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本や図面を見る時に、「凡例」というものを見たことがあるのではないでしょうか。
なんとなく見ていても、あまり意識したことがなかったり、詳しいことはわからなかったりする人もいるのではないでしょうか。
今回は、「凡例」の意味や使い方とは?「例」との違いは?についてご説明いたします!
「凡例」の読み方
まず読み方を正しく覚えておきましょう。
「凡例」は「はんれい」と読みます。
「凡」を「はん」と読むのが、知っていないとなかなか難しいですよね。
「平凡(へいぼん)」や「非凡(ひぼん)」の「凡」ですから、「ぼんれい」と読んでしまうことがとても多いようです。
「ぼんれい」と読まれることも多いとはいえ、これは間違いですので「はんれい」と正しく覚えておきましょう。
>>「摘要」の意味とは?「備考」との違いは?「摘要欄」って何を書くの?
「凡例」の意味
「凡例」は「書物の巻頭にあって、その編述の方針や使用法などを述べたもの」という意味です。
「はんれい」と読みます。
ちょっと難しいというか、日常的に使う言葉ではないですよね。
「凡」は「平凡」のような意味のほか、「すべて。全体」という意味があります。
「例」は「例え」などのほか、「決まり。さだめ。おきて」という意味があります。
ですので、「凡例」は「全体の決まり」という意味になりますね。
「凡例」は、本などのはじめに掲げるもので、その書物の編集方針や約束事を書いたもの、ということです。
図面やグラフなどにおいては、使用する記号の定義などを説明したものになります。
>>「参照」の意味と使い方!「参考・引用・出典」との違いは?【例文】
「例」との違いは?
「凡例」に似た言葉で、「例」は口語でも使いますし、もっと一般的な身近な言葉ですよね。
「凡例」と「例」の違いは次のようになります。
- 「凡例」は「その書物などの約束事を述べたもの」
- 「例」は「他を説明するために、同類の中から引いて示す事柄」
「凡例」は、書物や図、グラフなどの、「全体の約束事」を示すものです。
「こういう方針にしたがってこの本は書かれていますよ」「こういう決まりごとの上でこの図面は書かれていますよ」ということを示すのが「凡例」です。
「例」は「例を挙げて説明する」というように、その本などのある内容を説明するために、ほかのわかりやすい似た事項を挙げるということです。
「例えば……」ということですね。
「凡例」と「例」にはこのような違いがあります。
「凡例」の使い方
「凡例」は、書物などの目的、編集方針、約束事、あるいはグラフなどの決まり事をまとめたものという意味です。
ですので、「書物の凡例」「地図の凡例」「グラフの凡例」などの使い方をします。
【例文】
- 論文のはじめに「凡例」のページを設け、文中の用語について説明をする。
- 少し難しい資料だったが、「凡例」を参照しながら読み進めることができた。
- 最初に凡例をきちんと読んで置かないと、用語の意味を取り違える危険がある。
- グラフに凡例が示されていないので、これでは意味が読み取れない。
- 地図帳の凡例を見ていろいろな地図記号を知る。
>>「別添」と「別紙」の違いと使い分け方!「添付」の意味も解説!
「凡例」の書き方
論文中で使われる表記について説明する「凡例」、歴史書などの編集方針について説明する「凡例」などは本や論文のはじめ(巻頭や目次の後など)に置き、箇条書きで書くことが多いです。
グラフや図面の「凡例」は、使用している記号の意味を説明します。
位置や大きさなどは自由ですが、グラフの下とかグラフの横など、空いていて見やすいところに配置します。
量が多い場合は別表としてまとめることもあります。
ちなみにエクセルでグラフを挿入すると自動的に「凡例」を表示させることができます。
「凡例」の類義語
「凡例」の類義語には次のようなものがあります。
- 例言(例をあげて説明すること。書物の凡例として述べる言葉)
- 用例(用い方の例)
- 引例(証拠として例を示すこと)
- 事例(前例となる事実。具体的な実例)
- 典例(典拠となる先例。よりどころとなる前例)
- 補足(付け足して補うこと)
まとめ
「凡例」は、書物の著述の目的や編集方針、またグラフや図面では使用する記号や要素の定義を説明したものということです。
これまであまり馴染みがなかったので「凡例」が何か知らなかったという人もおおいかもしれません。
ですが、学術書や論文はもちろん、いろいろな書物、そしてビジネスシーンでも多く用いられるグラフや図面などにおいては、正しく理解するために欠かせないものです。
ぜひ「凡例」を適切に使ったり作成したりしてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!