺です」とか「忙殺のため」などとは言わずほぼ「忙殺される」という受け身形で使いますね。
そのため、「仕事に追われている」という意味合いが強いです。
「忙殺」は、会社の仕事にしても家事などの私的な仕事にしても、やらなくてはいけない事に追われて忙しいということを表します。
「多忙」の方はもっと広く、「とても忙しい」ということを表しますので「仕事に追われている」とは限りません。
【「多忙」の例文】
- 彼は仕事にプライベートに、多忙な毎日を送っている。
- 彼女はアルバイトが多忙を極める中、音楽活動も続けている。
- 仕事で多忙かつ不規則な生活をしている。
- ご多忙とは存じますが、何とぞよろしくお願いいたします。
>>「ご多用」と「ご多忙」の意味と違いは?ビジネスで使うならどっち?【例文つき】
「忙殺」の類義語
「忙殺」の類義語には次のようなものがあります。
- 多忙
- 多用(用事が多くて忙しいこと)
- 繁多(用事が多くて忙しいこと)
- 繁用(用事が多くて忙しいこと)
- 繁忙(仕事が多くて忙しいこと)
- てんてこ舞い(忙しくて落ち着かないこと)
- 手一杯(その仕事だけでそれ以上余裕がないこと)
「忙殺」の対義語
「忙殺される」という言葉に対応する対義語があるわけではありませんが、次のような「暇である、時間に余裕がある」といった言葉を用いて反対の意味を表せるでしょう。
- 暇(しなければならないことがない時。手すきの時)
- 閑暇(暇があること)
- 有閑(暇があること。特に生活に余裕があり暇が多いこと)
- 手すき(手が空いている状態のこと)
>>「閑散」の意味と使い方!「閑散とした状態」とは?【類義語・対義語】
まとめ
「忙殺」は、やらなくてはいけない仕事などに追われていて、非常に忙しいということを表す言葉です。
忙しくて死んでしまうということではなく、やることが多すぎて、肉体的にも精神的にも余裕がなくなっているような時に使います。
できれば「忙殺」されたくはないものですが、何かと使う言葉ですので正しく使えるように理解しておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!