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「親族の横槍が入った」「横槍が入って中断された」
このように使う「横槍」という言葉があります。
「槍」は戦場で使うような武器ですから、なんだか攻撃的な怖い感じがしますね。
「横槍」という言葉を使ったことがない人や、知っているけれど詳しい意味はわからないという人はぜひこの機会に確認しておきましょう。
今回は、「横槍」の意味と語源は?「横槍を入れる」とは|類義語・例文についてご説明いたします!
「横槍」の意味
「横槍」は「第三者がわきから口を出して文句をつけること」という意味です。
「よこやり」と読みます。
「横」と「槍(やり)」という字を書きますので、槍で横から突くと想像できるのではないでしょうか。
もともと「横槍」は文字通りの意味で、合戦中に、別の一隊が側面から槍で突きかかるということを表す言葉です。
両軍が戦っている時に横合いから別の人が攻めかかるということで、そこから転じて「人の話や仕事などに、横合いから第三者が口出しをする」という意味で広く使われるようになりました。
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「横槍」の使い方
「横槍」は、人の話ややっていることに、横から第三者が口出しをするということを指して使います。
横から手助けするとかアドバイスするといった、いい意味ではありません。
第三者がでしゃばる、非難めいたことを言う、文句をつけるといった、余計な口出しをして妨げるという悪い意味で使います。
もちろん、アドバイスをしてあげようと親切な気持ちで口を出したけれど、言われた側が「横槍を入れられた」と感じるというようなことはあるでしょう。
ただ、「横槍が入って嬉しい」とか「横槍をいれてくださった」などという使い方はしないわけです。
その「横槍」が正しいか正しくないかとは関係なく、人の話や仕事などに口出しして妨害する、ということが「横槍」ということです。
「横槍を入れる」とは
「横槍」は、ほとんどの場合「横槍を入れる」という形で使います。
- 横槍を入れる
- 横槍が入る
- 横槍を入れられる
- 横槍を入れるようですみません
など、言い方のバリエーションはありますが、いずれも「横槍を入れる」は「人の談話や仕事などに横あいから第三者が口出しをする」ということを表します。
「横槍」の例文
- 知らない男性が私たちの会話に横槍を入れてきた。
- せっかく進んでいたプロジェクトだが、理事会で横槍が入って白紙に戻されてしまった。
- 彼らの話し合いに我々が横槍を入れてはいけない。
- 私のすることに横槍を入れないでほしい。
- 横槍を入れるようですみませんが、どうしてもあなたの意見に納得できない部分があります。
「横槍」の類義語
「横槍」の類義語や、「横槍を入れる」の言い換えには次のような言葉があります。
- 妨害(じゃますること)
- 足手纏い(手足にまとわりついて自由な活動の妨げとなること)
- 嫌がらせ(相手が嫌がるようなことをわざわざ言ったりしたりすること)
- ちょっかい(横合いから余計な手出しや干渉をすること)
- 介入(事件や問題などに割り込むこと)
- 口出し(他人の話に割り込むこと)
- 割って入る(人や物の間に入り込む)
- 水を差す(仲のいいもの同士や、うまくいっていることに脇から邪魔をする)
- けちをつける(縁起が悪いことを言ったりしたりする。欠点を見つけてけなす)
- いちゃもんをつける(無理に理由をつけて文句を言う)
- 言いがかりをつける(物事に対して難癖をつける)
「横槍」の対義語
「横槍」の対義語には次のようなものがあります。
- 見物(楽しみや好奇心のため物事や場所などを見ること)
- 静観(成り行きを静かに見守ること)
- 傍観(手を出さずにそばで見ていること)
- 留保(すぐその場で行わないで、一時差し控えること)
まとめ
「横槍」は「第三者がわきから口を出して文句をつけること」という意味です。
「横から槍で突く」ということが語源です。
もともとの攻撃的な意味からもわかるように、「口を出す」といってもアドバイスをしてくれるというようないい意味ではありません。
邪魔をする、文句を言うといった、妨害する悪い意味の言葉です。
「横槍を入れる」という形で、日常でもビジネスシーンなどでも用いられますので、しっかり覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!